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モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

「妻女山 紅葉と歴史のハイキング」のコースのチェックに天城山へ。堂平大塚古墳 。予定外のキノコ狩りも(妻女山里山通信)

2022-10-27 | アウトドア・ネイチャーフォト
 来月、松代夢空間主催の「妻女山 紅葉と歴史のハイキング」が行われます。そのガイドをするのでコースのチェックと所要時間をつかむために天城山(てしろやま)へ登りました。

 陣場平から登って天城山登山道との分岐手前から松代方面。里山はまだまだ緑色です。右奥の高い山々は、焼額山とか岩菅山などの奥志賀高原方面です。奥志賀から秋山郷へ抜ける405号沿いは紅葉の見頃でしょう。
錦秋の奥志賀から秋山郷で紅葉に酔い滝三昧、そして蕎麦三昧の始まり(妻女山里山通信):かなりの秘境なので気軽には行けませんが、心に沁みる素晴らしい紅葉が見られます。

 登山道は帰路に下りてきます。まず林道を芝山方面へ歩きます。かなりの草薮ですが、歩くのに問題はありません。

 樹間から見える篠ノ井方面。手前の尾根は、斎場山から土口将軍塚へ続く長尾根です。

 帰化植物のマルバフジバカマ。吸蜜していたアサギマダラは、南へ飛び去りました。

 林道を完全に塞ぐクヌギの倒木。今回はこれの除去のために来ました。

 15分ほどかけて倒木を処理。なんとか人が安全に通れるようになりました。

 天城山と芝山のあいだにある鞍部。直登します。かなりの急斜面ですが、落ち葉が深いので登りにくくはありません。尾根に登ると登山道に出ます。

 南面に色づいているのは欅(ケヤキ)。この先の芝山の岩稜地帯を越えていくと、雨宮方面へ下れます。

 天城山方面へ。左を直登すると、5分ぐらいで天城山山頂です。坂山古墳があります。ハイキング当日はここを登りますが、今回は久しぶりに右の倉科将軍塚古墳方面への道をたどりました。

 ところが倒木が何本も。これは下を巻きました。赤松の倒木で登山道が崩れて無いところもありました。

 この倒木は下をくぐり抜けました。この登山道は使えません。危険です。

 倉科尾根へ。ジコボウ(ハナイグチ)がたくさん出ていました。もう充分に採ったのでいらないのですが、きのこ屋の性で、キノコがあるとつい採ってしまいます。小さなものと虫が入っていないものだけを採りました。

 フウセンタケの仲間だと思うのですが。マンジュウガサ?毒キノコではなさそうです。同定できていません。

 二本松峠(坂山峠)から鞍骨山(鞍骨城跡)方面。右が倉科方面で倉科坂となっていますが、間違っています。倉科方面が清野坂、清野方面が倉科坂なのです。清野側の妻女山から象山へ行く林道が「林道倉科坂線」と国土地理院の地図にもある様に。清野側が倉科坂なのです。清野の人が山を超えて倉科へ行ったから清野側が倉科坂なのです。これを設置したのは倉科の方たちでしょう。完全に間違っています。これを作った倉科のMさんは知っていて以前入れ替えられたことを怒っていました。

 これも昔、Mさんが作った標識なんですが腐ってしまいました。防腐剤を塗布しておかないと持ちません。それと石油溶剤を使った塗料は熊に壊されるので使ってはいけません。

 クリタケを発見。6株ぐらい採れました。

 赤松の間から松代方面の眺め。

 陣場平へ。今年は三回も草刈りをしたので清々しています。バイモの球根をたくさん移植したので、来年4月が楽しみです。

 その陣場平にシロシメジがたくさんありました。別名をヌノビキ(布引)といい、白い布を敷いた様に生えるのですが、妻女山山系では幻のキノコです。こんなに大量に群生しているのは初めて見ました。

 遅い昼は、堂平大塚古墳のあるログハウスを借りて。ここも案内します。左側の紅葉は、まだ全く紅葉していません。ハイキングの時は色づいているといいのですが。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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里山巡り。鏡台山、妻女山、天城山。ジコボウ、ハタケシメジ、クリタケ、ウスヒラタケ、ムキタケ、アラゲキクラゲ(妻女山里山通信)

2022-10-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
 秋晴れの週末は久しぶりに鏡台山へ。旧埴科郡の中央に位置する里山で、標高は1269.1m。大きな山体なので拙書では、7コースを。大峯山からの2コース、妻女山や象山からのコースを合わせると10コース以上になります。また、長野県立歴史館をスタートとして、森将軍塚古墳から五一山脈を五里ヶ峰へ。沢山峠から鏡台山へ。北へ戸神山脈を鞍骨山へ。天城山から斎場山、薬師山から歴史館に戻ると約20キロのトレランコースができます。これも拙書の地図をつなぐと分かるようになっています。要注意箇所も記しています。

 林道芝平樽滝線の三滝沢上から見る北アルプス白馬三山の雄姿。眼下に長野と松本を結ぶ長野自動車道。向こうは西山の里山。その向こうは、犀川左岸に連なる里山。拙書では、虫倉山や大姥山を紹介しています。西山地区は、白金にもある超有名店のロンディネッラがあったり、世界的なミュージシャンのスタジオがあったり、美味しいベーカリーやカフェ、絶品手打ち蕎麦の店が点在します。特におすすめはイノシシや鹿、熊などのジビエ。道の駅やレストランで買えたり食べられます。信州新町の道の駅やムサシヤ、さぎり荘でいただける稀少なサフォークのジンギスカンは絶品です。猟師の友人に鹿肉1キロもらったこともありました。信州恐るべし(笑)。

 急登を息を切らして左下に見える真っ暗な森に入ります。なんということでしょう。何にもありません。昨年はチャナメツムタケやクリタケ、ナメコを大量に採ったのに。ニオウシメジやホンシメジを採ったこともあります。山は生き物です。毎年同じ様なわけにはいきません。山は思った以上に乾いていました。

 クサギ(臭木)の実。キノコがないならマタタビの実を採ろうと思ったら、実が全くついていません。

 標高1000m以上では色々な紅葉が始まっています。

 樽滝。右上に滝があります。右の階段で10分足らずで滝に登れます。鏡台山は熊の生息域で私も何度か遭遇したことがあります。拙書では、「猫にマタタビ、月の輪熊に石油」というエッセイで詳しく紹介しています。単に熊鈴をつければいいというものではなく、季節によって対処法も変わることも記しています。

 ウルシの仲間のヌルデ(白膠木)。ヌルデ(白膠木)の葉には虫コブ(ヌルデミミフシ)ができます。外はフェルト状で柔らかく、中は空洞。アブラムシがたくさんいます。 タンニンの含有量が多く、乾燥品を五倍子といい、染め物では空五倍子色(うつふしいろ)とよばれる伝統色として用いられます。古くはお歯黒などにも使われました。
「足柄の 吾を可鶏山の かづの木の 吾をかつさねも かづさかずとも」(詠人知らず) 万葉集(巻14)東歌 *カヅノキ(可頭乃木)=ヌル

 イタドリ(虎杖)の花。海外では有害帰化植物になっています。タデ科の多年生植物で、東京の野川沿いとかでも普通に生えています。すかんぽという山菜。サプリメントもあります。

 三滝の一の滝。濡れて青く光る岩が美しい。拙書の鏡台山の記事では、氷瀑の一の滝を紹介しています。十年で一度見られるかどうかの貴重な美しい氷瀑です。

 帰りに妻女山展望台へ。西山の茶臼山と右奥に虫倉山。光背に北アルプスの白馬三山。眼下の長芋畑ではつる壊しが始まっています。乾いたら燃やします。その炎と煙が秋の風物詩。黄色く見えるのは耕作放棄地に咲くセイタカアワダチソウ。耕作放棄地が増えています。農業は防衛の最も重要なもの。世界の農業大国は、日本とは比べ物にならないほど農業に税金を注ぎ込んでいます。工業製品を売って農産物は輸入すればいいという自民党の政策は時代遅れ。安全で確実に農産物を得るには、税金をつぎ込み若い営農者や営農企業を育てる以外に道はありません。危機的状況では都会の市民は餓死するしかないでしょう。在京時代はベランダで野菜を育てたり、近所の無人販売の有機栽培の野菜にお世話になりました。東京は実は農業が盛んなんです。

 翌日は曇り空。松代方面の眺め。霧が覆っています。気温は12度。朝は川中島の霧で視界は100mもありませんでした。もっと冷え込むとホワイト・アウトして視界が全くなくなります。フォグランプも効きません。

 どれぐらいぶりでしょう。旧道を歩きます。崩壊して獣道になっています。30年前にはこの上の林道は無くて、長男が6ヶ月の時に両親と妻と4人でキノコ狩りに来て通った道です。その時は、ムラサキシメジを120本採りました。動画も残っています。妻が母に教わりながら手打ちのキノコうどんを作りました。ここを歩く人は私以外もう誰もいません。

 クリタケを発見。4株ほど採れました。この色なら猛毒のニガクリタケとは噛んで味見しなくても判別できます。ニガクリタケなら最悪死にます。

 倒木にムキタケを発見。猛毒のツキヨタケと見分けないといけませんが、ツキヨタケは標高1000m以上なので、この里山にはありません。

 獣道を塞ぐクヌギの倒木。ここにもムキタケがありました。くぐったり跨いだりしてなんとか通過。倒木は非常に増えています。台風やドラスティックな気象で、ダウンバーストが発生したりするからです。巨木でも根本が細かったり急斜面にあったり、ダウンバーストの通り道だったりすると、あっけなく倒れます。

 そんな倒木にウスヒラタケ。和洋中華なんにでもアレンジ可能な旨い食菌です。何株も採れました。

 別の倒木にアラゲキクラゲ。普通のキクラゲより高級品です。キクラゲは栄養価が高いので、特に女性にはおすすめです。

 全草が猛毒のヤマトリカブト。特に根っこは極めて猛毒です。昔は、口減らしや暗殺に用いられたといいます。現在では、体内に成分が残留するのですぐに判明します。若葉のころに山菜のニリンソウと間違えないことが大事。よく隣り合って群生しています。

 ある場所にハタケシメジの群生地があります。小汚いのでキノコ狩り初心者はまず採りませんが、意外にベテランのはずの高齢者も同定できずに採らないことが多いのです。しかし、幻のホンシメジに最も近く非常に美味しいキノコです。袋いっぱい採れました。

 帰路に見つけたこのキノコ。3本採りました。最初幻のシロシメジかと思いました。傘の上に灰褐色の色があればスカンクの臭いのシロノハイイロシメジで食べられません。以前この近くで傘の直径が15センチ。根本が5センチのシロシメジを採ったことがあります。匂いをかぐとシロノハイイロシメジではありません。でもシロシメジが出るには早すぎます。やや紫味を帯びているのでムラサキシメジか?違いますね。やはり幻のシロシメジかと。これだけ別にすまし汁にしてみます。それで同定できます。結果は、幻のシロシメジでした。煮るとぬめりが強くシメジらしい濃い味がします。

 ジコボウ(ハナイグチ)、ハタケシメジ、地大根、松代一本葱の味噌粕汁。味噌は仲間と作ったもの。七味唐辛子は父が生前たくさん作っておいてくれたもの。材料費は100円もかかっていません。バックの手ぬぐいは、昔東京の科博で南方熊楠展の際に買い求めたもの。絵は彼が描いた粘菌(変形菌)です。味噌や酒粕の力はもの凄いものです。昔、ホテルオークラのエンタープライズの社長をしていた義父に、毎年北海道のエゾシカの肉が送られて来ました。ある年、どうも血抜きが甘かった様で、ワインやリンゴ、玉葱に漬け込んでもどうにも臭みが強くて不味い。私がひらめいて信州味噌に漬け込んで焼いてみたら、これがビンゴ! 美味しくいただけました。味噌の力はもの凄いと実感しました。

 採れたキノコ。40センチを超えるボウルに満杯です。熱めの塩湯に浸けてから流水でゴミを親指の爪で削ぎ落としていきます。キノコの種類ごとにジップロックに分けて冷蔵、冷凍します。けっこう大変です。妻女山里山デザイン・プロジェクトの昼餉や冬の鍋や煮込みうどん、正月のお雑煮などに使います。里山のありがたい滋味、恵みです。ただ、福島第一原発の事故で拡散した放射能により、現在でも高汚染されたキノコがあります。長野県でも軽井沢や佐久地域のキノコは基準を超えています。菌根菌は特に危険。福島第一原発の事故の放射能汚染は、十万年も続くのです。それで病気になり死んでも、国はなんの保障もしてくれません。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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妻女山の奥山へキノコ狩りに。ジコボウにハタケシメジ、ウスヒラタケ、ムキタケ(妻女山里山通信)

2022-10-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 前の日曜に雨がかなり降ったので出ているだろうと、妻女山の奥山へキノコ狩りに出かけました。獣道すらない様な急斜面の藪山を歩きます。今年は猛暑のために2週間ぐらいキノコが遅れています。

 狙いはウラベニホテイシメジと天然舞茸だったのですが皆無。落葉松林でやっとジコボウ(時候坊・ハナイグチ)を見つけました。ぬめりはナメコより強く、甘さと旨味の強いキノコです。煮込みうどんに鍋に、おろし和えや和風パスタに。

 北側の斜面をトラバースしていきます。知らないと現在地がつかみにくい地形です。熊鈴は鳴らしていません。キノコ狩りしているのが分かるからではなく、この季節に月の輪熊はいないからです。8キロ先の鏡台山から来るのですが、3月上旬、5月中旬から6月中旬、クリスマスの頃と決まっています。鏡台山に餌がない季節と、淡竹の筍が出る時期にだけ現れます。

 昨年、5株の天然舞茸が出た大きなクヌギ。あと数年は出ないと思います。イノシシが掘り返した跡はあちこちに見られます。ニホンカモシカの糞も。

 倒木に小さなムキタケが。ムキタケのシーズンはこれからです。

 突然現れる高句麗人の積石塚古墳群。ここに至る道が無いので、知っている人は極わずかです。

 あちこちに大きなカラカサタケが出ています。食菌ですが美味しくないので採りません。

 枯れ木にウスヒラタケ。

 藪こぎをして下ります。ここでもジコボウを少し採りました。

 蟹沢(がんざわ)の泉。川中島の戦いでは、上杉軍の陣用水になったと伝わっています。

 ハタケシメジの群生地がありました。シャキシャキとした食感でバター醤油炒めなどにすると最高です。ウニや海老とクリームパスタもおすすめ。

 ハナイグチ、ムキタケ、ウスヒラタケ、アケビ、山栗。

 ハタケシメジ。検索すると幻のホンシメジに最も食味が近いとあります。確かに天然物は格別の旨さですが、ホンシメジと比べるのはどうかな。これを書いた人は本占地を食べたことがないのでは。ホンシメジの旨味成分は松茸の3倍以上あります。比べ物になりません。「匂い松茸味シメジ」といいますが、それを本当に分かっている人は少ないと思います。
信州の秋はジコボウはじめキノコ三昧。キノコ料理のレシピ。放射能除染方法も(妻女山里山通信):毎年非常にアクセスの多い記事でホンシメジの写真も載せていますが、個別の記事では採取しても載せることはありません。それほど稀少なのです。

 Kさんのログハウスを借りてゆるゆると昼餉。中華おこわのおにぎりに、魚肉ソーセージにクミンシードを入れたエスニック風の卵焼き、リンゴのコンポート2種、卵スープ。最高気温が24度。暑いぐらいです。山の風景も秋というより夏の終りの感じ。食後のコーヒーを飲んで下山しました。

 遅い午後は、長野県立歴史館へ「諏訪と武田氏」を観に行きました。

 資料室と図書館へ。興味深い絵図とか歴史書がたくさんあります。拙書を執筆の際には、何度も通いました。

 歴史館から見上げる森将軍塚古墳。翌日、取り残したシロをいくつか回りました。前日の二倍ぐらい採れました。ハタケシメジの菌の移植作業もしました。

 量が多いので、ほとんどを小分けして冷蔵と冷凍にしました。今夜はハナイグチとハタケシメジたっぷりのキノコうどん。アゴ出汁で。うどんは、幻の小麦いがちくオレゴンとゆめちから、ゆめせいきのブレンドで手打ちしておいたもの。とろとろで旨味甘みがたっぷりの煮込みうどんになりました。

 日曜日の妻女山展望台からの善光寺平。飯縄山、左に戸隠連峰。眼下の長芋畑はまだ葉が緑色です。枯れたら杭から外して燃やします。その煙が風物詩となっています。

 展望台の下に咲くノコンギクとヤクシソウ。ヌルデとソメイヨシノが少し色づいてきたぐらいで、まだ秋の風景にはなっていません。

 ハナイグチとハタケシメジに秋のサツマイモ、里芋、カボチャ、松代一本葱、信州豚のけんちん汁。天然キノコは味が濃いのでアゴとサバやイワシの出汁粉に貝出汁を合わせました。秋の滋味です。敷布は、在京時代に科博で買った鳥獣戯画の手ぬぐいです。

 キノコ料理。「苧環蒸し」と聞いて、好きとか知ってるとかどれだけいるでしょうね。信州はもちろん東京でも少ないと思います。「小田巻き蒸し」とも書きますが、うどん入りの茶碗蒸しのことで、大阪の船場あたりでよく食べられていたちょっと豪華な料理です。昔、卵は高級食材だったのですから、その卵をたくさん使う苧環蒸しが高級料理だったのもうなずけます。丼の底で渦を巻くうどんの様子が、紡いだ麻糸を玉のように巻いた苧環(おだまき)に似ていることから「おだまき蒸し」の名がついたと言われています。今回はカニカマとかまぼこ、ハタケシメジと松代一本葱ですが、紅ズワイとかタラバガニでやったら最高です。簡単で温まるので寒い夜におすすめです。
苧環蒸し(おだまきむし):バブルの頃に作ったズワイガニを使ったオリジナルレシピです。

 雨後3日にピンポイントでハナイグチのシロに行ってみました。傘の開いていないものがたくさん採れました。ハナイグチは成長が早いのです。傘が開いていないものがベストです。大きな傘は味はいいのですが、消化が悪くなります。人によっては食べすぎるとお腹を壊すこともあります。ハタケシメジも少し採れました。ハタケシメジはカニのクリームパスタにします。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

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あいにくの天候の三連休。聖山へ、三峯山へ、妻女山陣場平へ。昆虫が激減!山の異常。秋のグルメ(妻女山里山通信)

2022-10-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 せっかくの秋の三連休ですが、今年は天候に恵まれていませんね。日曜は午後から雨というのでまず聖高原にでかけました。三和峠から聖山に登ろうと準備していたら下山者が。久しぶりに会う友人でした。彼は蝶の専門家なので、ここ2,3年の里山の異変を話すと、そうなんですと。農薬や気象だけでは説明できない様な異変が起きていると。私と全く同じことを感じ取っていました。虫は大嫌いなんて言っている場合ではないのです。「人類の生存に、壊滅的な結果をもたらす」といわれています。この妻女山山系では、その原因が分からないので深刻なのです。色々話し込んで分かれて登り始めたら膝に違和感が。これは無理かなと車で山頂直下へ。
我々は「6度目の大量絶滅」の過程にいる? 昆虫の減少が表す危険なサイン:哺乳類、鳥類、爬虫類の8倍の早さで絶滅している!
「携帯電話の電磁放射が昆虫の大量死を引き起こしている可能性」をドイツ最大の自然保護団体の研究が示唆:5G携帯は、人類を滅亡に招くかもしれない。

 聖山山頂直下からの鹿島槍ヶ岳。気温は7度。

 山頂は霧に包まれ視界がほとんどありません。途中で追い抜いたサイクリストが登頂。なんにも見えませんねと苦笑。アンテナがたくさんあるので電磁波地獄です。人工電磁波の危険性について、日本人はあまりにも無知で無防備です。
携帯・スマホの電磁波が身体に与える影響とその対策
携帯電話の電磁波に発ガンリスクの疑い!

 しばらくいると、善光寺平が見えてきました。昆虫も鳥の鳴き声もしません。

 下って古いスキー場のリフト降り場へ。眼下に聖山パノラマホテル。蕎麦をはじめ食事が評判のホテルです。ここを拠点として聖山登山は、ファミリー向けです。

 白馬三山も顔を出しました。でも午後は雨になりそうです。

 下って白樺と紅葉しているのはヌルデ(白膠木)。最低気温が8度になると紅葉が始まり、約2週間で見頃になります。まず色づくのはヌルデやヤマザクラ。

 トチノキ(栃の木)の黄葉。栃の実は非常食で、「栃切る馬鹿、栃植える馬鹿」といわれたものです。これはまだ幼木ですが、山梨の大菩薩峠へ行く牛ノ寝通りで樹齢700年といわれる樹高30m以上の栃の木を何度も見に行き撮影しました。栃餅も作りました。ピリッとして父にも大好評でしたが、作るのは本当に大変です。

 三峯山と聖湖。連休なので音楽が流れ、聖湖では、へらぶな釣りの太公望も大勢。でもこの曇天が残念ですね。左のキャンプ場では、家族連れがバーベキューをしていました。

 その聖湖湖畔にある自衛隊の戦闘機の展示場。昔、自衛隊の演習場が作られる計画があった縁でプレゼントされたものらしいです。演習場はできませんでしたが。これはF104ジェット戦闘機で、私が子供の頃かっこいいなと漫画に描いていました。人殺しの道具なんですが、機能が研ぎ澄まされた姿は美しいのも事実です。コッポラが「戦争ほど美しいものはない」ことの怖さを描いた名作が『地獄の黙示録』。

 聖湖。対岸に見えるレストランはピザが美味しい。手前の湖畔には遊具もあって、天気のいい休日には、小さな子供連れの家族が週末にピクニックしています。三峯山からはスライダーがあって、息子達が小さい頃に滑りました。長野市や千曲市からも近くておすすめです。

 帰路は猿ヶ馬場峠から善光寺道を下ります。山栗が。天候不順で今年は不作です。栽培品も3割ほど高いとか。緑色が今年のもの、焦げ茶色は急激な寒さで枯れて落ちたもの。潰れているのは昨年のものでしょう。

 途中で見た馬頭観音。ここから松尾芭蕉も歩いた姨捨への脇道もあります。善光寺道は重なっていたり横断していたり。茶店の跡もあって江戸の雰囲気を想像できます。

 麓の稲荷山へ。目の前は長野自動車道。向こうに私がホームフィールドとしている妻女山山系が見えます。善光寺平の南部は、南から北に向かって何本もの長い尾根が伸びています。それぞれの谷や扇状地に特徴があって多様性を生み出しています。
「信州の街道」北国西往還(善光寺道)。芭蕉も歩いた林道猿ヶ馬場線を下る(妻女山里山通信)

 別の山で見つけたハナイグチ(ジコ坊)。ナメコよりぬめりも甘みも旨さも強くて、大変美味です。今回はわずかに5本採種。キノコうどんにします。右はザラエノハラタケ。やっとでました。例年より2周間ほど遅め。これが出るとウラベニホテイシメジと天然舞茸が出ます。

 松代一本葱。長さ90センチ、太さ3.5センチもあります。松本一本葱、加賀一本葱のルーツといわれます。霜が降りると中がゼリー状になり得も言われぬ旨さ甘さに。有名な深谷葱とか下仁田葱とかありますが、申し訳ないですが比べ物にならない旨さです。でも東京では買えません。栽培量が少ないからです。松代に来たら買って下さい。やはり冬野菜は寒いところのものが美味。同じ野沢菜でも盆地のものより、野沢温泉とか山間部のものの方が美味です。野沢菜漬けは、必ず本漬けを買って下さい。食品添加物が入っているものは偽物です。

 天然ムキタケ入りのもつ煮。サツマイモ、ゴボウ、地大根、自家栽培の干し椎茸、松代一本葱。敷物は、草間彌生さんの手ぬぐいです。

 友人からもらったリンゴの秋映。食べきれないのでコンポートにしました。普通は水、砂糖、レモン汁で作りますが、蜂蜜、私が作ったガマズミ酒、レモン汁で作りました。シナモンを振ったものと入れないものの二種類を。なんじゃこりゃというほどの旨さ。ヨーグルトやバニラアイスと一緒にいただきます。パイ生地で包んで焼けばアップルパイになります。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

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2500キロ海を渡り旅する蝶、アサギマダラの楽園へ。フジバカマと万葉集。野紺菊と晒菜升麻。ショウゲンジとガマズミ酒(妻女山里山通信)

2022-09-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 聖高原のとある場所に、2500キロ海を渡る旅する蝶、アサギマダラの楽園があります。昨年と違い雲が多めで、雲に覆われると風も吹くので、なかなか難しい撮影状況でしたが、ご存じの方が次々と訪れていました。テレビでは宮田村の300から600頭も集まるというフジバカマの大きな楽園を紹介していました。ここはそれほど大規模ではありませんが、充分に楽しめます。

 アサギマダラ(浅葱斑)は、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶です。成虫は、春から夏にかけて南から北へ移動し、移動先で世代を重ねた後、秋になると南へ海を渡って移動します。数千キロもの移動をするため、全国でマーキングをして調査をしています。アニメ『鬼滅の刃』にも登場して話題になりました。

 この個体は、後翅下部に黒斑があるのでオスです。これは性標で、メスにはありません。オスはこの性標に性フェロモンを蓄えていて、尾部のヘアペンシルをここにこすりつけて、性フェロモンを移しとります。自然の仕組みというものは、ときに人智の域を越えたところにあります。

 フジバカマで吸蜜。ただ、満開をわずかに過ぎて蜜の量が少ないのか短い時間でほかへ移ります。草間彌生の水玉模様の様な胸部が可愛い。アサギマダラは暑さに弱く北上し、寒さを避けるために南下するといわれています。それぞれの移動先で産卵し成虫は死ぬので、南下と北上の個体はまったく別のものといわれています。

 アサギマダラと言われるのは翅の白い部分が浅葱色を帯びているからです。黒から茶色にかけてのコントラストが綺麗です。前翅の中程は半透明で透けて向こうの景色が見えます。この透明の程度は個体によってかなり異なります。

 右の後翅の欠損から、一番上の個体と同じだと分かります。腹部が膨らんでいるので、メスで交尾を終えて卵を内包しているのでしょう。

 これも上と同じ個体です。フジバカマなどで吸蜜し、ガガイモ科キジョラン属の常緑のつる植物のキジョラン(鬼女蘭)に卵を産み付け、幼虫は越冬します。ただガガイモは信州の里山にもあるのですが、キジョランの北限は東京なので、これらのメスはまもなく南下して産卵するのでしょうか。6月に飛来したメスが長野県内で産卵しているのが確認されたそうですが。産み付けられた植物はおそらく新芽が山菜のイケマ(牛皮消)でしょう。その卵は夏には羽化して産卵し、その子供達が晩秋に南下するのでしょう。では秋に産卵して育った個体は? どうも雪のない西日本に南下し産卵して一生を終える様です。

 三頭のアサギマダラ。左の個体はかなり翅が欠損しています。どうしたのでしょう。ただ、オスが塩分やアンモニア摂取のために糞や尿の水たまりに集まる習性がある様で、その際に襲われたのかもしれません。しかし、最初のメスの翅の欠損はどういう理由なのでしょう。メスも地上に下りることがあるのでしょうか。

 なかなか撮影できない胸部の裏側からのカット。脚の付き方が分かります。オオムラサキは前の二本が胸に折りたたまれて使われないのですが、アサギマダラは使っていますね。私も腕がもう二本あったら便利だなと思うことがあります。

 閉じて吸蜜している個体を捕まえて撮影。後翅に黒い性標があるのでオスでした。オスは捕まえると尾部からヘアペンシルを出すそうなのですが、出しませんでした。捕まえるのは必ず翅を閉じている時に。開いているときに片方の翅を捕まえると激しく羽ばたいて翅がちぎれてしまう恐れがあります。撮影後にそっとフジバカマの花に置くとそのまま吸蜜していました。それから、マーキングは趣味でやる様なものではありません。然るべき団体に入ってきちんとレクチャーを受けてからにしてください。

 浅葱色というのは、薄い葱の色という意味で、日本の伝統色の名前です。翡翠色、江戸紫、群青色、銀鼠などは聞いたことがあると思いますが、瓶覗とか高麗納戸、甚三紅とかは聞いたことがないと思います。日本の伝統色にもっと興味を持っていただけると嬉しいです。

 幼虫はガガイモ科のキジョラン、カモメヅル、イケマ、サクラランなどを食草とし、卵は食草の葉裏に産みつけられます。幼虫も成虫も体内に食草由来のアルカロイド系毒物質をもち捕食されるのを防いでいます。

 吸蜜に来たハナアブ科のクロヒラタアブ。幼虫はアブラムシを食べます。一瞬、絶滅危惧種のルリモンハナバチ(ブルービー)かと思ってドキッとしました。その記事もこの夏アップしています。

 フジバカマ(藤袴)キク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 あさがほの花」 山上憶良(巻8-1538)
 萩の花、ススキ、葛、ナデシコ、オミナエシ、そしてフジバカマとキキョウの花、と秋の花を並べています。咲く花の情景を思い浮かべると秋の趣が感じられます。

 あちこちでノコンギク(野紺菊)も咲いています。聖高原も妻女山山系もそうですが、ヨメナ(嫁菜)も両方あって、なかなか区別が難しい。ヨメナは葉がスベスベ。ノコンギクは繊毛があるとか、色々違いはあるのですが、そこまではっきりとしていないのでどっちかなと迷うことが多いです。これにユウガギク、シラヤマギク、ゴマナとか入ってくるともういけません。野菊の闇です。

 林下にサラシナショウマ(晒菜升麻)の群生地。風に吹かれるたびに長い花穂が優雅に揺れます。

 ある開けた秘密の場所から見る仁科三山。左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。最も雪が少ない季節。

 聖山は別荘地があり、山菜キノコは採取禁止なので別の山域へ。大きなショウゲンジ(コムソウ)がたくさん採れました。夕食はカルボナーラに入れて。カルボナーラはレトルトですが、自家製ベーコンを加えました。キノコの風味があふれる逸品です。残りは後日ジンギスカンやキノコうどんにしようと思います。
 普通天然キノコは通販や道の駅や産直でないと買えませんが、私は在京時代から東京、神奈川、山梨の山で家族とキノコ狩りをしていました。現在はもちろん天然キノコはすべて採りに行きます。買うことはありません。ただ天然キノコは同定を間違うと死ぬ危険性もあります。
信州の秋はジコボウはじめキノコ三昧。キノコ料理のレシピ。放射能除染方法も(妻女山里山通信):秋になると毎年アクセスが爆発する記事です。
ウラベニホテイシメジとクサウラベニタケ(妻女山里山通信):一番誤食が多いキノコです。アクセスも多い。リンクのクイズもやってみて下さい。

 今回もガマズミの赤い実を摘みました。ガマズミ酒。時間が経つと綺麗なルビー色になります。酸味が強い、老化防止にもいい抗酸化作用が強い酒になります。

驚異の飛翔2500キロ アサギマダラの神秘』:「八ケ岳では初夏から夏の終わり、ときには秋半ばまで、身近に見かけるアサギマダラ。この小さな蝶が日本列島を縦断、さらに南の沖縄や台湾や香港まで2500キロ 以上飛んでい くのです。翌年春、その逆のコースを日本に渡ってきます。 近年その不思議な旅が明らかになりつつあります。」

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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台風15号通過で晴天の妻女山へ。久しぶりに山仕事に勤しみました。ホウズキの実。ガマズミの赤い実(妻女山里山通信)

2022-09-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 台風12号、14号、15号と来るたびに気象病で、自律神経失調症でひっくり返っていました。三連休の最後はやっと晴天に。こんな晴れの日はいつ以来か思い出せないほどです。息子と待ち合わせて妻女山へ。

 妻女山展望台の後ろにある四阿からの景色。中央に茶臼山。北アルプスは見えませんが、やがて雲が消えるだろうと思いました。ただミンミンゼミは鳴いているし、うんざりするほど夏モードが残っています。

 戊辰戦争以降の戦没者を祀った妻女山松代招魂社。夏の暴風雨で瓦が落下、現在も危険なので参拝はできません。奉賛会も高齢化していますし、屋根も吹き替えが必要でしょう。しかし、宗教施設なので税金は使えないし、今後の保全は大変だと思います。クラウドファンディングとか知恵が必要です。

 息子は、10月2日に善光寺の表参道、中央通りで行われるワークショップの材料を作りに来ました。杉の丸太を薄く切って、子供達にコースターを作ってもらうのです。無料です。ヤスリで磨いて色を塗る。絵を描いてもいいですね。

 昆虫は少ないです。モンキチョウとヤマトシジミぐらい。アキアカネも少し見られました。

 ホウズキの実。子供の頃からある場所にはありました。赤く熟した実を食べた思い出。

 ガマズミの赤い実。ガマズミ酒を作るために採取しました。抗酸化作用がありルビー色の綺麗なお酒ができます。

 セスジハリバエ(ヤドリバエ科)。孵化した幼虫はチョウやガの幼虫に寄生します。

 作業が済んで長坂峠に登り、サワグルミの伐採をしてもらいました。横にオオムラサキの食樹の榎があり、その成長の妨げになるからです。サワグルミは、パイオニアプランツで、放っておくと樹高25mぐらいにもなります。それぐらい大きくなれば材として売れるのですが。今回は若木を4本ぐらい伐倒してもらいました。その間に、有害帰化植物は私が除去しました。

 次に林道脇のクヌギの若木の下枝を切ってもらいました。低い下枝があると、蔓草が巻き付いて藪になるからです。林道にもはみ出してきます。彼の作業があったので今回はこれで終了。ただし、まだ里山保全のために伐倒したい木が10本近くあります。また彼に来てもらうか、妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバーを集めて、落葉期にやりたいと思います。有害帰化植物の除去も完全ではありません。里山保全というのは、手がかかります。里山や自然に対するリテラシー(読解力)や知識がないとできません。里山は何百年もの間、人が手を入れて保全されてきたもので、原生林とは全く異なるものです。そして大事なのは知識だけでなく観察です。経年変化や小さな異常を察知するために、通い観察することが最も重要なのです。

 クヌギのドングリ。葉は細く実が丸いのが特徴。コナラは葉の先が広く長細いドングリです。

 昼前に作業は終わり下山。四阿で昼食。稲荷寿司は自家製の柿酢と奄美大島のキビ糖。茶臼山で採ってきた自然薯のむかご入り。白出汁と本味醂の卵焼き。柿酢が入った煮ゴボウ。最後に花鰹を大量にまぶして。信州丸茄子の辛子漬け。これもキビ糖なのでコクがあります。添加物満載の加工食品や惣菜は、極力買わないようにしています。そういう食品も増えてきましたが、まだまだスーパーなどは意識が低いですね。消費者も。

 その四阿から見る北アルプス。雲が取れました。左に鹿島槍ヶ岳。右に五竜岳。

 その右に白馬三山。今が北アルプスでは最も残雪が少ない季節なのです。信州新町道の駅では、ハナイグチ(ジコ坊)、ウラベニホテイシメジが売られ始めた様ですが、標高の低い妻女山山系はまだです。その前にザラエノハラタケが出るのですが出ていません。地温が高いのです。発生はかなり遅れそうです。

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台風前に茶臼山へ。アサギマダラ、ナツアカネ、ノシメトンボ、ワレモコウ、アキノギンリョウソウ、ヤマドリタケモドキ、アカハツ(妻女山里山通信)

2022-09-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 台風12号に続いて14号が上陸しそうな三連休。その前にと晴れの金曜日に茶臼山へ。山の気温は25度。日陰では秋の風が気持ちいい。しかし、夏バテで足は重い。ゆっくりと歩き回りました。

 林道を下っていくといきなりアサギマダラに邂逅。2000キロ以上南方から海を渡ってたどり着いた蝶です。この標高に下りてきたということは、聖山山系でも大量に舞っているかも知れません。晴れの日に撮影に行きましょう。

 最高気温が高くまだ最低気温も地温も高いので秋のキノコは少ないのですが、ヤマドリタケモドキかな。傘の色とか個体変異も大きいので確実な同定が必要です。また老菌は食べるべきではありません。

 ひっくり返すと間違いないですね。香りも甘いです。フランスではセップ、イタリアではポルチーニと呼ばれる非常に美味しいキノコです。ただ似ているドクヤマドリやニガイグチがあるので同定は慎重に確実に。パスタ、リゾット、オムレツ、グラタン。オリーブ油はもちろんバターやクリームとも相性抜群です。

 アカハツ。ベニタケ科の美味しい食菌です。傷つけると青くなるので分かります。ハツタケの仲間は種類が多く、乳液の色の違いで食毒が分かるので覚えておくといいですね。いい出汁が出ます。今回は白出汁でお吸い物にしました。絶品です。香り松茸のお吸い物より旨いと思います。

 飯山の郷土料理、富倉蕎麦のつなぎにこの葉の繊維が使われます。無味なので蕎麦の味を損なわずコシの強い蕎麦になります。飯山の名店でいただいた富蔵蕎麦と舞茸の天ぷらは絶品でした。
野尻湖から希望湖へ。飯山で古刹めぐり、飯山城址。高橋まゆみ人形館、富倉そばを堪能して小布施の岩松院。空っぽの菅平ダム(妻女山里山通信):秋の新蕎麦が楽しみです。信州人は新蕎麦を食べないと秋が始まりません。

 棚田に下りました。ヒョウモンチョウの仲間。なんでしょう。

 ナツアカネ。交尾しているカップルがいたのですが、撮影できませんでした。

 ワレモコウ(吾亦紅)バラ科ワレモコウ属の多年草。信州の秋を彩る風情のある野草です。

 ワレモコウに止まるナツアカネ。

 交尾するアオイトトンボ。いいシャッターチャンスをものにできませんでした。残念。

 シロヨメナ(白嫁菜)で吸蜜するヤマトシジミ。おそらくメスで、そこへ交尾を迫るオスが来て乱舞を繰り返していました。いや、左は翅が青いのでオスですね。右もオスかも。ということは縄張り争いですね。

 茶臼山山頂方面へ。アキノギンリョウソウ(秋銀竜草)の群生がありました。ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)です。ツツジ科シャクジョウソウ属(APG分類)の腐生植物。古い新エングラー体系ではイチヤクソウ科に、クロンキスト体系ではシャクジョウソウ科に分類されていました。葉緑素を持たず、菌類(ベニタケ属のキノコに寄生)から栄養を得ていることから、「菌従属栄養植物」ともいわれます。

 ギンリョウソウとギンリョウソウモドキの違いは、前者が液果になるのに対し、後者は蒴果になります。花弁の縁が細かく裂ける特徴があります。ユウレイタケなどともいわれます。

 シオカラトンボのメス? いや違いますね。羽の先端の褐色からこれはノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)ですね。ただサイズ的にコノシメトンボやリスアカネの可能性も。難しいです。

 拙書でも紹介の北アルプス展望台へ。草刈り機を持った作業服のむくつけき男達が十数人。見ると妻女山SDPのメンバーのS氏が。地域の茶臼山の除草作業に来たそうです。そうやって里山は維持されているのです。右に拙書でも紹介の虫倉山。左奥に雲に隠れた北アルプスが見えます。眼下の田んぼは稲刈りが済んではぜ掛けしているところも。何度訪れても心が癒やされる景色です。ミンミンゼミも鳴いています。

 戻る途中で見つけたクサギ(臭木)の実。草木染めの染料になります。実は鳥が食べて糞で種を撒き増えていきます。

 ハンミョウの生息地へ。今日は数も少なく風も出てきて撮影条件は最悪でした。なんとか撮影。

 やはり何度見ても美しい昆虫です。さて3連休初日、午前中はなんとか晴れそうです。妻女山の里山保全作業に登るつもりです。台風14号で被害が出ないといいのですが。予報では豪雨はない様ですが、強い南風が吹く予報です。北側の斜面や谷でダウンバーストが起きると倒木が発生するので心配です。
 19日(月)。フェーン現象で長野31度で驚いていたら、上越市は36度。新潟は37度で、31度涼しいねと思っています。今夜から明朝の暴風雨が心配です。
 なんて言っていたら、21日(水)は、なんと最低気温が14度、最高気温が18度です。体がついて行きません。20日は台風14号の影響でもの凄い暴風雨でした。心配で妻女山を見に行きましたが、思ったよりも荒れていなくてホッとしました。23日からの三連休も雨の予報。残念ですが、ウラベニホテイシメジと天然舞茸が出るのではと期待しています。ラニーニャ現象がこの冬も続くそうなので、厳冬になりそうです。ただ豪雪地帯以外は積雪は例年並みとか。円安で石油も高騰しているので厚着でしのごうかと思います。カルト自公政権には何も期待できないので。

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妻女山陣場平へ。台風の影響も。昆虫の少なさに愕然。久しぶりにログハウスへ。妻女山松代招魂社例祭(妻女山里山通信)

2022-09-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 久しぶりに晴れの日曜日。2週間ぶりにカメラ機材や山仕事の道具を積んで妻女山陣場平へ車で登りました。台風11号はそれましたが、そこに向かってもの凄い南風が吹いたので、倒木や落枝の調査も必要です。

 妻女山駐車場から林道(農道)を登ると長坂峠へ向かう最後の6号カーブの上で倒木を発見。切らないと通れません。10分ほどかかって伐採と落枝の除去を終えました。この先にも何箇所か落枝があり、その都度片付けました。車を降りるともの凄い数のクロメマトイに襲われます。ヤブ蚊やアブの様に刺しませんが、油断すると目に入ってきます。ポリカーボネートのゴーグルは必須です。

 久しぶりの陣場平。途中の樹液バーにも何も昆虫はいませんでした。昨年に続きオオムラサキ、カブトムシ、クワガタ、アオカナブン、ミヤマカミキリ、オオスズメバチもほとんど見られませんでした。千曲市の猛毒のネオニコチノイド系農薬の空中散布は数年前に中止になったのに。その後、2年ぐらいして復活の兆しがあったのですが、ここ2年ほど異常な事態が続いています。原因は分かりません。
 イギリスの自然保護トラストBuglife の科学者たちが、英国全土の車のナンバープレートに「ぶつかった虫の数」を計算しました。その結果、この20年間で翅を持つ昆虫が60%近く減少したと発表しました。昆虫の急速な減少の原因は、生息地の破壊、農薬の使用、気候変動などが一因と考えられるということです。
 昆虫は、鳥、コウモリ、爬虫類、魚などの動物の餌となります。また、作物や野花の受粉や養分循環などの重要な役割も果たしています。甲虫、ハチ、トンボ類は、害虫駆除に役立つ捕食者として機能します。
 結果、生態系全体、そして食料生産システムが困窮し、鳥類が激減し人類の食糧危機を招くとしています。農薬、特にネオニコチノイド系農薬やグリホサート剤、放射能、人工電磁波(5G)は昆虫だけでなく人類をも滅ぼすかも知れません。

 陣場平はミズヒキが満開です。ミンミンゼミが鳴いていますが、他の昆虫はあまり見られません。吸蜜できる花も少ないので、昆虫はあまりいません。女郎蜘蛛の巣だけがあちこちに。

 ミズヒキの花は咲いても5ミリもないので、実際に虫眼鏡とかで見ないと分かりません。こんな風に紅白の花で、お目出度い花と言うことが分かります。なお水引は南信の飯田が産地で、全国の7割ほどを作っています。

 キンミズヒキ。ミズヒキより少なめで群生はありませんが、あちこちで見られます。ミズヒキは、タデ科イヌタデ属ですが、キンミズヒキは、バラ科キンミズヒキ属で、近縁種ではありません。

 フウロソウ科フウロソウ属のゲンノショウコ(現の証拠)。胃腸、下痢便秘の薬草として有名です。センブリ、ドクダミなどとともに日本の民間薬の代表的なもの。

 なかなか撮影の被写体がないので、ログハウスに寄りました。久しぶりにKさんがいて歓談。自然も政治経済もとんでもない世の中ですからね。色々な分野の専門家との情報交換は大事です。北アルプスは雲の中。眼下の千曲川も樹木が大きくなって見えなくなりました。この冬にでも伐採が必要ですかね。

 クヌギエダイガフシという 虫こぶ(虫瘤)です。 クヌギエダイガタマバチ(タマバチの一種)が寄生してできたもの。虫こぶ(ゴール・虫えい)は、非常に奥が深い世界です。ヌルデやマタタビなどの虫こぶは、日本の文化を作ってきたともいえます。ぜひ検索して、その魅力にはまってください。

 山椒の実も色づいてきました。実の表面はこんな風にくぼみがあるのです。父は、これが枯れたものをたくさん採取して七味唐辛子を薬研で作っていました。それはまだ冷蔵庫にたくさんあって、大事に使っています。

 イヌタデ。「蓼食う虫も好き好き」は人の好みも様々ということですが、鮎に塩焼きには欠かせない蓼酢があります。これはタデ科の柳蓼の葉をすり潰して酢でのばした調味料で、イヌタデではできません。

 コバノガマズミの赤い実。

 コナラのどんぐり。クヌギのどんぐりは丸いので区別が付きます。どんぐりはあくが強いのでそのままでは食べられませんが、どんぐりコーヒーとかありますね。野生動物は普通に食料にします。

 クヌギの樹皮を鋭い顎で削って樹液をむさぼるオオスズメバチ。今年は数が少ないです。望遠レンズに替える時間がなかったのでマクロレンズで。頭がぶれているのは、もの凄い速さで頭を振って樹液の出る穴を開けているからです。

 ガマズミの実。コバノガマズミより大きいので、ガマズミ酒にはこちらを使います。酸味が強くルビー色のきれいなリキュールができます。抗酸化作用が強く老化防止にもなります。キノコ狩りの季節と重なるので昨年は作り損ないましたが、今年は作ろうと思います。

 ほとんど蝶が見られないのに発見したのは特定外来生物のアカボシゴマダラ。国立環境研究所のサイトによると、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている。」とあります。タテハチョウ科は、植物防疫法で検疫有害動物に指定されています。ゴマダラチョウやオオムラサキと競合するので、それらの減少を招く危険性があります。90年代に誰かが中国から持ち込んだと考えられますが、生態系を破壊する犯罪行為です。

 松代方面の眺め。秋には4年ぶりに真田まつりが10月8・9日に開催される様です。令和4年は真田信之公が松代へ入部して400年の節目を迎えます。今年の祭りは、かなり特別なものになるそうなのでおすすめです。

 今日は、妻女山松代招魂社の例祭でした。戊辰戦争以降の戦没者を祀る神社です。
「戊辰戦争」の戦没者を祀る妻女山松代招魂社と松代藩の戦没者名簿(妻女山里山通信):小さな神社ですが、幕末から明治以降の激動の歴史が刻まれた神社です。

 国道403号の妻女山入り口から見上げる妻女山(旧赤坂山)。展望台までは舗装路で車で登れます。奥に大きな駐車場もあります。手前は上信越自動車道。これと国道の5万5000台の通行で赤松がほとんど枯れました。松枯れ病の原因のほとんどは、実は排気ガスです。

 斎場山の南西では、ダイワハウスによる大規模な開発が行われています。多くが流通センターになり、工場もできる様です。畑の持ち主が高齢になり、維持できなくなって開発が始まったのです。このままでは、日本の自給率はどんどん下がり、有事にはまったく対処できなくなるでしょう。特に大都市に住む人は餓死するしかないと思います。国防の最も重要なのは平和外交と食料です。武器ではありません。統一教会自公政権はそれがまったく分かっていない様です。信者が送った4000億円が北鮮に送られ、核開発やミサイル開発に使われ日本に向けてミサイルをぶっ放していたって、安倍自公政権は馬鹿ですか。シェークスピアだってこんな馬鹿げた狂った話は書けませんよ。いい加減目を覚ましましょう。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

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妻女山や茶臼山へ行かずともうちの庭が里山だった。ボタンヅル、ミナミヒメヒラタアブ、キキョウ、ヘクソカズラと万葉集(妻女山里山通信)

2022-09-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末の土曜日は、台風11号に刺激された秋雨前線の影響で、警報が出るほどの豪雨でした。明けて日曜日は台風一過?というような秋晴れ。しかし、昨夜の豪雨で山には行けません。仕方なく我が家の庭周辺を散歩。あれれ。妻女山や茶臼山と生態系がそんなに変わらないじゃないの。

 ボタンヅル(牡丹蔓、女萎)キンポウゲ科センニンソウ属の落葉つる性半低木。前の記事のセンニンソウと見比べると違いが分かると思います。ボタンヅルの葉は切れ込みがあります。花もやや小ぶりで純白というよりやや黄ばんでいます。やはり強い毒草なので注意が必要です。

 庭の雲龍杉に絡みついています。どこかから種が舞ってきたのでしょう。雲龍杉も剪定しないといけないのですが。

 サルスベリ(百日紅、猿滑、紫薇)ミソハギ科の落葉中高木。別名は、ヒャクジツコウ。もう残花です。おそらく父が植えたものだと思います。

 ニラ(韮)の花。ニラはスーパーでも見かけますが花を見ることは少ないかも知れません。ニラは、庭や畑の縁に生えている草扱いなので野菜と思ったことはありませんが、栄養豊かでニラせんべいやニラのおやき、餃子、ニラレバ、ニラダレと必需品です。

 ゴーヤの花に、なんとミナミヒメヒラタアブのメスが吸蜜に来ていました。妻女山でも探すのに一苦労するのに庭に来ていたなんて。オーマイガー!です。ハナアブ科ヒラタアブ亜科ヒラタアブ族ヒメヒラタアブ属。ゴーヤの花は2センチもないので、このアブがいかに小さいかが分かると思います。普通は目に入りません。それでも宇宙船地球号の重要な乗組員なのです。他にはツバメシジミやツマグロヒョウモン、キアゲハにミドリヒョウモン、タヌキ、シマヘビとかも来ます。里なのに山と同じだなとしみじみ思いました。来ないのは熊とニホンカモシカぐらい。

 今年はゴーヤがたくさんなりました。ゴーヤは制癌作用もあるといわれ栄養も豊富です。ゴーヤチャンプルーほか、肉詰めフライや煮物、漬物にも使えます。乾燥させたり冷凍すると通年食べられます。

 庭に二箇所ぐらいコムラサキ(小紫)が生えています。ここのは植えた覚えがないので鳥でしょうか。

 庭の片隅に、これも植えた覚えのないウドの大きな株があります。近くの畑には私が植えた株があるのですが。そんなで今年も山にウドを採りには行きませんでした。これも鳥でしょうか。

 このキキョウ(桔梗)は、畑にあった群生地の株を私が移植したものです。秋を告げる美しい花です。ただ、放っておくともの凄く増えるので要注意です。ドクダミももの凄く増えます。ドクダミ茶を作ったり、ドクダミを酢に浸けると、虫刺されや火傷、水虫の強力な薬になり、私は常備しています。

 アオツヅラフジ(青葛藤)ツヅラフジ科のつる性落葉木本。有毒の植物で、別名、カミエビ。鎮痛,利水作用があり、関節の水腫や疼痛などに用いられる薬草でもあります。このツルで工芸品を作る人もいます。

 ヘクソカズラ(屁糞葛)アカネ科ヘクソカズラ属の蔓(つる)性多年草。別名は、ヤイトバナ、サオトメバナ。万葉集にも詠まれています。古名は屎葛(くそかづら)。誰ですかね屁を加えたのは。
「菎莢(ざふけふ)に 延(は)ひ おほとれる 屎葛(くそかづら)絶ゆることなく 宮仕へせむ」高宮王(たかみやの おほきみ)
 菎莢はジャケツイバラ(蛇結茨)。「ジャケツイバラに絡まって延びていくヘクソカズラのようにいつまでもいつまでも宮仕えをしたいものです」というサラリーマン川柳の様なやや自虐的な歌。


 千曲川左岸から見る妻女山山系。左手前は里芋。その向こうはたぶん白桃。さらに長芋畑も見えますが、耕作放棄地が増えています。我が家の畑も川沿いにあって息子達が小さい時に父と大豆を採りに行きました。さつまいも畑だったこともあります。4キロぐらいのバカでかいさつまいもが採れましたが、今は耕作放棄地です。

(左)この夏最後の信州丸茄子のおやき。大きなナスは1個30円。シソと信州味噌は自家製です。(右)もち米があるのでイカ飯を作りました。昔、祖母や母や妻が作ってくれました。私は初めてです。北海道ぎょれんのレシピで作りましたが、市販のものはもっとひたひたの汁で煮て作りますね。でも初めてにしては美味でした。今夜は暑いので、やたら漬のぶっかけ蕎麦にしましょう。台風の被害が少ないことを祈ります。信州に最接近するのは、6日(火)です。遠くても豪雨はあります。命を最優先で。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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ひと月ぶりに妻女山陣場平へ。純白で香りのいいセンニンソウが満開。妻女山展望台。夏の料理色々、ブラジル料理に信州の郷土料理も(妻女山里山通信)

2022-08-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
 ひと月ぶり以上になります。ここのところ茶臼山は豪雨に見舞われていましたが、妻女山は降っていないので車で登れるだろうと。それ以前は何度も豪雨が降ったので、林道の様子や倒木などの確認に登りました。思った以上に山は乾いていました。林道も荒れていなくて倒木もなくホッとしました。しかし、クロメマトイがもの凄く閉口しました。

 妻女山山系のあちこちで満開のセンニンソウ(仙人草)が満開です。樹木に巻き付いてブライダルブーケの様に垂れ下がる純白の花は本当に美しい。また、野草の中ではトップクラスのいい香りがします。

 センニンソウは、キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性の半低木(木質の多年草)。ただ、茎や葉の切断面から出る汁や濡れた花粉に触れると炎症を起す有毒植物なので、要注意です。別名は、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、ハグサ(歯草)など。毒草ゆえの名前なのでしょう。

 貝母(編笠百合)の群生地がある陣場平。3回ほど除草しているので清々としています。ミズヒキが咲き始めました。キアゲハ、コミスジ、ツバメシジミ、ジャノメチョウ、ナツアカネなどが見られましたが、吸蜜する花がほとんどないのが可哀想。

 雨がないのでキノコはほとんど見られません。倒木にヒメカバイロタケ。不食です。

 堂平大塚古墳に行ってみました。昔Kさんが植えたサルスベリが満開です。

 シロヨメナ(白嫁菜)キク科シオン属の多年草。別名はヤマシロギク(山白菊)。秋の白い菊は、たくさんあって同定が難しい。葉に毛がないのと、ノコンギクやリュウノウギクはもう少し先なのでシロヨメナかなと。

 ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。別名はアメリカヤマゴボウ。ヤマゴボウというので食べられそうですが、有毒植物です。サポニンなどが含まれるため、食べると下痢や嘔吐などの中毒を起こします。

 オオカマキリ(大蟷螂)。4月ごろに卵のう(卵鞘)と呼ばれる卵の塊から200〜300の幼虫が出てきます。卵の塊が高いところにあると大雪になるという話がありますが、それは迷信です。雪に埋もれても卵が死ぬことはないそうです。陣場平下のギャップで少し草刈りをしました。

 クズ(葛󠄀)マメ科クズ属のつる性の多年草。万葉集には21首詠まれています。
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」山上憶良
 大きな根塊から葛粉がとれるのですが繁殖力が強く、世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000)に選定されています。

 クマノミズキ(熊野水木)ミズキ科ミズキ属の落葉高木。 実は鳥の大好物で、かなり食べられています。実がつく小枝は、晩秋に向かって真っ赤に染まっていきます。実は緑ですが、紺色になり熟し切ると黒くなります。

 妻女山展望台から西方。中央に撮影に通った茶臼山。朝は北アルプスが見えていましたが雲に覆われました。眼下は長芋畑。すっかり秋の空です。

 左に茶臼山。右奥に虫倉山。茶臼山手前の斜めのところが、茶臼山自然植物園や動物園があるところ。下部には恐竜公園があります。動物園以外は無料です。右手の白い崖は中尾山。中尾山温泉があります。手前は篠ノ井の市街。その名前は、高句麗の豪族が篠井という姓を大和王権から下賜されたことに由来します。手前の千曲川河川敷の白桃の収穫もそろそろ終わりです。

 北には長野市の中心街が見えます。県庁所在地ですが高層ビルはありません。景観条例もありますし、需要もないでしょうから。高いところに住みたければ、周りの山に住めばいいのです。

 東の松代方面。左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。拙書でも紹介しています。正面奥の東条はあんずの里。

(左)信州丸茄子の蒸しナス。辛子醤油でいただきます。丸茄子の素の旨さが最も分かる料理です。枝豆と塩昆布の混ぜご飯。夏の定番。(右)アンガスビーフのニンニク激増しステーキ。ズッキーニ、アスパラガス、ボタン胡椒のソテー。アンガスビーフは、焼くというよりコンフィ。油(バター)で煮るという感じでニンニクも肉も焦がさないようにミディアムに仕上げます。ちなみにAランクというのは肉質のランクで、味のランクではありません。安い肉でも旨い肉はいくらでもあります。

(左)ブラジル人の国民食のフェジョン(黒いんげん豆)の煮込み。信州ハムのハーブウィンナーを入れました。ファリーニャ・デ・マンジョーカのこなをかけ、ハラペーニョソースを。真夏の食欲がないときにピッタリです。(右)北信の特に飯綱町で有名なやたら漬。アク抜きした丸茄子、キュウリ、ボタン胡椒、ズッキーニ、ミョウガ、青紫蘇、自家製の大根の味噌漬けをみじん切りにして混ぜます。ご飯に、冷や麦に。食欲の落ちる真夏にピッタリの郷土料理。後日、味変で青紫蘇を増し、山椒の実の塩漬けを足しました。ビリビリしびれて美味です。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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つかの間の晴れ間に茶臼山山系へ。ハンミョウ、シオカラトンボ、オオアオイトトンボ、ハラアカヤドリハキリバチ(妻女山里山通信)

2022-08-27 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末は雷雨で荒れた天気と予報が出たので、晴れ間が期待できる金曜日の午前中に茶臼山へ。前回撮影したブルービー(ナミルリモンハナバチ)の場所へ行ってみましたが、吸蜜できるノアザミがすべて残花になっていました。他の場所も見ましたが現れませんでした。諦めてハンミョウの生息地へ向かいました。

 いました。前回はたった1匹でしたが、7、8匹に増えていました。9月に入るともっと増えるでしょう。ハンミョウ(斑猫)はナミハンミョウともいい、コウチュウ目オサムシ科のハンミョウ科の甲虫です。大きな複眼と鋭い大顎が目を引きます。動作は機敏で、アリや蛾などの小型の昆虫を捕らえて食べます。成虫は夏の終りに羽化し、冬は土中で集団越冬します。そして、翌春に交尾産卵をします。

 その美しさとは裏腹に、見るからに凶暴そうな牙を持っています。人の気配ですぐ逃げるので、撮影は困難を極めます。こんな風に前方から撮るのは至難の業です。撮影方法は、追いかけるのではなく、ハンミョウがいる場所にしゃがんで石になり、向こうが近づいてくるのをひたすら待つのです。撮影の際も、なるべく腕も動かさない様にすることです。

 ハンミョウの幼虫も大きな顎を持ち、穴の中に隠れて獲物を襲い体液を吸います。食べ終えた昆虫は巣の外に捨てます。それをアリや他の昆虫が食べます。幼虫の期間は、1年から2年。

 近づくとすぐに逃げて1mぐらい先に止まります。これを繰り返すので「道教え」とか「道しるべ」とかいわれますが、撮影しようとすると逃げまくるので非常に厄介な被写体です。

 シャープネスを上げてみると、翅はツルツルではなく、細かな凹凸があることが分かります。この後、日が陰ってきて姿を消しました。河原や街の公園でも見られることがあるので探してみて下さい。

 シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)。腹部の第8節が横に膨らんでいるのでメスです。

 オオアオイトトンボ(大青糸蜻蛉)。イトトンボの仲間はたくさん見られました。

 ミズヒキ(水引)タデ科イヌタデ属の草本。まだつぼみです。同じ頃に咲くヘクソカズラは万葉集に詠まれていますが、ミズヒキはない様です。

 キンミズヒキ(金水引)バラ科キンミズヒキ属の多年草。タンニンを多く含み、下痢止めなどの薬草になるそうです。

 ツチカブリがたくさん出ていました。ベニタケ科チチタケ属。そっくりなキノコに、ツチカブリモドキ、シロハツ、シロハツモドキ、ケシロハツ、ケシロハツモドキがあります。シロハツだけ乳液が出ず食菌とありますが、食べない方がいいでしょう。

 コバノガマズミの赤い実。昨年はガマズミ酒を作り損なったので、今年は作ろうと思っています。酸味があり、抗酸化作用があり、老化防止になるそうです。ジンに入れて蜂蜜を加えて飲みます。

 ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)ツリフネソウ科ツリフネソウ属に分類される一年草。妖艶な花です。花言葉が「私に触らないで!」というのもなんだか意味深。ホウセンカの仲間なので、触ると種がはじけ飛ぶという特徴があることに由来するのでしょう。学名をImpatiens noli-tangereといいますが、意味は「耐えきれない!私に触れるな」です。

 ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。すぐ逃げます。

 他には目ぼしい被写体がいないので、久しぶりに茶臼山自然植物園の最上部に行ってみました。吸蜜中のキアゲハ。ちゃんと止まれない様で、ホバリングしながら吸蜜。

 吸蜜されている花は、フサフジウツギ(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属。「ブッドレア」の名称で園芸用に流通している中国原産の低木です。

 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のメスも吸蜜中。タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族。

 ハナトラノオ(花虎の尾)北アメリカに分布するシソ科カクトラノオ属の多年草。吸蜜するのは、ハラアカヤドリハキリバチ。吸蜜は、体全体をほぼ花の中に潜らせてしていました。オオハキリバチという別の種類の蜂の巣に卵を産み付けるという珍しい習性を持ったハチで、幼虫はオオハキリバチの幼虫の餌を食べて成長していきます。ルリモンハナバチと同じ様な、「労働寄生蜂」です。

 ムクゲ(木槿)アオイ科フヨウ属の落葉樹。庭木でもよく見られますが、夏の茶花として有名です。右になにか小さな虫がいますがなんでしょう。ヨコバイの幼虫でしょうか。不明です。

 日傘をさしたご婦人たちやご夫婦が来ていました。動物園左の道を入って行くと、植物園の大きな駐車場があります。そこから登って15分ぐらいで来られます。藤棚もあって、日陰のベンチでお昼を食べるのもおすすめです。いつの間にかすっかり雲に覆われてしまいました。週末は天気が悪そうなので、北信の郷土料理「やたら漬」を作ります。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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ナミルリモンハナバチを求めて三度目の茶臼山山系へ。邂逅は無理かなと思いました。ナツアカネとアカヤマドリ(妻女山里山通信)

2022-08-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 秋晴れの金曜日。最低気温は19度で窓を開けては寝られません。最高気温は30度ですが、湿度は34%。お盆をすぎると信州は涼しくなるのは、猛暑でもその通りでした。ブルービーを求めて茶臼山へ。気温は22度でした。しかし、待っても待っても現れません。今日は無理かなと思いました。

 アオイトトンボ(青糸蜻蛉)アオイトトンボ科アオイトトンボ属。胸に白い粉をふいています。

 2つ前、3つ前の記事の時より個体数がかなり増えていました。

 メタリックな輝きが美しい。細い草の茎にしがみついているのが可愛い。

 ナツアカネ(夏茜)のオス。胸から顔まで真っ赤になります。メスの方がたくさん見られました。細い赤唐辛子の様です。

 ツバメシジミ(燕小灰蝶)チョウ目シジミチョウ科。後翅にある尾状突起が特徴。たくさん見られました。実は我が家の庭にも普通にいます。

 オオカマキリ(大蟷螂)。この後、振り向いて睨みつけられました。大抵の昆虫を食べますが、共食いやトカゲなどに食べられます。メスに食べられるのも有名ですね。

 バッタを発見。でも変ですね。左の後ろ脚が無い。カナヘビかトカゲに襲われたのでしょうか。鳥なら全部食べられているでしょうから。バッタはに同定が難しいのです。セグロバッタでしょうか。検証中です。近くで青灰色の似たバッタも確認しました。翅のないフキバッタは、地域により変異が大きく、これも難しい。

 恥ずかしがり屋というか、チョコチョコ舞って撮影させてくれないのは、ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目 )。藪山を歩いて複数の現場で1時間半ねばったのですが。ブルービーは現れません。今日は邂逅できないかな。帰ろうかなと思いました。

 突然、足元をブルービーが飛んでいきました、しかも2匹。葛のツルに足をとられながら吸蜜するノアザミへ。今回は連写モードにしておきました。それでも前回より動きが速い。高速連写にすべきだったと思いながら撮影。

 大きな眼が可愛い。それにしても気温が下がって湿度も低くなったためか、動きがもの凄く速い。とんでもない集中力が必要。撮影中はずっと息を止めています。

 2匹いたのですが、どっちがどっちか分かりません。撮影地は分からないようにしていますが、分からないでしょう、というかそこまで行けないと思います。

 ノアザミは茶臼山山系のあちこちにあるし、ブルービーが吸蜜するのもノアザミだけではありません。ここから数百メートル離れた場所でも目撃しています。おそらく別の個体でしょう。とすると、茶臼山山系や西山一体には、かなりの数のルリモンハナバチが生息していることも考えられます。長野県では準絶滅危惧種に指定されています。

 ルリモンハナバチの記事は、「労働寄生」の生態など、2つ前と3つ前の記事にも掲載しているのでご覧ください。その不思議な生態が、調査を難しくしているのです。
 「幸せを呼ぶ青い蜂」と呼ばれるナミルリモンハナバチ。さて、どんな幸せを運んできてくれるでしょうか。

 ボタンヅル(牡丹蔓)キンポウゲ科センニンソウ属。センニンソウと似ていますが、切れ込みのある葉とやや花が小さいので区別が付きます。やや黄色っぽいのも特徴。妻女山山系では、センニンソウがブライダルブーケの様な華やかに咲く様が見られます。小さな甲虫が来ていました。

 アカヤマドリ。優秀な夏の食菌ですが、虫が入りやすい。これも軸は虫だらけ。傘をプロバンス風のオムレツにします。チチタケも採れたので、信州丸茄子と炒めてアゴ出汁の汁で素麺を食べます。絶品です。

 藪こぎしてやっと車に戻りました。涼しくなったとはいえ、藪山を歩き回るのは疲れます。左に冠着山(姨捨山)。右奥に塩田平方面の山々。

 帰りに見る北アルプスの白馬三山。さすがに疲れました。下山して温泉へ向かいます。
 ホームグラウンドの妻女山山系も気になるのですが、ここのところピンポイントで豪雨に見舞われました。林道入口の雨水を横へ流す溝切りも土砂で埋まったので、ヤマグワで取り除きましたが、たった15分程度の作業でボコボコに刺されました。林道の状況や倒木も気になりますが、車ではとても登れないのと、クロメマトイや藪蚊、アブなどの襲撃がもの凄く徒歩で登るのも躊躇します。気温が下がった晴れ間に登ってみようとは思っているのですが。まあ、毎年8月下旬はこんな感じです。センニンソウは満開だと思います。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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山田牧場キャンプ場で2泊3日のオートキャンプ。笠岳登山も。アサギマダラに邂逅(妻女山里山通信)

2022-08-14 | アウトドア・ネイチャーフォト
 息子達が11日から13日の休みに信州の高山村の山田牧場でのオートキャンプに誘ってくれました。昔は妻の協力もありましたがほぼ全部私がプランニング。運転も私なので大変でした。今回は楽ちんです。料金など詳細は、ヤマボクグリーンサイトのホームページで。

 現地集合で、まずテントサイトを設営します。ちょっとすったもんだで設営完了。標高1500mなので、直射日光はきついですが気温は低く快適です。真夏の信州の高原は最高です。

 下山して小布施のツルヤで食材を調達。蕨(わらび)温泉に入りました。長男が1歳に家族で来た以来。変わっていたのは目の前の斜面がホップ畑だったのに耕作放棄地になっていたこと。これは悲しいです。山田温泉のスパ・ワインセンター(上の写真)でトロナスとかを購入。

(左)途中に信州人のソウルフード、テンホウの餃子を購入。緑色が野沢菜漬け入り、黄色が鹿肉入り。馬鹿旨です。(右)砂肝を切れ目を入れてシシトウと塩ニンニク炒め。馬鹿旨です。

 夕方5時ぐらいから宴会の始まり。アブやギンヤンマ、赤とんぼが飛び交っているのですが、ヤブ蚊がいないのが幸い。赤とんぼがたくさんタープのひもに止まります。夕方は降雨もなくゆるゆると夕餉の時間が過ぎていきました。息子達の趣味は、私が自然や山や生物、登山や自転車、クラシックやジャズ、アイドルと、グルメと幅広かったので、ちゃんと影響を受けて継承発展させてくれています。今は勉強になることもたくさんあります。

(左)ニタリクジラの刺し身。生姜醤油で。美味です。(右)空也上人 空也(くうや)は、平安時代中期の僧。阿弥陀聖(あみだひじり)、市聖(いちのひじり)、市上人(いちのしょうにん)とも称される。「南無阿弥陀仏」を唱えるとそ の一音一音が阿弥陀仏になったという伝説を彫刻化しています。次男が買い求めたもの。それと長男のランクルのラジコンカー。
東京国立博物館 特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

(左)メインディッシュはキーマカレー。ひき肉、トマト、玉ねぎ、辛くない唐辛子を炒めて。エスビーのキーマカレーパウダーで炒めてできあがり。(右)ミニナンに乗せていただきます。クミンがすごく効いて本格的な味。これは家でも作りたい。信州のBBQというと、まずジンギスカン、信州牛、信州軍鶏、鹿猪のジビエとなるのですが、今回はその斜め上を行きました。個人的には旬の鮎を食べたかったのですが、いい鮎がありませんでした。信州サーモンもおすすめです。

 ご当地ビールや、次男が買ってきた秋田の香り高い吟醸酒でゆるゆると夜が更けていきます。気温は18度ぐらいで冷風が吹くのでジャケットを羽織りました。

 当夜は満月の一日前でした。9時過ぎに就寝。翌朝はトマトパスタで朝食後、笠岳へ向かいました。

(左)ソバナ(岨菜、蕎麦菜)キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。 昔、飢饉のときに蕎麦の代用品として主食同様に用いられたそうです。(右)キツリフネ(黄釣船)ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。妻女山では9月上旬に見られます。

 笠岳(2075.9m)。志賀高原のシンボル。国土地理院の表記では笠ヶ岳ですが、地元では笠岳と呼びます。分かりやすい山容は、妻女山展望台からも見えます。左の笠岳峠の茶屋手前に10台ほどの駐車スペースがあります。登り35分、下り25分が目安です。山田牧場からは、車で20分。峠を超えて行くと、熊の湯、渋峠、横手山方面へ。

(左)そしてヒカゲノカズラ(日陰鬘、日陰蔓、日陰葛)。胞子は石松子(せきしょうし)といい、薬用や果物などの人工授粉剤として用いられます。古生代のシダ植物の生き残りともいわれています。
『古事記』の天の岩戸で天宇受売命(アメノウズメノミコト)がたすきがけにしていたのが日陰葛(日影葛)といわれています。古代から注目を集めていたようで、万葉集には下記の四首があります。
「斎串立て 御瓶据ゑ奉る 祝部が うずの玉かげ 見ればともしも」
「あしひきの 山かづらかげ ましばにも 得がたきかげを 置きや枯らさむ」
「見まく欲り 思ひしなへに かづらかげ かぐはし君を 相見つるかも」
「あしひきの 山下ひかげ かづらける 上にやさらに 梅をしのはむ」

(右)ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)キク科ヒヨドリバナ属。アサギマダラが吸蜜に訪れます。

 山容を見て分かるように急登続きです。短距離ですが、ちゃんとした登山の装備で。花は、ホツツジ、ノリウツギ、コキンレイカなどが見られました。コケモモやシャクナゲ、イワカガミも咲くそうです。

 笠岳山頂。見晴らしは抜群です。長野盆地方面がよく見えます。左手には万座方面や嬬恋も。

 山頂から菅平の大松山。高原野菜のマルチが光っています。鏡台山と聖山は拙書でも載せています。雲がなければ、北アルプスの大パノラマが見えたでしょう。

 長野盆地方面の眺め。千曲川と犀川の合流地点が見えます。右に北アルプスの稜線が顔を出しました。

 東方には横手山(2305m)。山頂は雲の中。日本海と太平洋の分水嶺です。日本一高いところにあるパン屋さん「横手山頂ヒュッテ」が有名です。2002年に家族で渋峠からリフトで登った時はすごい行列でレストランには入れず、パンを買って食べた思い出があります。帰りのリフトで初めてニホンカモシカを見ました。

(左)イタドリ(虎杖)タデ科の多年生植物。東京の野川や里山でも普通に見られます。別名スカンポとも呼ばれる山菜の一種で、薬草でもあります。(右)運転を任せられるのは大きい。

 アサギマダラだというので止めてもらい撮影。散歩途中のご夫婦がきれいな蝶ですねと言うので、2000キロも海を超えて渡ってくる蝶なんですと説明しました。群れは見られませんでしたが、あちこちで目撃しました。拙書にも載せた米子大瀑布から根子岳、四阿山、浦倉山のカルデラ一周23キロ10時間のコースでは、浦倉山から下った水場で、数十頭のアサギマダラと邂逅しました。

 シロバナシナガワハギ(白花品川萩) 中央アジア原産の帰化植物。別名は、こごめはぎ(小米萩)。牧場脇の道路沿いにありました。アカツメクサとか牧場は帰化植物が侵入しやすいのです。

 下山して山田牧場へ。冬はヤマボクワイルドスノーパーク、スキー場になります。息子達は数え切れないほど滑りに来ています。里ではツバメがほとんど見られないのでどこに行ったのだろうと思っていましたが、山田牧場にたくさんいました。ツバメも猛暑で避暑に来ていたんですね。

(左)昼食は、手作りチーズ工房のある見晴茶屋へ。長男が1歳の頃、ここのソフトクリームを食べました。(右)息子達が頼んだのは、焼きチーズ牛丼。味噌汁にキュウリの漬物とキャラブキがつきます。けっこうボリュームがあります。

(左)私はホエー(乳清)キャラメルピザを。酸味が美味しい。他には焼きチーズカレー、夏限定の手こねチーズパンやポテトのチーズ焼きなども。夕食用に焼きとうもろこしを買いました。(右)牧場の牛。昔に来た時には、ジャージー牛がいて、そのソフトクリームを食べました。

 牧場の記念碑の脇に咲くコオニユリ(小鬼百合)。根茎が美味しいので、食用にも栽培されています。これの百合根は本当に美味しいので、私も栽培したい。そして、温泉は中野のポンポコの湯へ。ここはサウナがあるので二回入りました。疲れも飛びます。中野の綿半スーパーセンターで買い物をして戻りました。

 キャンプ場に戻りました。テントサイトは、一番低いここと入口近くのキャンピングカー専用サイト、更に上の音楽ホールのあるサイトと3箇所。水場とトイレはそれぞれにあります。夜にタヌキが出るので、食べ残しやサンダルを出しておくと持ち去られます。5、6月には熊が出ることもあるそうです。平らに見えますが、けっこう凸凹なので最低地上高が低い車は要注意です。また、入り口へは相当な急坂なので、4WDがベストです。

(左)トロナスの焼きなす。麺つゆをかけていただきました。(右)正式名称は忘れましたが、パープルポテトとレッドポテト。味はキタアカリにはかないませんが、美味しいです。塩とマヨネーズで。塩辛があったらベストでした。

(左)ベビーホタテをどうしようと。結局私が五香粉(ウーシャンフェン)、中華出汁ペースト、ニンニク、生姜、胡椒でごま油で炒めました。これがビンゴ!入れてないのにXO醤炒めの様な味に。豆板醤があったらベストでしたね。(右)今回は揖保乃糸の冷や麦。麺つゆは綿半で吟味の末、マルヱのあごだしつゆに。3人ともアゴ出汁が大好きなので、これは大正解でした。左のホタテと一緒にいただくと、ちょっと不思議なエスニック冷や麦に。

 鯵の干物とか、お腹もいっぱいで夜は更けていきます。昨夜と違って台風の影響でしょうか、空は曇って月も星も見えません。この夜は近くでタヌキの鳴き声が数回聞こえました

 最終日の朝、昨日の車がかなり去って新しいクルマが増えています。5時起床で、エスビーのサバ缶のパスタソースでスパゲッティ。これ馬鹿旨でおすすめです。その後、テントを撤収して息子達とは別れて帰路につきました。

 マルバダケブキ(丸葉岳蕗)キク科メタカラコウ属の多年草。 蝶は吸蜜に訪れますが、鹿が食べないので山によっては大きな群生地を作ります。もちろん人間も食べられませんが薬草になります。他には、コバノギボウシやシシウドも咲いていました。キベリタテハが舞っていました。

 八滝(やたき)。山田温泉の10分ほど上流にあります。八段になって流れ落ち、総合落差は180mで、長野県一位。滝に日が当たるのは正午前後。この下には超有名な雷滝があります。2002年には家族で訪れました。それより以前に訪れた時は、手すりがなくスリリングな滝でした。滝の真裏を通れるのが人気です。帰って地元の温泉へ、昼はあんず店で大きな紅ズワイガニがなんと990円。マリンドリーム能では2000円はするものです。一番重いのをゲット、それと枝豆でランチを楽しみました。心配した台風は、北信はほとんど降雨も強風もなく平穏に済みました。旧盆は、信州丸茄子のおやきを作ります。

 信州は広いので各地でお盆の風習が異なります。旧埴科郡では、13日には夏野菜の天ぷらに塩イカの天ぷらが定番。加えてキュウリの粕もみなどを。ご先祖様に内緒で刺し身を食べたりします。明けて14日は信州丸茄子のお焼きを作るのが習わし。くっつかないようにミョウガの葉で包むのが定番ですが、写真の様に紫蘇の葉で包むのを考案したのは祖母でした。我が家ではそれが定番となり、母から妻まで継承され、子供達もこの味で育ちました。これは市販されていないと思います。また、ごま油、砂糖、塩を練り込んだ渦巻きかりん糖を作るのですが、これは中国の麻花兒(まーふぁーる)が元になっていると考えられます。ナスのおやきは、できたても美味しいのですが、余ったものを冷蔵庫に入れて翌日に冷え冷えのものも馬鹿旨なのです。付け合せは刻んだミョウガ。じつはミョウガは、ワラビ、ゼンマイ、フキと共に発ガン物質を含んでいます。薬味程度なら問題ありませんが、過食常食は問題です。漬物にするときはアク抜きをしましょう。
信州の夏の郷土料理。丸茄子(小森ナス)のおやき。伝統野菜を守れ!(妻女山里山通信) :ナスのおやきのレシピ

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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「幸せを呼ぶ青い蜂」ブルービー(Blue Bee)を求めて再び茶臼山へ。白粉の匂いのクサギの花(妻女山里山通信)

2022-08-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 9日ぶりにに茶臼山へ。最高気温が36度の予報でしたが、実際は37.5度。まさに酷暑。10時過ぎの現場は31度でしたが、前回とは暑さが段違い。湿度は低めですが発汗が凄い。またまた厳しい状況での撮影となりました。前回のアザミは残花に。これは無理かなとあちこち探して、やっと満開のノアザミを発見。しかしいません。仕方なく、他を探して再び戻ると!

 いました。でも花が小さく蜜も少ないのでしょうか、動きが速く追いきれないほど。連写モードに切り替えて撮影しました。カメラマン泣かせの蜂です。

 ナミルリモンハナバチについて、もう少し記しておこうと思います。ナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)は、学名をThyreus decorusといい、ハチ目ミツバチ科の昆虫です。成虫の体長は雄10~13mm、雌11~14mm。分布は、日本(本州・四国・九州・大隅諸島)・台湾・東南アジア・中国・朝鮮半島・極東ロシアということなんですが、本州でも確認されているところはごく僅かです。ルリモンハナバチ(瑠璃紋花蜂)ともいいます。

 前回も書きましたが、「労働寄生」をする蜂として知られています。他の巣に卵を産み付けて子育てを任せてしまうという実に要領のいい蜂なのです。寄生された蜂は、自分達の子供ではないと気づかずに餌をやり育てます。労働寄生の対象となる花蜂は、コシブトハナバチ類(スジボソコシブトハナバチ)やケブカハナバチ類と言われていますが詳細は不明です。

 生息地の消滅や減少、宿主の生息や蜜源の減少により個体数が著しく減少しており、絶滅危惧II類に指定されています。昆虫が大好きという人も、ほとんど邂逅した人はいないと思います。環境省のレッドデータブックでは、長野県は情報不足となっています。これは大発見かもしれません。秋まで見られるそうなので、追いかけたいと思います。

 キアゲハ(黄揚羽、黄鳳蝶)が草に引っかかってバタバタしていました。イギリスからユーラシア大陸を経て、アラスカまで広く分布する蝶です。アゲハは森林性、キアゲハは草地を好むので、妻女山や茶臼山の里山で見られるのはほとんどキアゲハです。幼虫はセリ科の植物を好むので、農家にとっては害虫ですけれどね。

 クモガタヒョウモン(雲形豹紋)。翅の裏がこんな風にモヤモヤしているのはクモガタヒョウモンだけなので間違いないと思います。ノアザミの残花で吸蜜中。

 ナキイナゴ(鳴稲子)バッタ目 バッタ科 ヒナバッタ亜科。今止まっている草が餌です。シャカシャカと鳴きますが、YouTubeにいくつかアップされています。

 オオアオイトトンボ(Lestes temporalis)。水面に覆いかぶさった枝の樹皮に産卵し、羽化した幼虫は水面に落下します。なので溜池の多い茶臼山で見られますが、妻女山では見られません。妻女山ではハグロトンボが見られ、撮影したことがあります。

 それよりやや小型のアオイトトンボ(Lestes sponsa )。やや小型で眼が青いので見分けが付きます。ただ細いので見失うと見つけられないこともしばしば。第9,10腹節が白く、胸にも白い粉がふくのが特徴。

 ジョロウグモ(女郎蜘蛛)。女郎蜘蛛はメスが大きくオスは驚くほど小さいのです。
オスがメスより小さい理由:クモの研究

 キボシアシナガバチ(黄星脚長蜂)スズメバチ科。巣の幼虫がいる部屋の蓋が鮮やかな黄色なので見分けが付きます。青虫を団子にして幼虫に与えます。ハチに刺された時のために、ポイズンリムーバー(毒抜き)は買って携帯しましょう。

 キンミズヒキ(金水引)の花が咲き始めました。下痢止めや胃腸の民間薬です。小さな果実は円錐形は棘があり、引っ付き虫のひとつです。

(左)ヒメヤブラン(姫薮蘭)。(右)なんのきなしに撮影したのですが、ウツボグサの葉でしょうか。花はほぼ咲き終わっています。

 ワレモコウ(吾亦紅、吾木香、吾妹紅)バラ科ワレモコウ属。別名には酸赭、山棗参、黄瓜香、豬人參、血箭草、馬軟棗、山紅棗根などたくさんあります。上から咲き始めています。キンミズヒキと共に、初秋を感じさせる植物です。
「老いを忘るる菊に、おとろへゆく藤袴、ものげなきわれもこうなどは・・・」源氏物語 42『匂宮(匂兵部卿)『吾亦紅・ワレモコウ』

 ワラビ(蕨)。根茎を使ったわらび餅は、高給和菓子ですね。ワラビは発がん物質を含むので動物は食べません。ワラビ、ゼンマイ、フキ、ミョウガは発がん物質を含むので、ちゃんとアク抜きを。また過食は禁物です。

 クサギ(臭木)クマツヅラ科 クサギ属。果実は染料、若芽は食用、根は薬用となります。花は昔の白粉の様な匂いがします。臭木といいますが、葉を千切るとピーナッツバターの様な匂いがします。秋になると紺色の実を付け、羽つきの羽の様な形になります。

 まだ蕾も多いので満開はこれからです。満開になると、芸者さんの休憩室のような匂いになると思います。行ったことありませんが。昔、戸倉上山田での新年会で芸妓さんを呼んだことがありました。

 帰りに茶臼山自然植物園に寄ってみました。眼下は篠ノ井市街。奥は千曲川の向こうに松代の城下町。根子岳や四阿山が霞んでいます。あまりの暑さに頭がクラクラしてきました。とりあえず温泉へ向かいます。
 前の記事で書いた様に、妻女山山系でアカボシゴマダラが発見されたことは、非常に深刻な問題です。私は捕虫網を持たないので捕獲処分ができませんが、考えなければならない重大な要件ととらえています。更に、千曲市の猛毒ネオニコチノイド系空中散布が中止されたにも関わらず、ここ数年昆虫全般が減少し続けていることが、原因が分からず非常に深刻な問題なのです。昆虫が絶滅したら農業は不可能です。昆虫の絶滅の次に訪れるのは、人類の絶滅です。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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妻女山と茶臼山。アカボシゴマダラ、オオアオイトトンボ、アオイトトンボ、オツネントンボ、モノサシトンボ、ナミルリモンハナバチ、ルリチュウレンジ(妻女山里山通信)

2022-08-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末は、前週と同じく土曜日に妻女山へ。日曜日に茶臼山へ。両日とも最高気温が35度と、非常に厳しい撮影環境になりました。山上は、4〜5度低いのですが、森の中は湿度が100%近く。クロメマトイ、ヤブ蚊やアブも取り付きます。集中して撮影するには非常に厳しい環境ですが、絶滅危惧種に指定されているところもある、幸せの青い蜂・ブルービーに出会うという奇跡。素晴らしい発見もありました。

 妻女山へは前回と同じく歩きで登ると、長坂峠のクヌギの樹液バーでとんでもないものを発見してしまいました。特定外来生物のアカボシゴマダラ。国立環境研究所のサイトによると、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている。」とあります。タテハチョウ科は、植物防疫法で検疫有害動物に指定されています。ゴマダラチョウやオオムラサキと競合するので、それらの減少を招く危険性があります。90年代に誰かが中国から持ち込んだと考えられますが、生態系を破壊する犯罪行為です。左はコガタスズメバチ。

 ハルジオンで吸蜜するのは、もしかしてニホンミツバチでしょうか。複眼が面白く写っています。茶臼山の山村では、ニホンミツバチを飼っている方を知っていますが、妻女山山系では、千曲市のネオニコチノイド系農薬の空中散布で絶滅したと思っていました。復活したのなら非常に嬉しいのですが。

 ウワミズザクラ(上溝桜)のサクランボ。黄色から熟すと朱色、赤紫。黒と変化します。ほろ苦甘く、果実酒ができますが、樹も高く実が小さいのでたくさん集めるのが大変です。

 翌日の茶臼山での撮影です。第10腹節だけが白いので、オオアオイトトンボでしょうか。イトトンボの仲間はけっこう見分けが難しいのです。アオイトトンボより少し大型です。水面におおいかぶさった木の樹皮に産卵する習性があるため、茶臼山では溜池の周辺で見られます。

 第9,10腹節が白く胸側も白いので、アオイトトンボでしょう。アオイトトンボ科アオイトトンボ属。

 これは難しい。アオイトトンボ科オツネントンボ属に属するイトトンボの一種、オツネントンボ。産卵期以外は水辺ではなく森にいるそうです。そのためなかなか目にすることがないトンボだとか。成虫のまま越冬する数少ないトンボ。そのため「越年(おつねん)トンボ」と呼ばれます。

 モノサシトンボ。モノサシトンボ科モノサシトンボ属。文房具の物差しの様にメモリが入っているトンボ。細くて黒い部分が多いので目立たなく、見つけにくいイトトンボです。

 ノアザミ(野薊)に青いハナバチが。ナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)ミツバチ科ルリモンハナバチ属。以前下にある茶臼山自然植物園で見かけたのですが、すぐに飛び去ってしまい撮影できませんでした。「幸せを呼ぶ青い蜂」といわれ、ブルービー(Blue Bee)」の愛称を持ち、非常に希少な種で絶滅危惧種に指定されているところもあります。

 特徴の一つに「労働寄生」があります。 他の花蜂の巣に侵入して卵を産み付け、幼虫は宿主が保存する餌を横取りして成長するもので、労働寄生の対象となる花蜂は、コシブトハナバチ類やケブカハナバチ類と言われていますが詳細は不明です。

 とにかく吸蜜の時間が短く頻繁に位置を変えるので撮影が大変でした。

 たった数十秒の非常に短い邂逅でしたが、やっと出会えて撮影できて、非常にラッキーでした。画像検索してもほとんど出てこないので本当に貴重な出会いでした。

 近くにナミルリモンハナバチより小さなラピスラズリの様に輝く昆虫がいました。ルリチュウレンジ(瑠璃鐫花娘子)というハバチ(葉蜂)です。これも初めて撮影しました。瑠璃色をした雌の成虫が花の茎を彫って卵を産み付けることからの命名とか。幼虫の食草はツツジ類。撮影中に腕にヤブ蚊が止まるのです。でも撮影のために我慢します。ヤブ蚊に献血です。

 サキグロムシヒキのメス。捕らえたのは小さな蛾。体液を吸います。時には自分より大きな昆虫も捕まえます。

 ノアザミの花を巡って小さなハナアブ二匹が場所取りの戦いをしていました。結局左の個体が右のを排除しました。左は不明ですが、右はヒラタアブの仲間だと思います。

 胸の横の模様と腹部の色から、未成熟のアキアカネだと思います。秋には里山だけでなく里でも群舞が見られます。

 撮影は、20分ごとに車に戻ってエアコンを入れルイボスティーを飲んで小休止の繰り返し。2時間ほどで信里小の上の駐車場に戻りました。そこから南の風景。千曲市や坂城町、上田市の塩田平方面です。

 今回もチチタケ(チタケ)を採りました。この後にもう1本。前回同様にナスと炒めて汁に。前回は鰹と昆布出汁でしたが、今回はアゴ出汁とダシ粉で。こちらの方がチチタケに合ってますね。冷やして素麺でいただきました。やや薄味にしたので、汁まで飲み干す旨さでした。汁がもう一回分あったので翌日は冷たい蕎麦に冷たい汁をぶっかけて。馬鹿旨。チチタケは本当に美味しい出汁が出ます。

 世界三大猛毒キノコのひとつドクツルタケ。小さめですが、2,3人分の致死量の毒があります。最近話題の触っても駄目なカエンタケと違い触るのは問題ありません。触ったら手を洗って。

 下って茶臼山自然植物園へ。展望台下の斜面の花もほとんど終わりました。よって昆虫もあまりいません。かわりにコウロギやキリギリスが鳴き出しましたが、草むらの中で見えません。セミは鳴いていますが、ヒグラシとツクツクボウシぐらいで数も少なめ。アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声は聞こえません。今年はカッコウやホトトギスも鳴かなかったし、ツバメの飛来もほとんど見られません。

 探すとコミスジが葉の上で休憩中。そうっと撮影しました。暑すぎて昆虫もいないので温泉へ向かいます。オオムラサキやスミナガシはどこかでお休み中。

 茶臼山動物園の出口付近から妻女山方面の眺め。妻女山や象山から鏡台山までの峰を戸神山脈といいます。その大嵐山の右を森の平といい、川中島の戦いの時に、向こう側の西条から武田別働隊が越えたという言い伝えがあります。一旦、倉科に下りて兵馬(ひょんば)で隊を整え、天城山の向こうの二本松峠から陣場平、斎場山、妻女山(当時は赤坂山)へ攻め込んだということです。上杉軍は既に山を降りて雨宮の渡しへ。すでにもぬけの殻でしたが霧が晴れて、お互い本当は望まない大合戦になりました。菅平高原の大松山山頂付近からはこちら側がよく見えます。同定している山は、すべて拙書で紹介しています。眼下は篠ノ井の市街地。15分に1回は水分を補給しないと脱水症状になります。塩分やミネラルの補給も必要です。味噌きゅうりがおすすめ。 

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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