今年の1月に抗精神病薬のジプレキサが、双極性障害(躁うつ病)におけるうつ状態の改善に対して適応追加が承認されました。ジプレキサは躁状態の改善効果も有しており、気分安定化作用があるものと考えられます。主な副作用は、以前にもブログ上で紹介しました通り、10人に2人くらいの割合で、食欲増進→体重増加がみられ、中止せざるをえないこともあります。
今年の1月に抗精神病薬のエビリファイが、双極性障害(躁うつ病)における躁状態の改善に対して適応追加が承認されました。エビリファイは鎮静が少ないことが特徴的な抗精神病薬ですが、双極性障害の躁状態にも効果があるとのことです。主な副作用は不眠やアカシジア(ソワソワして、落ち着かなくなる)で、2割~3割にみられるようです。なので、投与初期には眠剤など、他の薬剤との併用が必要になるかもしれません。