今回解体したのは、ドイツhülsta社のポケットコイルマット(SD)です。
解体前のマット全体写真(20x120x195)
ウールマーク(500g/㎡) (条件付ウールマークはドイツ独特か?)
汚れた写真でですが、キルトも独特で、横向き寝の多い外国人を意識してか、肩の部分は柔らかい事を表現している。(ウマいね!)
ウール綿(お世辞にも良いとは言い難い)の薄く入った部分と、ウレタンとさらに数ミリのフェルト綿部分が積層された表層部(約15ミリ)を剥ぐと、ウレタンに囲まれた本体部分が現れました。
上下層のウレタン厚が2.5㎝、中央部が12㎝、全体で17㎝であった。先ほどの表(裏)層部を加算すると、約20㎝厚のマットである。
さすがに、ドイツの職人が丹念に作っただけあって、しっかりとウレタンが張り合わされていました。
ウレタンを剥がすと、ポケットコイルが現れました。コイル数は全体で532個。
写真の白いコイル部分は交互配列、黒い部分は平行配列となっていました。黒い部分は肩の部分になり、横寝をした時に肩への圧を軽減するように柔らかくしてありました。
コイル本体の巻きは6巻き、高さは約14㎝でした。
丁寧な作りは、さすがドイツと思わせるところがありました。そのためか、解体するのに時間も掛かりました。
ひとつ残念なのが、ウレタンでしっかりと囲われていたことでした。
なぜかと言いますと、空気の流れ(通気度)がほとんど無いということです。
ヨーロッパは日本と比べ湿気が少なく、どちらかといえば、マットは気候よりも寝方(横寝)を重視した作りになっていると言えるでしょう。
いつも言うように、日本は湿気の多い国です。このマットを選ばれる方は、掛けふとんにも、とりわけ、ベッドパットにも充分な気配りをして購入して戴きたいと思います。
私的採点としては10点満点の7点の高得点を与えられても良いマットでしょう。
なお、このマットが現在ドイツhülsta社で製造されているかは不明です。
ああ~・・ぐっすり寝たー!
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