4つ前の記事で、新潟県の十日町にあるキナーレ現代美術館を紹介しましたが、それは清津峡渓谷トンネル を観るためのリサーチでもありました。今回そのチャンスが得られたので訪れました。それは素晴らしいものでした。もの凄い人気で、平日でも混雑します。週末や連休、これからの紅葉の時期は、交通規制や入場規制もあります。訪れる最適な時期は最後に記します。参考にしてください。
750mの最後に観られるパノラマステーション。【TUNNEL OF LIGHT. 】トンネルの内側にはステンレスが貼られ峡谷を映し水面は揺らぎながら景色を映します。龍安寺の石庭を思わす、自然を借景として取り入れる高度な環境芸術です。下の人がいないカットを観ていただくとわかると思いますが、この作品は人がいることで輝き、自らの存在理由(レーゾンデートル)が浮かび上がるのです。「東洋的自然観を基に現代社会における新しい建築の在り方の発展に取組み、人々の感情を中心に据えた未来都市「山水都市」のコンセプトを核とし、人と都市と環境との新たな関係性の創出に専心している。」
赤ちゃんを抱っこしたお母さん。この子が物心ついたときに再び訪れて欲しい。この写真を未来ある赤ちゃんに捧げます。右は母親と訪れた娘さんでしょうか。長いトンネルを抜けて観るこの景色は、命の尊さや人は自然に抱かれて生きているのだということを感じさせてくれます。積雪の冬にはモノトーンの墨絵の世界。4月の芽吹きの頃には、何種類もの緑と春紅葉が見られるでしょう。
水面は端は歩くことができます。ただ布の靴はだめです。人が歩くと水面が揺れて美しい波紋が見られます。小さな女の子が恐る恐るお母さんの後をついて行くのがとても可愛らしかった。
普通に撮影していたらつまらないので探しました。二つのトンネルが現れます。鏡像の不思議。確かに私は見たということの不確定さ。視覚の揺らぎ。
ひとがいない「清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light」。誰もいないと水面は鏡面と化し風景を鮮明に映し出します。これはこれで貴重なカットです。愛の渇望。不在の不安。
清津峡渓谷トンネルの入り口。このカットを載せている人がいないので載せました。真ん中は水深15センチ。黒い線の外側の両サイドは、布の靴でなければ歩けます。
何を感じるか、何を思うか、どう反応するか。それはあなたの生きてきた人生の鏡なのです。
水面(みなも)に映る清津峡の柱状節理。黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の一つとして知られる信濃川の支流である清津川が形成した峡谷です。日本列島創生の痕跡が見られる峡谷でもあります。
●清津峡
第二見晴所の「見えない泡」。トイレです。
そのトイレの内側から見える風景。白い点が銀河の様。揺らぎ。
第三見晴所「しずく」。私はナウシカを思いました。危うい柏崎原発。
しずくの映ることの安定と不安。この表現は、コンセプチュアル・アートに通じるものがあります。
赤いトンネル。心が高揚し揺らぐ。
青いトンネルを行き交う人々。それぞれに人生がある。何を感じ、何を思い日常に帰るのでしょう。車椅子の方も何人かいました。トンネル内は緩い坂道がありますが介助の方がいれば大丈夫です。
■清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ
パンしてたらおばさんにぶつかった。それも一興。
■清津峡渓谷トンネル Tunnel of Light
短いですが観客が映っています。
(左)第二駐車場。(中)第一駐車場の先にある温泉街を振り返ったところ。ここに泊まるのもいいでしょう。(右)渓谷沿いのプロムナードを進むとエントランス施設。
(左)一階はカフェとショップ。二階には無料の足湯。(中)抗道入り口。入ってすぐ右にチケット売り場。(右)N-079「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」の番号。
(左)渓谷沿いに咲く花たち。シュウメイギク(秋明菊)。(中)キツリフネ(黄釣船)。(右)ミゾソバ(溝蕎麦)。
●平日でこの賑わいです。11時に着きましたが、第一駐車場はすでに満車。第二駐車場は4台ほどでしたが、12時半に出てくるとほぼ満車になっていました。開抗時間は8時30分から17時(最終入抗は16時30分)です。午前中の早い時間か午後3時以降がおすすめと案内所の女性がアドバイスしてくれました。入抗料金は、大人が800円。小中学生が400円。
■マ・ヤンソン/MADアーキテクツ
MAD Architectsは2004年に中国出身の建築家、マ・ヤンソンによって設立され、ダン・チュン(中国人)と早野洋介(日本人)の3名にて運営される建築事務所。北京、ロサンゼルス、ニューヨーク、ローマに事務所を構える。東洋的自然観を基に現代社会における新しい建築の在り方の発展に取組み、人々の感情を中心に据えた未来都市「山水都市」のコンセプトを核とし、人と都市と環境との新たな関係性の創出に専心している。
●清津峡渓谷トンネル Tunnel of Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 2021(妻女山里山通信):2021年のフォトルポ。意匠が変わっています。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
750mの最後に観られるパノラマステーション。【TUNNEL OF LIGHT. 】トンネルの内側にはステンレスが貼られ峡谷を映し水面は揺らぎながら景色を映します。龍安寺の石庭を思わす、自然を借景として取り入れる高度な環境芸術です。下の人がいないカットを観ていただくとわかると思いますが、この作品は人がいることで輝き、自らの存在理由(レーゾンデートル)が浮かび上がるのです。「東洋的自然観を基に現代社会における新しい建築の在り方の発展に取組み、人々の感情を中心に据えた未来都市「山水都市」のコンセプトを核とし、人と都市と環境との新たな関係性の創出に専心している。」
赤ちゃんを抱っこしたお母さん。この子が物心ついたときに再び訪れて欲しい。この写真を未来ある赤ちゃんに捧げます。右は母親と訪れた娘さんでしょうか。長いトンネルを抜けて観るこの景色は、命の尊さや人は自然に抱かれて生きているのだということを感じさせてくれます。積雪の冬にはモノトーンの墨絵の世界。4月の芽吹きの頃には、何種類もの緑と春紅葉が見られるでしょう。
水面は端は歩くことができます。ただ布の靴はだめです。人が歩くと水面が揺れて美しい波紋が見られます。小さな女の子が恐る恐るお母さんの後をついて行くのがとても可愛らしかった。
普通に撮影していたらつまらないので探しました。二つのトンネルが現れます。鏡像の不思議。確かに私は見たということの不確定さ。視覚の揺らぎ。
ひとがいない「清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light」。誰もいないと水面は鏡面と化し風景を鮮明に映し出します。これはこれで貴重なカットです。愛の渇望。不在の不安。
清津峡渓谷トンネルの入り口。このカットを載せている人がいないので載せました。真ん中は水深15センチ。黒い線の外側の両サイドは、布の靴でなければ歩けます。
何を感じるか、何を思うか、どう反応するか。それはあなたの生きてきた人生の鏡なのです。
水面(みなも)に映る清津峡の柱状節理。黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の一つとして知られる信濃川の支流である清津川が形成した峡谷です。日本列島創生の痕跡が見られる峡谷でもあります。
●清津峡
第二見晴所の「見えない泡」。トイレです。
そのトイレの内側から見える風景。白い点が銀河の様。揺らぎ。
第三見晴所「しずく」。私はナウシカを思いました。危うい柏崎原発。
しずくの映ることの安定と不安。この表現は、コンセプチュアル・アートに通じるものがあります。
赤いトンネル。心が高揚し揺らぐ。
青いトンネルを行き交う人々。それぞれに人生がある。何を感じ、何を思い日常に帰るのでしょう。車椅子の方も何人かいました。トンネル内は緩い坂道がありますが介助の方がいれば大丈夫です。
■清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ
パンしてたらおばさんにぶつかった。それも一興。
■清津峡渓谷トンネル Tunnel of Light
短いですが観客が映っています。
(左)第二駐車場。(中)第一駐車場の先にある温泉街を振り返ったところ。ここに泊まるのもいいでしょう。(右)渓谷沿いのプロムナードを進むとエントランス施設。
(左)一階はカフェとショップ。二階には無料の足湯。(中)抗道入り口。入ってすぐ右にチケット売り場。(右)N-079「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」の番号。
(左)渓谷沿いに咲く花たち。シュウメイギク(秋明菊)。(中)キツリフネ(黄釣船)。(右)ミゾソバ(溝蕎麦)。
●平日でこの賑わいです。11時に着きましたが、第一駐車場はすでに満車。第二駐車場は4台ほどでしたが、12時半に出てくるとほぼ満車になっていました。開抗時間は8時30分から17時(最終入抗は16時30分)です。午前中の早い時間か午後3時以降がおすすめと案内所の女性がアドバイスしてくれました。入抗料金は、大人が800円。小中学生が400円。
■マ・ヤンソン/MADアーキテクツ
MAD Architectsは2004年に中国出身の建築家、マ・ヤンソンによって設立され、ダン・チュン(中国人)と早野洋介(日本人)の3名にて運営される建築事務所。北京、ロサンゼルス、ニューヨーク、ローマに事務所を構える。東洋的自然観を基に現代社会における新しい建築の在り方の発展に取組み、人々の感情を中心に据えた未来都市「山水都市」のコンセプトを核とし、人と都市と環境との新たな関係性の創出に専心している。
●清津峡渓谷トンネル Tunnel of Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 2021(妻女山里山通信):2021年のフォトルポ。意匠が変わっています。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。