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建築を旅する

スーパーはハレの場

2005-04-26 03:50:48 | Weblog
ここ数年コンスタントにスーパーつくってます。
スーパーマーケット。
初めは、うわっっていう、出来るかな?って仕事だった(あまちゃんだったので、単純にデザインの領域だと思わなかった)けれど、やってみると実際は面白かった。
当初はデザインなどには、ほとんど理解の無い業界の方々(設計料の観念がなかった!)ではあったけれど、今や細かなニュアンスも解ってもらえるようになって来た(かな?)。
デザインの無かった領域にデザインを注ぎ込みつつあると思う。
嬉しいのは、確実に現場の方々の意識が変わって来たし、デザインが必要だと思ってもらえるまでになった。
どんな仕事も楽しく引き寄せることって出来るんだなと思いましたね。
六本木ヒルズに作った「フードマガジン」なんかは、場所がらもあって、デザインを求められたので、仕事してても普通に楽しかった。
けれど、地方スーパーの方がデザイナー冥利に尽きるのかもしれないなと最近思う。
オープンするときに普通のおばちゃんとか、おっちゃんとかがよろこんでくれるってのが良いし。
地方はまだまだスーパーがハレの場であったりしてること思うと、スーパーの使命は大きいなと。
NYのディーンアンドデルーカもようやっと日本に来て、デザインスーパーも市民権を得たしこれからもっともっと増えると思う。スーパーみたいな身近で普段の生活の場がどしどし良くなって行くのも一つの文化の向上だと思う。
佐藤可士和が幼稚園作ったりしてるのもすごくわかる気がする。

デザインして嬉しいのが、お客さんの反応もさることながら、働く人たちが喜んでくれることもある。
どうやら、奇麗になって、自分の店だなーって思ってもらう事で、士気があがって、サービスが良くなるらしい。
以前やったレストランでそんな話をもらい感謝して頂いた。

デザインもちょっとは役立ってるなって、それがまたデザインの荒野のような部門や地域にはNPOみたいな感じで。
傲慢ですが。
しかし、デザインの国際協力みたいな物もあってもいいんじゃないだろうか。
そういうのあるのかな。

写真は六本木FOOD MAGAZINEと茨城の雄カスミのGrand Prechef

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