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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

箕輪町もみじ湖キャンプ場の朝。蔵造川水路橋。塩尻平出遺跡と博物館。井筒ワイン五一わいん。そばカフェ水舎(妻女山里山通信)

2019-08-23 | 歴史・地理・雑学

 箕輪町のもみじ湖キャンプ場の朝6時頃。こちらのサイトには5つのテントが。川向うの入口近くのサイトにも5つのテントがありました。名前の通り紅葉がたくさん植えられています。秋には素晴らしい紅葉が楽しめるでしょう。

(左)長男が教えてくれたヒトリガ。一人蛾ではなく火取蛾です。熟睡しています、ちょっと触ったぐらいでは動きません。(右)シオカラトンボのメス。ムギワラトンボとも。

(左)朝食は豊丘道の駅で買った美味しい食パンにハーブソーセージ、ベーコン、ニンニクのスクランブルエッグ、ピリ辛のワカモレ(アボガドディップ)、トマトとキュウリ、エキストラバージン・オリーブ油にリコピンリッチ、烏龍茶と麦茶。(右)爽やかな木漏れ日の下で朝食を済ませてゆるゆると出発。まず萱野高原へ向かいました。箕輪町の休憩所や宿泊施設とキャンプ場がありますが、展望以外特筆するものは特にありませんでした。北上して小野宿から塩尻へと向かいました。

(左)蔵造川水路橋(めがね橋)。貴重な明治時代の土木遺産。明治39年頃の写真。(右)現在の姿。本来は五つのアーチですが、外側の二つは土に埋もれています。この後、塩尻へ向かいます。

(左)塩尻の「平出遺跡」。縄文から平安の住居が見られます。これは縄文の住居。(右)その内部です。囲炉裏や縄文式土器が見られます。

 古墳時代の住居と、穀物を蓄える高倉。屋根の下部が切り取られ、切妻に煙抜きが。高倉には鼠返し。

(左)平安時代の住居。そうなんです。庶民の家は、縄文時代から平安時代までほとんど変化がなかったのです。(右)実は小学校の修学旅行でここを訪れていました。50数年ぶりの訪問です。感慨深いものがありました。

(左)縄文博物館へ。(右)先日訪れた野尻湖畔の遺跡が。

(左)長野市の松原遺跡で発掘された美しいトロフィー形土器。(右)長和町で発見された黒曜石。鏃(やじり)などに使われたもの。この黒曜石は、青森まで流通していました。

(左)ドラムではなかったかと思われる壺。(右)縄文時代の一軒の住居で使われていた土器はこんなにもたくさんあったそうです。大きいのは水瓶か。

(左)勾玉を使った装飾品。勾玉は古墳時代になると、突然姿を消します。しかし、この小さな宝石にどうやって小さな穴を開けたのでしょう。弥生人のもの凄く高度な技術を感じます。春秋戦国時代に越に滅ぼされた呉のエリート達が渡来したと考えるのが必然かと思われるのですが。歴史家がなぜ古代中国の史料を研究しないのか不思議です。(右)祭祀に使われたと思われる銅鐸。これが鳴り響く村の風景を想像してみました。レプリカの小さな銅鐸を買いました。

(左)様々な縄文式土器。芸術性も技術も高く、当時の人々の豊かな感性が偲ばれます。(右)石棒。男根は豊穣と多産、子孫繁栄の守り神です。

(左)奈良時代の五重塔を再現した瓦塔。実物も展示されていました。(右)それを焼いたと思われる菖蒲沢窯址。

(左)そこから北上して井筒ワインへ。(右)向かいの五一わいん。たくさん試飲しましたが、私が気に入ったのは、エステート五一のシラー。2700円。日本のワインではシラーは珍しい。ふくよかな果実の風味とスパイシーな香り、深いコクのある美味しいワインです。ビーフステーキやビーフシチュー、ビーフストロガノフ、ブラジル料理のシュラスコやフェイジョアーダなどに合うと思います。

(左)更に北上して山形村へ。そばカフェ水舎へ。(右)私は、伝統の奈川蕎麦の十割蕎麦を頂きました。腰があって美味でした。できれば新蕎麦を食べたかった。

 松本から新島々の松本電気鉄道上高地線。安曇野に戻り、息子達と別れて帰路につきました。台風10号もあって心配しましたが、充実したオートキャンプになりました。

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