mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

太原市~晋祠公園&晋祠

2014-05-24 20:57:58 | 旅行

晋祠、周の武王の次男唐叔虞を祀るため、北魏代に創建された。
その後もしばしば修理が行われ、北宋代に唐叔虞の母である邑姜を祀るために聖母殿が建立された
殿内に置かれる宋代の侍女像は、それぞれ独特の表情をしている。殿柱には木彫の龍が絡まっていて、訪れる者を威嚇している。 現在では晋祠は博物館となり、周囲は公園として整備されている。
また、晋祠は緑の木々と水が美しくマッチした場所でもある。聖母殿に向かって左にある難老泉では、年中休むことなく水が湧き出ている。泉から湧き出る水は澄みきっており、水底を見ることができる。緑の木々の代表としては、聖母殿に向かって右の横に飛び出すように建っている周柏、関帝廟内にどっしりと立つ隋槐が挙げられる。
難老泉、美しい宋代の侍女像、そして周柏は晋祠三絶と称せられる。   (ふれあい中国の紹介より)

 タクシーを降りた所は何だか広い公園の様で、まだ新しい感じがする

夫の話ではとても古い歴史のある所だと言う話だった・・こんな所にわざわざ嫌な思いをしてくる必要はなかったのに!

等とブツブツ・・・心の中で呟きながら浮かぬ気持ち・・それでもカメラのシャッターはちゃんと押して歩く


ブログを書くために資料を集めていると・・ここは晋祠公園と言う新しい公園の様です

入場料は無料となっている




最近中国で流行のサイクリングツアーも来ている

 



 この説明によるとこの「“唐園”は2007年に再建された」と書かれてある 他の物の説明も読んでみると

大体2007年と書かれているので・・この公園は10年も経たない新しいものと思える

 

全ての資料を翻訳していると、ブログを投稿するまでにとても長い時間が必要となるので不十分な資料で申し訳ありませんが

雰囲気だけでもお楽しみ下さいね

 

以下の建物の詳細についても割愛させて頂きますが

(サムネイルを付けておきますので中国語に興味のある方は拡大してご覧下さい)


照壁

 


飛龍閣

  


 龍興晋陽

 夫も想像していたものとは違う感じに戸惑っている様子・・入場料を取らないのもおかしいなぁ?

 建物の名前は牡丹亭となっているが・・もう牡丹の時期は過ぎて今は芍薬の花盛り





夫の感は当たっていた! (事前の調査が足りないとも言えるが)

ここからが真の晋祠らしく、入場料を払って入れなければならない・・・私たちは老人優遇措置で無料で入る

*PCで入場料を調べてみると70元となっている所が多いが、今は95元に値上がりしています


  

晋祠三絶の一つ~難老泉 この水は外にも流れ出ていて飲んでいる人がいました

 


私がイライラした気持ちでこの晋祠にやって来たのはすでにご承知の通りですが
この晋祠に入った途端何だか不思議な感覚にとらわれました
暫くすると・・イライラも治まり、起こった出来事を思い出しても何とも思わなくなっていました


私は以前から古木を観るのが大好きなのです
木には魂が宿ると言われていますが、特に古木には気を強く感じます
この様に2000年も生き続けている木には本当に強い魂が宿っているようです

目先の下らない事にとらわれてイライラする何て、それこそくだらない事に思えます

本当ならフォトアルバムにして全部をゆっくりご覧いただきたかったのですが・・
何故だかこちらではフォトアルバムがアップできないのです
サムネイルにしてありますので・・興味のある方は拡大してゆっくりご覧下さいね

あなたにも木々たちが何か語りかけてくるかもしれませんよ


晋祠三絶の一つ~周柏

           



古木にはこの様なタグが付けられていて重要に管理されいます

これからも何百年、何千年も生き続けて下さいね



金人台

 他にも何体か並んでいましたが・・腕のとれた彼と握手をしてお別れです



聖母殿


聖母邑姜像

 晋祠三絶の一つ~宋代の侍女像

唐叔虞祠


ここは夫が太原に着いて、時間がある様だったら行ってみようと思っていた所なので、

私は何の予備知識もないままに来たのですが・・ここを観光できて本当に好かったと思っています

建造物に歴史の重みを、沢山の古木たちからも気を頂きました

中国人の間では「太原に来て晋祠に行かないのは、北京に行って故宮に行かないのと同じ」と、言われているそうなので
後で知って後悔せずに済んで好かったです



太原から晋祠まではバスもあるようです

私たちはこの後平遥古城を訪れる予定でした・・晋祠からのアクセスがハッキリしませんので夫は又も包车を選択し

声をかけてきた人の良さそうなおじさんの車に乗り込みました


10時に晋祠を出発した車は11:45に平遥に到着しました

運転手さんも一緒に昼食を摂ろうと・・おすすめのお店に連れて行って貰いました


この続きは次回の平遥古城で・・お楽しみに


一路太原へ・・夜行寝台

2014-05-24 12:15:13 | 旅行

出発前に書きましたが・・今回の旅の目的は山西省にある三つの世界遺産巡りです

その三つとも直接行くことができませんので・・先ずは太原に行き、そこから一つ目の観光地平遥を目指します


青島駅前はまだ地下鉄工事でごたごたしています

一説には今年の4月には開通すると言う事だったのですが・・

PCで調べてみても今年の年末とか、15年の春だとかまちまちでよく分かりません



取り敢えず、駅前のレストランで早めの夕食を摂り構内に入ります

中国の乗り物は大体30分前に改札が始まりますが・・

 この日は乗客が多かったせいか、30分以上前に改札が始まりました



同室はおじいちゃんとおばあちゃん、お孫さんの三人です

このご夫妻は息子さん夫婦が暮らしている青島で、このお孫さんの世話をするために故郷の河北省の省都石家庄shijiazhuangから
出て来られているそうで、今回はお孫さんも一緒に帰郷されるのだそうです


この女の子ちゃんはとても元気でよくおしゃべりをします

ご夫妻の中国語は少し聞き取りにくかったのですが・・ちゃんはしっかりした普通語で、私たちが懸命に覚えた構文を使ってしゃべります

夫と4歳でこんなにしっかり中国語を喋れるんだね!と感心しました

日本人の4歳児もしっかりした日本語をしゃべりますので当たり前の話でしょうが・・・

中国語の勉強の為にずっとおしゃべりをしていたかったのですが・・元気で少しもじっとしていません

 


隣の部屋のもうすぐ4歳の坊やも遊びに来てくれましたが・・余りおしゃべりができずにすぐに帰って行きました


私たちが起きているとちゃんがヒートアップしておじいちゃんたちが大変なので早めに休むことにしました

 

私はどこでもぐっすり休めるのですが・・夫は特に汽車の旅では寝ずに駅名などをチェックしています

ご夫妻とちゃんは朝の5時ごろに夫と握手をして石家庄で降りて行ったそうです(私はぐっすりで気づかず)


中国では一人っ子政策で・・両親と4人の祖父祖母たちが何でも言う事を聞くので小皇帝xiao huangdiと呼ばれています

ちゃんとおじいちゃん、おばあちゃんの様子を見ていて・・「正に!」と、納得しました

 

しかし、ちゃんは賢そうなので・・学校に上がると物事がよく理解できて来て好い子に育って行く感じがします


同じ青島で暮らしているので・・いつか、どこかで偶然に会えたら嬉しいね

 


夫が折角太原に来たのだから、是非晋祠jinciに寄って行きたいと言います

歴史に疎い私は何も知らないで来たのですが・・太原はとても歴史のある街らしいのです

太原は山西高原を南北に貫き黄河に流れる汾河の中流にある。汾河流域にも黄河文明の遺跡が多く古くから文明が栄えた。
また洛陽周辺と北京周辺を結ぶ重要な街道が汾河沿いの盆地を通るため、太原は交通の要衝でもあった。
北方の遊牧民族にとって太原は中原を攻めるための拠点で、漢民族にとって太原は北方の守りの要衝であった。

太原は古くは晋陽と呼ばれ、春秋時代の大国の都邑(主要都市)の一つであった。
晋の有力家系・氏の当主趙鞅(趙簡子)が紀元前497年晋陽の町を築いたことが太原の歴史の始まりとされる


今学期の文化課の授業でよく春秋時代や戦国時代のことが出て来て・・興味を持ち始めています

すぐにでも平遥に向かいたかったのですが・・夫に従うことにしました


所が晋祠までの交通手段がなく、包车(チャーター)するしかありません

すぐに、珍しくパリッとした身なりの男性が声をかけてきました

私たちが日本語で相談していると・・身分証明書のようなものを出して見せ、怪しい者ではないと言います

晋祠まで150元だと言うので・・夫の判断で乗ることにしました


1時間もせずに晋祠につきましたが・・・

この運転手・・・「一人150元と言ったのだ、二人だから300元よこせ!」と言い出しました

私は夫に絶対に300元払ってはいけない、150元をシートにおいて下りるように言ったのですが

他人と争う事の嫌いな夫です・・・すんなりと300元を渡して下りて行きました


私が男だったら取り返したかったのですが

中国語で「あなたは人を騙す悪い人だ!」と叫んで下りて行くのが精一杯でした



この事は後で平遥まで乗ったタクシーの運転手が片道76元くらいだと教えてくれました

それで彼の悪徳運転手も初めは往復の150元(中国では遠距離だと往復の運賃を請求します)だと言ったのでしょう

何時、気が換わったのか?  途中で私たちが日本人だと分かって吹っかけてきたのでしょうか?

兎に角、私は腹の虫が治まらず・・鬱々とした気分にとらわれていました


しかし・・・晋祠の中に入って暫くするとその気分も晴れてきました

なぜ?  それは次の晋祠の記事の中で説明しますね

 

*これから中国を旅する方の為に

もし、長距離タクシーにのる時は初めにしっかり料金を確かめてから乗って下さいね

普通は何人であろうと価格は同じなのですが、時にこの様な悪徳運転手が居ます

以前に、私の同学が北京で3人で100元と言うのでタクシーに乗った所、下りる時に3人だから300元払えと請求され

口論の末、怖くて逃げ出したと言う話を聞いたことが有ります

(すぐ眼の前が自分たちの泊まっているホテルだったのが幸いでした。 その時は100元も払わなかったそうです)


時に常識が通じない時もある中国です


終わりよければ全て好し!?

2014-05-24 09:52:07 | 旅行

皆さま、お久しぶりです!  今朝無事に宿舎に帰って来ました


予定では、昨日青島に帰り着くはずでしたが・・

帰青島は今日の早朝3時過ぎ・・寄宿舎は4時頃になっていました

 

何故か・・・・?

私の心配していた通り、昨日の新幹線の切符が皆、満席だったのです

帰り着くまでには、私たちならではの物語がありますので

先ずはそのお話からしたいと思います

 

私たちは予定通り・・大同を8時丁度の長距離バスで北京に向かいました

その途中の模様は後日投稿することにして・・


バスは予定通り午後1時に北京六里桥长途汽车站に到着しました

ここから地下鉄で新幹線(动车)の停まる北京南駅に向かいます


北京の地下鉄もとても入り組んでいて・・南駅にも一度乗り換えて行かなくてはいけません
案内書の女性がとても親切で・・・・乗り換え駅をメモして渡してくれました 




ウィークデイと言えども、流石、北京です

切符売り場には大勢の人が並んでいます・・近くにいた女性係員に新幹線の窓口を尋ねると

長蛇の列の先頭に連れて行ってくれ(老人優遇制度)、係員に私たちの話を聴くように言ってくれました


案の定、切符は売り切れです!

夫は困り果て・・旅行社に行って飛行機の切符が無いかと尋ねてみると言います


旅行社の入っている大きなホテルを見つけ・・急いで夫に行って貰います

私は・・・きっと飛行機も売り切れていると思っていたので、足が重いのです


いつもは慎重すぎるほど慎重な夫が、今回の旅行の帰りの切符の手配を怠りました

私は何度か手配しておいた方が良いと言ったのですが・・

帰りの時間が何時になるか分からないの一点張りで取り合ってくれません

旅行のことは全て夫任せですし・・・その時も新幹線の切符が無くても何とかなるだろうと考えていたのです

新幹線も飛行機も無理だと分かった時点で・・夫は北京に1泊することを考えていたようでしたが

私はできるだけの努力をしてだめならそれも仕方がないだろうけれど・・途中で諦めることはよくないと思い

普通列車の停まる西駅に向かいました・・・が、夜行寝台も普通席もないとのことです


夫は少し落ち着いて考えようと・・・食堂に入り开封灌汤包kaifeng guantangbaoと言う小笼包に似た食べ物を食べながら

大学のL老師に電話をします


と言うのは・・中間考査の後、すぐに行われることになっていた留学生汉语比赛が今日に延期になっていたのです

旅行の方が先に決まっていたので、断っても好かったのですが・・なかなか出場者が居なくて

夫が断ると、大学が困ったことになるのでした


普段から「自分ができるだけのことをして、助けを求めれば必ず一番良い方法を示して頂ける」と信じている私は

困難な時には考えられる限りの努力をすることにしています


大学と連絡がついて・・今の状況を説明した夫は少し落ち着いたようでした

私は長距離バスがあるような感じがしましたので

夫と、振出しの長距離バスセンターへ戻りましたが・・バスも満席とのことで、私も北京に1泊もやむを得ないかと思いました


すると・・・突然、一人の女性が近づいてきて、「4時半発の青島行のバスがあるが乗らないか?」と言うのです

えっ?今、席が無いと断られたばかりなのよ!

女性は続けて「一人300元、二人で600元よ!」と言うので、「500元ならいいよ!」と、500元で乗ることにしました

私は直観で動く人なので・・こうなると夫は何も言えません


何も分からない状況です

どうして誘いに乗る気になったのか・・・


訳の分からないまま・・・バスに乗れる所まで送ってくれると言う男性の車に乗せられます

所が、この男性が又、訳の分からないことを言いだします

「自分は今、バスを追っかけている、100元上乗せして600元払え!」


私たちはちゃんとさっきの女性と交渉をして決めたことです

しかし、中国ではよくあることなのです

この男性が自分の分を100元よこせ!と言っているのです


もし、断ると・・きっとバスに乗れないでしょう

値切った分の100元・・彼に渡すことにしました


バスが来るまでしばらく待ちましたが・・バスが来て驚き!

夫が男性と立ち話をしている時に・・「寝台バスらしいよ!」と言っていたのですが・・・

 

あちこちに旅行をしましたが・・中国でこんなバスを見たのは初めてです

 2段ベッドが3列並んでいます

夫は左端、私は真ん中でゆっくり安心して休むことができました


食事休憩で停まったパーキングで・・隣に別の青島行のバスが停まりました

よく見ると、普通座席です・・・これをギリギリに倒して寝て帰るのでしょう

もしかしたら・・これが私たちが乗れなかったバスかも!?


「人間万事、塞翁が馬」と、言います

どんな事でも、最後まであきらめずに頑張ってみる必要があるのでしょう



最後に・・・青島行とは聞いていたものの、青島のどこで下されるのか全く聞いていませんでした

ぐっすり眠っていた夫と私・・・終点だと下ろされたのは、青島の正規の四方長距離バスセンターです


3時過ぎだと言うのに、タクシー運転手が待ち構えていて・・タクシーに乗せられ

初めは「メーターで走る!」と、言ってたにも関わらず、行き先を「青島大学」と言うと・・安いと思ったのでしょう

「70元で行くよ、どうか?」と言うのです

もう、乗ってしまっているのです・・こうなったら話になりません

「はい、70元でお願いします!」・・・最後は何でもお金の中国です


しかし、部屋に帰り4時から7時までゆっくり休み

シャワーを浴びて、夫は9時半過ぎに会場のテレビ局に出かけて行きました


“只要结果好,一切都好” 
「終わり好ければ全て好し」を実感したことでした