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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

初秋の茶臼山へ。毒キノコ・ツマグロヒョウモン・ミドリヒョウモン・ワレモコウ揺れる里山(妻女山里山通信)

2020-09-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 水曜日の午前中だけなんとか天気も良さそうということで、久しぶりに茶臼山へ。気温は22度でしたが湿度が高く、蝶など昆虫は全く見られません。クロメマトイが煩く纏わりつくばかり。そこで、すぐ下の茶臼山自然植物園へ。たくさんのツマグロヒョウモンやミドリヒョウモンと出会えました。夏の終わりを感じる少しセンチメンタルな信州の里山です。
 この夏は里山の昆虫たちにとって非常に厳しいものでした。オオムラサキも梅雨明けにオス・メス一頭ずつ見ただけ。カブトムシもほとんど見られませんでした。

 茶臼山山頂から登山道へ下ってすぐの北アルプス展望台。眼下には山布施の里と色づいた稲穂。心洗われる里山の原風景です。右奥は神話の山、虫倉山。もちろん拙書でも載せています。晴れていれば左奥に白馬三山が望めるのですが。

そこから北へ300mほど登山道を下ると、善光寺平展望台。川中島の町並み。右のマンション群は、冬季長野オリンピックで選手村になったところです。

(左)一本で7,8人分の致死量がある猛毒のキノコ、ドクツルタケ。西洋では死の天使といわれます。7月と9月に里山で大発生します。(右)ヤマドリタケモドキに似ているのですが、完全に同定できません。妻女山山系のものは、もう少し茶色がかっています。ポルチーニ、セップと同系統のキノコなんですが、たくさんありましたが同定できず。ニガイグチの一種かも知れません。

(左)妖艶なツリフネソウ(釣船草)。こういう花を見ると、そうか花は植物の性器なんだねと思います。(右)オトコエシ(男郎花)。黄色のオミナエシ(女郎花)と対で飾られることも多い彼岸花。

(左)30センチぐらいの幼木に虫こぶ(虫えい・ゴール)。葉がすべて食べられていたので虫こぶの名前と作った虫が不明です。(右)ジョロウグモ(女郎蜘蛛・上臈蜘蛛)。昔の遊郭の女性、女郎と大奥の高級女官「上臈(じょうろう)」が由来という説があります。この大きいのはメス。オスは1センチ前後で、メスに食べられてしまうこともあります。

 真っ黄色のキノコ。裏を見ると菅孔に黄色い膜があります。破ってみると網状。間違いなくイグチ科ですね。キイロイグチ(黄色猪口)かも知れません。触ると指に黄色の粉がたくさん付きました。食べられるそうですが不味いそうです。

 めぼしい昆虫がいないので、自然植物園へ下りました。帰化植物や外来の園芸種が植えられています。

 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のメス。昔はいませんでしたが、今では我が家の庭にも飛んできます。温暖化の影響ですね。

(左)盛んに吸蜜していました。(右)アカツメクサで吸蜜のツバメシジミ。

 乱舞するミドリヒョウモン(緑豹紋)。

 青い花に吸蜜する黄色いミドリヒョウモン。補色のコントラストが美しい。

(左)ツマグロヒョウモンのオス。(右)秋の里山を彩るノコンギク。

(左)ワレモコウ(吾亦紅)。吾亦紅の揺れる草原は秋のもっとも好きな景色かも知れません。(右)清楚なコバノギボウシ。

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