Mokeihiki 模型飛機 いのちを最優先にする日本をめざす。

日本沈没をストップさせたい。
そのためには日本に民主主義確立を

地球と人類の未来を切り開きたい

祝☆「日本未来の党」誕生!オリーブの木にさらに結集を!祈☆総選挙勝利!

2012年11月28日 | 東京・関東

左も右もわからない私ですが、

①福島原発事故は収束などしていないこと。
②子どもを始め、汚染地帯からの集団疎開を訴え続けてきました。
③「いのち」最優先の政権樹立こそが
 命と暮らしを守り、日本と地球の破滅から脱出できる道

と、考えてきました。

また、沖縄の米軍基地問題は
日本市民の意思が決めます。
相次ぐ米軍による不祥事に 煮えくり返る思いです。

日本市民の手による「政権樹立」こそが キーです。

粘り強く戦っておられる沖縄と、しっかり手をつないで
日本市民の前進が 続けられましょう!



http://blogs.yahoo.co.jp/satomikimuraoffice/31865844.html
↑無心さまより転記↓

「国民の生活が第一」は、
その名の通り、その党名にも未練を持たなかった


国民の生活が第一(小沢一郎代表)は27日、
滋賀県の嘉田由紀子知事が 脱原発依存を掲げて結成する新党へ
合流することとなりました。

小沢代表は、準備期間が限られている中、
驚くべき速さで、解党という重い決断をされたと思います。

特に、私のような一支持者にとっても、
「国民の生活が一番」という党名には愛着がありましたが、
議員、党員、の方々は、さらに深い思いを
持たれていたのでは、と思います。

また、小沢氏にとっても、とてもこだわりがあり、
あえて党名に「党」を入れない判断をされたと言われています。

党名にこだわらない、というのは、
党派性、派閥意識、自己権力欲、を優先しない、
ということだと思いますが、
政治組織に求められる
最も重要な資質を表していると思います。


私は、もともとは左の人間ですが、
民衆の思いをいつも裏切るるのは、
組織を第一に考える政治党派です。

歴史上、「革命」「党」や「労働者国家」という名の下に、
いかに多くの人たちが犠牲になってきたことか。

政治組織は、
政策実現のため、権力獲得を
目指さなければならないと思いますが、

常に、自らの組織を国民(民衆)に開き、
必要なときは、いつでも解体できる思想を
持っていなければならないと思います。

そうでなければ、単なる権力交代は達成されても、
本当の「革命」にはならないでしょう。

先の総選挙後の民主党がまさにそうでしたが・・・。


小沢氏は、かつて、
圧倒的多数の政権党であった自民党を出て、
政権交代を二度成し遂げました。

その間、いくつもの政党を立ち上げては、解党してきました。

マスコミは「壊し屋」と批判してきましたが、
自らの「党」の存在より、
国民のだめの政策実現を何より優先する小沢氏の姿勢は、
他の政治家が
決してまねることなどできないものと思います。


やはり、小沢一郎は、日本で稀有な、本物の革命家なのでしょう。
三度目の政権交代を
是非実現してもらいたいと思います。


祝☆「日本未来の党」誕生!

オリーブの木にさらに結集を!

祈☆総選挙勝利!




びわこ宣言

平成24(2012)年11月27日

びわこ宣言

政治は未来をつくるもの。

右か左かではない、私たちが目指すものは日本の未来の安心。

国民のみなさんに日本の未来を選択する、
その選択肢を提示したい。

国政への危機感、中央集権体制を変え、
現世代につけまわしをしてきた
旧体制を変えなければならない。

3.11後初の国政選挙であるにもかかわらず、
「原発のない社会」に向けての議論は不透明のまま。

自民党はこれまで原発の安全神話をつくり、
事故への備えを怠たり福島事故に対する反省は一切なく、
原発推進ともとれるマニフェストを発表。

福島の事故は、放射性物質を大気や水中に広げることで
地球を汚した、この重い責任を感じることなく、
経済性だけで原子力政策を推進することは、
国家としての品格を失い、
地球倫理上も許されないことである。

原発事故の潜在的リスクが最も高いのは
老朽化した多数の原発が集中立地する
若狭湾に近い滋賀県、琵琶湖である。

琵琶湖は近畿圏1,450万人の命の水源であり、
その琵琶湖をあずかる知事として、このまま国政に
メッセージを出さないことは、
これまで琵琶湖を守ってきた先人に対しても、
子や孫に対しても申し訳が立たない。

今、ここに、国民のみなさんの信頼を取り戻し、
国民のみなさんが希望を持つことができる、
未来への選択肢となる新しい政治の軸を立てる
「びわこ宣言」を行います。

未来を拓く新しい政治を始めましょう。

新日本丸は不滅です◆「未来の党」結成(地元紙で識るオキナワさま) .

2012年11月28日 | 「日本市民政権」樹立

新日本丸は不滅です◆
「未来の党」結成
(地元紙で識るオキナワさま)


三年前の日本市民の選択は正しかった。

敗戦後から、ずうっと続いた保守政権は 腐敗した。
巨額年金のズサンや行方不明やさまざまの不正は
日本市民の怒りを爆発させた。

日本という国の土台が 食い尽くされたことを
思い知らされた。

民主主義が 汚された。
奪われた権利や財産は、とてつもなく大切な
日本の屋台骨ではなかったか?


「長期安定自民与党政権」を打倒して
新しい日本「新日本丸」は、出港した。

「小鳩政権」は ひどい時化(しけ)に出会った。

財・政・官僚・御用学者・大本営報道機関の
【利権ペンタゴン】に
ひどいバッシングを受けた鳩山氏
地検特捜部に「被告人扱い」され続けた小沢氏

これは彼らだけの問題ではない。

「新日本丸」にかけられた破壊攻撃だ。

まことに「新日本丸=市民政権」を思うなら、
市民の命と暮らしを守ることにこそ、
大同団結すべきである。


地道で耐え抜きながらの 多くの市民の闘いが
今日を招き開いた、といえましょう。

日本の主権は市民の手にある。

オスプレイ問題も 
「日本市民政権樹立」によって、解決できる。

オキナワだけに負担を強いるのは、市民の政権ではありません。

いざ、ともに!

「新日本丸」は不滅です☆


http://michisan.ti-da.net/e4245535.html
↑地元紙で識るオキナワ さまより抜粋転記↓画像拝借(礼)

「維新の会」の対抗軸 「未来の党」結成脱原発・卒原発の顔が旗揚げ
代表に嘉田由紀子・滋賀県知事
代表代行に飯田哲也・環境エネルギー研究所所長
賛同者に脱原発を各界で主張している坂本龍一、菅原文太ら著名人多数
合流を決定しているのが
小沢一郎(国民の生活が第一)
河村たかし・亀井静香(減税日本・反TPP・脱原発を実現する党)
谷岡郁子・みどりの風共同代表


(沖縄タイムス11/28、記事原文はこちら


(琉球新報11/28、記事原文はこちら


(琉球新報11/28)

農家の苦しみを解いてください▼真実を告げてください

2012年11月28日 | 東京・関東

嗚呼▼福島市旧立子山村玄米1袋から110ベクレル
▼川俣町旧飯坂村玄米5袋から110~160ベクレル
 

福島民報は 2012/11/27 08:52
「コメの出荷制限を指示 福島の旧立子山村・川俣の旧飯坂村 」
という見出しをつけて 記事を配信しました。

政府は26日、原子力災害対策特別措置法に基づき、
玄米から食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える
放射性セシウムが検出された福島市旧立子山村と
川俣町旧飯坂村のコメの出荷制限を県に指示した。

 県の調査で、
福島市旧立子山村の農家の玄米1袋から110ベクレル、
川俣町旧飯坂村の農家の玄米5袋から110~160ベクレルを
検出されていた。

 出荷するためには、県と両市町がそれぞれ、
地域内の作付面積や収穫量などを盛り込んだ
管理計画を策定することが条件となる。

計画に基づいて全袋検査を実施し、基準値以下であれば出荷できる。


という内容の記事です。




福島民報は、また、 2012/11/27 08:42
「双葉町の2万ベクレルが最高 
::::::::::::::::政府の降下物放射性物質検査」
という見出しで 
政府の原子力災害現地対策本部と県災害対策本部は26日、
大気降下物の放射性物質の検査結果を発表した。

今年1月から6月までに県内26地点を調べた結果、最高値は双葉町郡山公民館の4月分で放射性セシウムは2万ベクレルだった。

 県によると、セシウムの降下量が増加しても、空間放射線量に大きな変化は見られないという。

降下量は強風で、湿度が低い日に増えているため、
県は土壌などに沈着したセシウムが
風などに巻き上げられたと分析している。

 伊達市富成公民館は3、4月に上昇している。

同時期に近くの里山で除染作業を実施していたため、
県はセシウムを含んだちりなどが飛散した影響とみている。

という内容の記事をあげました。




私は心が痛い。
不思議で仕方ありません。


↑文科省 発表

土壌の汚染は いずこへ?



プルトニウムが降下していることは、重大な事実でしょう。
それをどうお考えに成られているのか?

ほかの核種との関連ではどうなのでしょうか?


アメリシウム・ネプチウム・ストロンチウム・キセノン・ウラン
(・・あぁ、私、物忘れも多くなったしぃ
白髪なんかも増えてきちまって なんで化学のお勉強でしょう?

普通なら般若心経の写経や
万葉集の散策や
バレー鑑賞や
四季の観察に 明け暮れしていたはず・・・)


残酷なのは、

真実を知らせず
汚染された土地へ人々を縛りつけ
プルトニウムが半減に何万年もかかるなんて
知らせず 教えず 

汚染された土地に夢があるごとく 
除染だ
復興だ
と 甘い看板だけを見せるなんてこと
行われては いないでしょうね。


事実を認識させず
自主避難する人に悪口を投げさせる
なんてこと
行われてはいないでしょうね。


安心して食べられるものを生産することが
農家の誇り。

政府が勝手に数値を引き上げて
100ベクレル以下なら 出荷okだなんて
農家は、とても辛いお気持ちであろうと、お察しします。


真実を 政府も県も隠し続ければ
一番苦しむのは、当の農家です。

ものを生み出す人間には、「誇り」があります。
汗と涙で収穫が出来る
その「労働」と「心」は お金であがなえぬ尊いものです。


農家の苦しみを解いてください

真実を告げてください

人として、魂に問いかけます。

【大阪・ガレキ阻止】11/29(金)と30(土)▼此花の清掃工場試験焼却

2012年11月28日 | 東京・関東


http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/760.html





「勝手な国民増えた」橋下氏の街頭演説で騒然 (産経新聞)
http://blogs.yahoo.co.jp/kawachikakekomian/10226560.html




大阪には「政治的中立性を確保するための
組織的活動の制限に関する条例」
というのがあって、
市長の政治活動というのが制限されているんだが???
http://blogs.yahoo.co.jp/kawachikakekomian/10242145.html



参考
http://blog.goo.ne.jp/mokeihiki/e/e35d0ed6fdd4579ae2124b7cc9261fa7
小児科医のローゼン博士(IPPNW)
「『WHOのフクシマ大災害リポート』の分析」
正式な翻訳。前半。



聞く耳持たぬ←民主主義以前の問題さえ クリアできない
意見を聞く・学ぶ・人々を育成する←三国志のテーマのひとつ

山岡宗八「徳川家康」テーマのひとつ


大阪に汚染拡大させる行為は、犯罪として告発されるだろう。
しかし、それ以前に「日本が終わる」ことになる。
大阪を愛し、日本を愛するものは

橋下、許すまじ!
巷の声です。




http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/3dca06ae2ba1b2d7276e7141a0164ad6
放射能防御プロジェクト さまより抜粋転記 
記事の順序は管理人が一部入れ替えしました(礼)


【大阪・ガレキ阻止】

11/29(金)と30(土)に、
此花の清掃工場で、大阪市が試験焼却を行う予定となりました。

試験焼却を強行することが、
何のメリットも大阪市民にはありませんし、
合法的な手段で、議会も含め再三再四、ストップをかけ続けても、
橋下維新の体制下で、焼却強行を優先したのだろうと思います。

1キロから5キロエリアは、松葉と表土の事前採取は必要でしょうし、
事後との対照は不可欠と理解します。

しかし、被曝をほぼしていない日本第二の都市で、
必要性のないガレキ焼却を、橋下市長がすすめるのは、
彼らの政治的なメリット追求しかないことを再認識するにつけ、
この国の次の行方が、
さらに不透明になっていることは間違いないと思います。


【大阪・ガレキ阻止】11/29(金)と30(土)試験焼却。行動を促す医師ヘレン・カルディコット博士離日。2012-11-26 福島第一原発

バンダジェフスキー博士医師向けセミナーのDVDは、トラブルがあり、出ません。元々、参加者の方の復習用にコピーや配送の実費でお渡ししたいと思っていましたが、想定外のトラブルが多発し、出ません。ご了解ください。
バンダジェフスキー博士の最終講演(品川)に関しては、編集作業などは終了していますが、これもまだ出せるかどうかは未確定です。こちらは、出せるように努力しています。




カルディコット博士は、お昼過ぎに離日いたしました。

彼女の今回の来日で、僕が最も感じたのは、
この人は行動を促すことが最も得意なのだろうということです。

細かい話をするよりも、一人一人の参加者である、医師や市民に対して「あなたたちが立ち上がれ、テレビに映れ、主張して。」
と言い続けたことです。

しかも、アピール力が強い。
「橋下」のチラシを後半の会場では示し続けながら、
「橋下に被曝のことを勉強させないと。」と言い続けました。

橋下と橋本病が、「ハシモト」という同じ音であることを
逆手にとって言い続ける感覚も同じことと思います。

「医師が白衣を着て、テレビで訴えて!」
というのは、まさにそういう話と思います。

東京でも京都でも、
医師に対しては、特に行動を促す、カルディコット博士。

こうした言動が、医師のみならず、
来場したみなさんの心を大きく打つ結果になったと僕は思います。

ご多忙の中、10日間近くも日本で啓蒙を続けていただいた
ヘレン・カルディコット博士には、感謝の念がたえません。
本当にありがとうございました。

おいでいただいた観客のみなさん、医療関係者の皆さん、
博士に励まされた私たちが次に何ができるのか、
一緒に考えていければ、本当にうれしいです。



国連人権理事会が日本政府を注意する

2012年11月28日 | 地球環境汚染

http://blogs.yahoo.co.jp/katsurao120/7294150.html
ホワイトテールのブログさまより↓転記

国連人権理事会が日本政府を注意する
国連人権理事会

原発事故後の国民健康防御について

日本国政府へ注意を促す

共同通信社

原発事故、健康調査の拡大求める 国連報告者

記者会見する国連人権理事会の特別報告者
アナンド・グローバー氏=26日、東京・内幸町の日本記者クラブ

 東京電力福島第1原発事故後の日本政府による健康対策などの調査のため来日している国連人権理事会の特別報告者アナンド・グローバー氏は26日、福島県が実施している健康管理調査について「対象が県民などに限られ範囲が狭い」と述べ、政府に対し、より広範囲での調査実施を求める考えを示した。東京都内で記者会見した。
 グローバー氏は15日から来日し「健康を享受する権利」の保護を目的に宮城、福島両県の被災者や政府関係者らからヒアリングを実施。来年6月、人権理事会に最終報告書を提出する。
 健康調査の拡大について、具体的な範囲は明示しなかったが「放射能汚染区域全体での実施」を要請した。(共同)
2012/11/26 17:45 【共同通信】


国連人権理事会 特別報告者のプレス・ステートメント
プレスリリース12-058-J 2012年11月26日
(抜粋)達成可能な最高水準の心身の健康を享受する権利に関する
国連人権理事会特別報告者
アナンド・グローバー
訪日期間:2012 年11 月15 日~26 日

プレス・ステートメント
2012 年11 月26 日
東京

記者の皆様、ご臨席の皆様



達成可能な最高水準の心身の健康を享受する権利(「健康を享受する権利」)に関する国連人権理事会特別報告者としてのミッションを説明した簡単な資料を、この会場に用意しております。端的に申しますと、私は健康を享受する権利の実現に関して国連人権理事会および国連総会に報告・勧告する独立専門家です。国連人権理事会から任命を受けましたが、国連に雇われているわけではなく、名誉職という立場で今回の任務を遂行しています。独立専門家として、私なりの結論と提言をまとめるべく、専門的判断を下します。

ご臨席の皆様

また、政府による東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会および国会による東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(NAIIC)がまとめた報告書などの様々な報告書にも留意しています。この件について活発な議論を歓迎します。

皆様、

原発事故の直後には、放射性ヨウ素の取り込みを防止して甲状腺ガンのリスクを低減するために、被ばくした近隣住民の方々に安定ヨウ素剤を配布するというのが常套手段です。私は、日本政府が被害にあわれた住民の方々に安定ヨウ素剤に関する指示を出さず、配布もしなかったことを残念に思います。にもかかわらず、一部の市町村は独自にケースバイケースで安定ヨウ素剤を配布しました。

災害、なかでも原発事故のような人災が発生した場合、政府の信頼性が問われます。従って、政府が正確な情報を提供して、住民を汚染地域から避難させることが極めて重要です。しかし、残念ながらSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)による放射線量の情報および放射性プルームの動きが直ちに公表されることはありませんでした。さらに避難対象区域は、実際の放射線量ではなく、災害現場からの距離および放射性プルームの到達範囲に基づいて設定されました。従って、当初の避難区域はホットスポットを無視したものでした。これに加えて、日本政府は、避難区域の指定に年間20 mSv という基準値を使用しました。これは、年間20 mSv までの実効線量は安全であるという形で伝えられました。また、学校で配布された副読本などの様々な政府刊行物において、年間100 mSv 以下の放射線被ばくが、がんに直接的につながるリスクであることを示す明確な証拠はない、と発表することで状況はさらに悪化したのです。

年間20 mSv という基準値は、1972 年に定められた原子力業界安全規制の数字と大きな差があります。原子力発電所の作業従事者の被ばく限度(管理区域内)は年間20 mSv(年間50 mSv/年を超えてはならない)、5 年間で累計100mSv、と法律に定められています。3 ヶ月間で放射線量が1.3 mSv に達する管理区域への一般市民の立ち入りは禁じられており、作業員は当該地域での飲食、睡眠も禁止されています。また、被ばく線量が年間2mSv を超える管理区域への妊婦の立ち入りも禁じられています。

ここで思い出していただきたいのは、チェルノブイリ事故の際、強制移住の基準値は、土壌汚染レベルとは別に、年間5 mSv 以上であったという点です。また、多くの疫学研究において、年間100 mSv を下回る低線量放射線でもガンその他の疾患が発生する可能性がある、という指摘がなされています。研究によれば、疾患の発症に下限となる放射線基準値はないのです。

残念ながら、政府が定めた現行の限界値と、国内の業界安全規制で定められた限界値、チェルノブイリ事故時に用いられた放射線量の限界値、そして、疫学研究の知見との間には一貫性がありません。これが多くの地元住民の間に混乱を招き、政府発表のデータや方針に対する疑念が高まることにつながっているのです。これに輪をかけて、放射線モニタリングステーションが、監視区域に近接する区域の様々な放射線量レベルを反映していないという事実が挙げられます。その結果、地元住民の方々は、近隣地域の放射線量のモニタリングを自ら行なっているのです。訪問中、私はそうした差異を示す多くのデータを見せてもらいました。こうした状況において、私は日本政府に対して、住民が測定したものも含め、全ての有効な独立データを取り入れ、公にすることを要請いたします。


自分の子どもが甲状腺検査を受け、基準値を下回る程度の大きさの嚢胞(のうほう)や結節の疑いがある、という診断を受けた住民からの報告に、私は懸念を抱いています。検査後、ご両親は二次検査を受けることもできず、要求しても診断書も受け取れませんでした。事実上、自分たちの医療記録にアクセスする権利を否定されたのです。残念なことに、これらの文書を入手するために煩雑な情報開示請求の手続きが必要なのです。


報道関係者の皆様、

食品の放射線汚染は、長期的な問題です。日本政府が食品安全基準値を1kgあたり500 Bq から100 Bq に引き下げたことは称賛に値します。しかし、各5県ではこれよりも低い水準値を設定しています。さらに、住民はこの基準の導入について不安を募らせています。日本政府は、早急に食品安全の施行を強化すべきです。

また、日本政府は、土壌汚染への対応を進めています。長期的目標として汚染レベルが年間20 mSv 未満の地域の放射線レベルは1mSv まで引き下げる、また、年間20~50 mSv の地域については、2013 年末までに年間20 mSv 未満に引き下げる、という具体的政策目標を掲げています。ただ、ここでも残念なのは、現在の放射線レベルが年間20 mSv 未満の地域で年間1mSv まで引き下げるという目標について、具体的なスケジュールが決まっていないという点です。更に、他の地域については、汚染除去レベル目標は、年間1 mSv を大きく上回る数値に設定されています。住民は、安全で健康的な環境で暮らす権利があります。従って、日本政府に対して、他の地域について放射線レベルを年間1mSv に引き下げる、明確なスケジュール、指標、ベンチマークを定めた汚染除去活動計画を導入することを要請いたします。汚染除去の実施に際しては、専用の作業員を雇用し、作業員の手で実施される予定であることを知り、結構なことであると思いました。しかし、一部の汚染除去作業が、住人自身の手で、しかも適切な設備や放射線被ばくに伴う悪影響に関する情報も無く行われているのは残念なことです。

また、日本政府は、全ての避難者に対して、経済的支援や補助金を継続または復活させ、避難するのか、それとも自宅に戻るのか、どちらを希望するか、避難者が自分の意志で判断できるようにするべきです。これは、日本政府の計画に対する避難者の信頼構築にもつながります。

訪問中、多くの人々が、東京電力は、原発事故の責任に対する説明義務を果たしていないことへの懸念を示しました。日本政府が東京電力株式の大多数を所有していること、これは突き詰めれば、納税者がつけを払わされる可能性があるということでもあります。健康を享受する権利の枠組みにおいては、訴訟にもつながる誤った行為に関わる責任者の説明責任を定めています。従って、日本政府は、東京電力も説明責任があることを明確にし、納税者が最終的な責任を負わされることのないようにしなければなりません。

訪問中、被害にあわれた住民の方々、特に、障がい者、若い母親、妊婦、子ども、お年寄りなどの方々から、自分たちに影響がおよぶ決定に対して発言権がない、という言葉を耳にしました。健康を享受する権利の枠組みにおいては、地域に影響がおよぶ決定に際して、そうした影響がおよぶすべての地域が決定プロセスに参加するよう、国に求めています。つまり、今回被害にあわれた人々は、意思決定プロセス、さらには実行、モニタリング、説明責任プロセスにも参加する必要があるということです。こうした参加を通じて、決定事項が全体に伝わるだけではなく、被害にあった地域の政府に対する信頼強化にもつながるのです。これは、効率的に災害からの復興を成し遂げるためにも必要であると思われます。

日本政府に対して、被害に合われた人々、特に社会的弱者を、すべての意思決定プロセスに十分に参加してもらうよう要請いたします。こうしたプロセスには、健康管理調査の策定、避難所の設計、汚染除去の実施等に関する参加などが挙げられるでしょう。

この点について、「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律」が2012 年6 月に制定されたことを歓迎します。この法律は、原子力事故により影響を受けた人々の支援およびケアに関する枠組みを定めたものです。同法はまだ施行されておらず、私は日本政府に対して、同法を早急に施行する方策を講じることを要請いたします。これは日本政府にとって、社会低弱者を含む、被害を受けた地域が十分に参加する形で基本方針や関連規制の枠組みを定める、よい機会になるでしょう。

ご清聴ありがとうございました。



原文はこちら
http://unic.or.jp/unic/press_release/2869/


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―論考―
日本国政府及び国会議員と司法府の人々は真摯に受け止めてほしい。
日本人には反省を促したい。

『WHOのフクシマ大災害リポート』の分析▼小児科医ローゼン博士

2012年11月28日 | 東京・関東

小児科医のローゼン博士(IPPNW)
「『WHOのフクシマ大災害リポート』の分析」
正式な翻訳。前半


http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/3ccfb7926af4766c30bdf64398f8e09d
放射能防御プロジェクト さまより抜粋転記
小児科医のローゼン博士(IPPNW)
「『WHOのフクシマ大災害リポート』の分析」正式な翻訳。前半。


(文字の色・大きさ=管理人(礼)鳥肌が立つ内容です)

ドイツの小児科医、アレックス・ローゼン博士(IPPNW)が「『WHOのフクシマ大災害リポート』の分析」については、以前からご紹介していますが、IPPNWドイツ支部にも許諾を得た、正式な翻訳版が、届きましたのでご紹介いたします。IPPNWにもリンクされている翻訳です。翻訳者はグローガー理恵さんです。

翻訳者:グローガー理恵


IPPNWの医師、ローゼン博士が明かすフクシマの真実

「こんな日常をただ過ごしていると、3.11が嘘であってほしいとふと思います。」と、ある日本の方が仰った言葉が忘れられません。

この方は、保育園に通う小さな女の子のお父さんです。
そして、3.11が、フクシマが、多くの日本人の人生を変えてしまったように、
この方は、子供たちや市民を被曝から守ろうと、
日々、真剣に闘われていらっしゃいます。


そして、この方が、大変興味を持っていらした論文が、 
IPPNWの医師-小児科医でいらっしゃるローゼン博士著の
「WHOのフクシマ大災害リポートの分析」でした。

子供たちを被曝から必死に守ろうとなさっている
一人のお父さんの姿に心を打たれたのかも知れません。

私は、少しでも何らかの形でお役に立てるならと思い、
この論文の翻訳に取り組むことにしました。


ローゼン博士は分析文の中で、
WHO(国連- 世界保健機関)が作成したフクシマ報告を、
そしてWHOの偏った研究調査法を厳しく批判しています。

批判の対象はそれだけではありません。

政府を政府機関を
規制機関を全ての原子力産業、
原子力機関を更に非難しています。

ローゼン博士の論文は、
信頼性あるデータを基に説かれてありますので
納得できる論理性を持っています。

更に、注目すべき事は、
ローゼン博士が深い憂慮心を持って
フクシマの真実を浮き彫りにしていることです。

その中で大変印象に残った部分をひとつだけ
簡単にご紹介させて戴きます。

「 被爆者を研究の対象として利用(訳文14ページ)という章です。


汚染地から離れたいと願っている人々が、
政府からの援助金がないという、それだけの理由で、
汚染地に住むことを強いられてしまっていること。

その結果、『汚染環境の中で生活することが、
如何なる健康上の影響結果を人間に及ぼすのかを
確かめようと試みている
-科学的研究の対象となることを』を
人々は余儀なくさせられてしまっていること。」

こんな事が許されてよいのでしょうか?

3.11前までは、チェルノブイリを他人事だと思っていた自分でした。

しかし、今、
この時点で、
わが国で、

チェルノブイリと同様な事が、
いやもっと過酷かも知れないことが
起こっているのです。


ローゼン博士が明かしているフクシマの真実は、
私達に鋭い心痛を覚えさせます。

しかし、私達は真実を知る必要があります。

何故なら、真実から逃げているだけでは
真の解決への道は見つからないからです。




最後に、翻訳に関してのコメントです。

 IPPNWドイツ支部から「翻訳してもOK!」
との言葉があったことを述べさせて戴きます。


論文には、ローゼン博士が
国会事故調査委員会の報告書(英語版)から引用した句が出てきます。
訳者としてはできるだけ報告書の日本語の原文を使うように努めましたが、
訳文になっている箇所もあります。

また、ローゼン博士は、論文の最後にある「結論」の部分で
国会事故調査委員会の黒川清委員長の言葉を引用していますが、
その英訳文と日本語の原文との間に
何の類似点を見い出すことが出来ませんでしたので、
敢えてこの部分は省いて訳さなかったことをお伝えしておきます。


下が訳文へのリンクです。:
http://www.ippnw.de/commonFiles/pdfs/Atomenergie/analyse_who_report_fukushima_011012.pdf



「WHOのフクシマ大災害リポートの分析」
アレックス・ローゼン(Alex Rosen)医学博士
ドイツ・ジュッセルドルフ大学付属病院・小児科クリニック
2012年9月14日

2012 年5 月23 日、国連- 世界保健機関
( WHO-World Health Organization) は、
「Preliminary dose estimation from the nuclear accident after the 2011 Great
East Japan Earthquake and Tsunami
(2011年東日本大地震津波後の原発事故がもたらす被曝線量の仮算定)」
と呼ばれるリポートを公表した。

リポートは、
原発事故後の最初の一年間に日本市民が受けると推定される
被曝線量の程度/規模に関しての、時宜を得た
信頼すべき情報を提供する事を目指している。

即ち、リポートは、
フクシマ第一原発事故後の一年間に被曝した人間が受けるであろう
健康的影響結果を包括的なレベルで査定することを試みている。

このWHOの公表結果に対してのメディアの反響は、
WHOリポートの「人を安心させるようなメッセージ」を、
そのままオウム返しに繰り返すことであった。


-「WHO:日本におけるフクシマ原発事故後の放射線レベルは低い。」
  (2012年5月24日-BBC 報道) 

-「WHO:フクシマ原発付近の被曝量は安全基準内である。」
  (2012年5月23日ー朝日新聞)

-「WHO:フクシマ原子力災害による放射線リスクは予想されていたよりも低い。」
  (2012年5月24日-Spiegel)

-「フクシマにおける殆どの放射線量は基準範囲内である。」
  (2012年5月23日-Reuters)

-「フクシマの放射線量は大部分において容認できるレベルである。」
  (2012年5月23日-AFP)

このような楽観的なヘッドラインがフクシマの真の状況を
描いているのかどうか、これから分かってくることになるだろう。


* アレックス・ローゼン(Alex Rosen)医学博士: 小児科医であり、
IPPNW (核戦争防止国際医師会議)のメンバー。


この論文は、3つの簡単な疑問を呈示して、
それらの疑問に答えようと試みることによって、
WHOのリポートを分析している。


1.リポートは何を述べているか?

  a) 実際にどのようなインフォメーションがリポートの中に含まれているのか。
  b) その主要な結論は何であるのか。
  c) 調査結果を他のソースから公表された数値と比べるとどうなのか。

2.リポートは何を述べていないか?

  a) どのようなインフォメーションがリポートから抜けているか。
  b) 生データからの、どのような疑問の余地がないほど
    明らかな結論が引き出されなかったか。
  c) リポートの何処にバイアスが見られるか。
3. 誰がリポートを書いたか?
 
  a) どのような組織・機関や個人がリポートを作成したのか。
  b) 彼等の動機とは何であるのか。



1.リポートは何を述べているのか?

総実効線量

WHOのリポートには、福島県の住民が原発事故発生から
最初の一年間内に受けると推定される実効線量が
「1~10 mSv」であると述べられている。

また、この(1~10 mSvの)線量範囲を超えて
「10~50 mSv」の放射線推定量に達する
幾つかの「地域例」が挙げられている。

この「地域例」の中の二つに浪江と飯舘がある。


福島に隣接する県における実効線量は
「0.1~10 mSv」と推定された一方、
日本国内の他の県における実効線量の推定値は
「0.1~1mSv」と算定されている。


この実効線量の算定についての妥当性と信頼性については、
次の章で更にまた検討する事にする。


甲状腺線量

WHOのリポートは更に、(原発事故発生した)最初の一年間に
福島県住民が受ける平均甲状腺線量は
「10 mSv から100 mSv」の間であろうと述べている一方、
特定の場所(一例として浪江町が挙げられている)における
甲状腺線量の推定値は、「200 mSv」までに至る可能性があると推測している。

そして、日本の残りの地域の甲状腺線量の推定値は
「1~10 mSv」と算定されている。



食品の放射能汚染

WHOのリポートは、放射性降下物によって
放射能汚染された数多くの食品種類をリストしている。 
野菜、果物、キノコ、ミルク、肉、穀物、卵が検査され、その結果、
許容基準量レベルを超す放射性アイソトープが検出された。


これらの食物を食べた人々は
有害な放射性アイソトープを摂取したことになり、
その結果として内部被曝したことになる。


大気中への放射能総放出量

WHOのリポートには、
2011年3月12日から4月6日にかけて
大気中に放出された
放射性アイソトープの量についてのデータが含まれている。

リポートによれば、フクシマ災害が起こった最初の6日間に、
およそ「113x10京ベクレル」の放射性ガス、キセノン-133が放出された。

キセノン-133の物理的半減期は5.25日間で、
ベータ線とガンマ線を放出し、それを吸入すると肺組織を害する可能性もある。

ノルウェー大気リサーチ研究所
(Norwegian Institute of Air Research-NILU)が行った
控え目な算定によれば、
2011年3月12日から4月20日の間に放出されたキセノン-133の量は
「167x10京ベクレルで」あった。


一方、東電が原子力安全保安院に宛てたあるリポートには、
更にそれよりも高い「223x10京ベクレル」のキセノン-133が、
2011年3月12日から15日の間に放出されたことが算定されたと公表されてある。


NILU(ノルウェー大気リサーチ研究所)は、
「フクシマ事故が放出したキセノン-133の量は歴史上、
(核爆発実験を除いて)最高の放出量であった。」と述べている。



-これは、チェルノブイリ原発メルトダウン事故間に放出された
キセノン-133の放射量の2倍を超える量であった。




WHOのリポートは、
放射性ヨウ素‐131の放出推定量に関して、
2011年3月12日から4月6日までの間に放出された
ヨウ素-131の推定量は「1.24~1.59x10京ベクレル」であると主張している。

ヨウ素-131の物理的半減期は比較的短く、8日間であるが、
そのベータ線およびガンマ線を吸入した場合、
甲状腺癌になる可能性がある。

オーストリア気象学・地球力学中央研究所
(ZAMG-Zentralanstalt für Meteorologie undGeodynamik)は、
包括的核実験禁止条約(CTBT)のもとに設置された(複数の)
放射能測定場所からのデータに基づいて、
2011年3月12日から14日までの間に、
フクシマ・メルトダウンによって放散されたヨウ素-131の量を
「3.6~3.9x10京ベクレル」と算定した。

これはチェルノブイリから放出されたヨー素-131の総量の凡そ20%に値する。

東電が算定したヨウ素‐131の放出推定量は同程度である。
2011年3月12日から3月15日までの間に
「3.19x10京ベクレル」。



WHOのリポートには、なぜWHOが推定したヨウ素-131の放出量が、
東電やZAMGの推定値よりも2/3ほど低いのか、
その理由が述べられていない。

最後に、WHOのリポートは、 
2011年3月12日から4月6日までのセシウム-137の総放出推定量が
「0.97~1.53x1京ベクレル」であると述べている。

-これもまた、ZAMG(5x1京ベクレル:2011年3月12日~3月14日)、
NILU(3.58x1京ベクレル: 2011年3月12日~4月20日)、
そして東電(3.03x1京ベクレル :2011年3月12日~3月15日)らが
算定した全ての推定値よりもずっと低い。



NILU(ノルウェー大気リサーチ研究所)によれば
フクシマにおけるセシウム-137の放出量は、
チェルノブイリ災害中に放出されたセシウム-137総量の
約40~60%を占める。

これも、WHOのリポートの推定値が、
なぜ他の機関の推定値よりも50~80%低いのか説明が為されていない。


セシウム-137の物理的半減期は30年であり、
主にベータ放出体であるが、
その崩壊生成物であるバリウム-137mは、ガンマ線も放射し、
両方とも悪性腫瘍の発生へと結びつく。


安定ヨウ素剤による予防WHOのリポートには、何度か、

「①安定ヨウ素剤の予防摂取が公式に勧告されなかったこと、
②市民達が日本国内や他の場所でも
 安定ヨウ素剤を摂取しなかったため、甲状腺等価線量の推定値が、
 放射性ヨウ素の吸収を低減させる目的で、
 安定ヨウ素剤を服用し甲状腺ブロックをした人々における推定値よりも
 高くなると推測されること」が明らかに述べられてある。




2.リポートは何を述べていないか?


原子力災害の原因について
誤解を生むインフォメーション


WHOのリポートは、
フクシマ原発現場の浸水がもたらしたダメージのため、
3基の原子炉が冷却不能となったと述べてあり、
原子力災害の原因は
津波であり地震ではないことを強調している

地震は比較的頻繁に起こり、世界中(特に日本)にある
多くの原子力発電所は地震断層線近くに建設されてあるため、
原子力産業は、
地震が核メルトダウンの原因であるという可能性から注意をそらさせて、
地震ほどは頻繁に起きないもっとエキゾチックな「大津波」に罪を着せることに、
大いに関心を抱いている


しかし、あるドイツの包括的な研究調査が、
フクシマ第一原発での原子力災害をもたらした構造上の損壊は
地震に起因するものであり、
あとに続いて起こった津波に起因するものではない事を明らかにしている


NILUによって測定された大気データは、
放射能放出が一番最初に測定されたのは
地震発生直後であり、

第一原発が津波で襲われる前に、
原子炉がかなり損壊していた事を証明している



日本の国会事故調査委員会はこう結論している。

「東電は余りにも速く、原発事故の原因として津波を挙げ、
地震が事故原因であったことを否定している。
安全上重要な機器への地震による損傷がないとは確定的に言えない。」



日本の専門家グループによって、なおざりにされた被曝リスク
フクシマ第一原発敷地周辺の20キロ圏内に住んでいた人々は
核メルトダウンがあった最初の数日のうちに避難したため、
専門家グループはこれらの住民の被曝リスクを顧慮しなかった。

これらの住民が、避難する前に、あるいは避難中に
被曝したかもしれないという可能性は、簡単に無視されたのだった。



国会事故調査委員会の調査は次の事柄を明らかにした。

① 日本政府は原発事故に関して
  地方自治体政府に知らせることが遅かったばかりでなく、
  事故の重大度を伝えることができなかった。(...)

② 具体的に謂うと、2011年3月11日の夜21時23分に、
   3キロ圏内からの避難が指示されたとき、
   福島原発の立地町の住民の内、ほんの20%だけが
   原発事故発生を認知していた。

③ 原発から10キロ圏内に住む住民の殆どが、
  15条報告から12時間以上も経っていた3月12日の5時44分に
  避難指示が発令されたとき、初めて原発事故発生を認知した。
  しかし、事故に関してそれ以上の説明はなく、
  避難先が何処になるのかの指示もなかった。
④ 多くの住民はほんのぎりぎりの必需品だけを持って(着の身着のままで)
  避難しなければならず、複数回、移動したり、
  あるいは高線量の区域に移ることを余儀なくさせられた。(...)

⑤ ある人達は高線量の区域に避難し、それから何の避難指令も受けず
   4月まで見捨てられたままの状態であった。



上記に既述したように、
避難者たちに予防の為の安定ヨウ素剤が分け与えられなかったと
謂う不作為は特に重大な懸念すべきことである。



また、WHOのリポートには、フクシマ災害のため疑いもなく、
最も高度の外部被曝を受けたであろう作業員達の被曝量が含まれてない。


‐その理由として、
作業員の被曝線量測定には異なった方法・アプローチが
必要であるためと述べられてある。

大人、子供、1歳未満の幼児間の区別がない。

WHOのリポートは、3つの異なった年齢グループを設定している。

そして、フクシマ原子力災害が発生した最初の一年間に、
其々の年齢グループが受けた実効線量のレベルを算定しようと試みている。


しかし、リポートには、
年齢別による実効線量係数を使っているにも拘らず、
福島県に住む全ての住民の実効線量が-
それぞれの年齢に関わりなく
「1~10ミリシーベルト」になるであろうと述べられてある。

この事は、リポートが、測定値を年齢によって区別しないことにより、
大人、子供、幼児の間に実存する相違点を、
大雑把な平均的推定値の裏に隠しているのか、
もしくは小児科放射線医学や児童期社会学の最も基本的な観点を
無視していることになる。

 
一般的に子供達は大人達よりももっと長い時間、
(外で遊ぶため)戸外で時間を過ごす。
子供達は地面の上や砂場、浜辺や庭で遊ぶため、
吸入病原体に曝される度合いがもっと遥かに高くなる。
幼児は何でも口の中に入れる癖があって、
時には土を口の中に入れたりもする。

2011年5月、日本の文部科学省(MEXT)は、
幼稚園、学校、保育園で測定された土の汚染度を示すリストを公表した。

測定された全ての場所で、放射性ヨウ素-131の量が、
「1,200ベクレル/kg」を下らなかった。
最も高い測定値が見られたのは、伊達市(福島県)の小学校で、
「6,800ベクレル/kg」であった。

セシウム‐137の土中汚染濃度は、「620ベクレル/kgから9,900ベクレル/kg」
までに至った。

生物学的に、子供は大人よりも放射線感受性が高く被曝に影響されやすい。

①子供の皮膚の比表面積(体の寸法に比べた皮膚の表面積)は広く、
  透過性があるため、より多量の放射線を吸収する。
②子供の多い呼吸分時量が、
  子供を空気中のより多くの病原体に曝させることになる。

③子供のより活発な組織代謝と高い有糸分裂度は、
  自動調節メカニズムが疾病発生を防ごうとする前に、
  変異によって引き起こされる悪性罹病のリスクを高めてしまう。

④子供の免疫システムや
  細胞修復メカニズムは充分に発達していないので、
  これらのメカニズムが癌の発生を適切に防ぐことが出来ない。

⑤胎内で胎児が、臍帯静脈を通して
  放射性アイソトープを被曝する可能性、
  および母体の膀胱に集まったアイソトープから被曝する可能性もある。

⑥さらに、ヨウ素-131のような放射性アイソトープは母乳を経て運ばれる。

WHOのリポートには、
このような様々な社会的、生物学的な要素について何も述べられていない。
事実は、チェルノブイリの研究調査結果が物語っているように、
最も放射線誘起の疾病に罹患するのは子供なのだということである。

しかし、WHOのリポートには、このことが省かれていて、
大人、子供、幼児でさえもが
単一の被曝範囲の推定量に押し込められてしまっているのである。




原子力災害への不適切な対応に対して批判的でない見解

WHOのリポートは、日本当局が、
住民の被曝リスクを少なくするために
一定の防護措置をとった事を認めている。

しかし、リポートには、政府によって実際に為された多くの処置が、住民の被曝量をより高くする結果に導いていったことについては何も言及されていない。


担当当局にとってはアクセス可能だったはずの
SPEEDIシステム(緊急時環境線量情報予測システム)のデータは無視され、
人々は放射線被曝リスクの低い区域から
高レベル汚染区域へと避難させられた。

「間違っていると分かっていながら、政府は、
被曝の影響を受けた市民に安定ヨウ素剤を分け与えることをしなかった。
それ故、政府は
住民をヨウ素-131の有害な影響から守ることが出来なかった事実」


-この事実に関して、WHOのリポートには何も論じられていない。



また、なぜ担当当局が、被曝を制限するための、
この簡単でよく知られた方法を用いなかったのかと謂う
重大な疑問も提示されていないのである。



日本の国会事故調査委員会は公式報告でこう述べている。

「時宜を得た安定ヨウ素剤投与の確実な効果については
充分に知られていたにも拘らず、政府の原子力災害対策本部と
県政は市民に適切な指示を与えることが出来なかった。」

そして、信じがたいことに、2011年4月19日、
日本政府は子供に対する被曝許容量を
「3.8マイクロシーベルト/時」に引き上げた
(=およそ「20ミリシーベルト/年」)


この被曝許容量に対して
親、科学者たち、医師たちから成るグループが抗議したことによって、
やっと5月27日、政府はこの新しい目安を撤回し、
元の「1ミリシーベルト/年」の基準値に戻したのだった。



国会事故調査委員会は日本政府の危機管理に対して、
WHOのリポートよりももっと批判的である。



①委員会は、官邸の危機管理体制、規制当局、他の担当機関が
 正しく機能しなかったため、状況が悪化したものと結論付ける。

②(...)これまでの規制当局の原子力防災対策への怠慢と、
 当時の官邸、規制当局の危機管理意識の低さが、
 今回の住民避難の混乱の根底にあり、
 住民の健康と安全に関して責任を持つべき官邸
 及び規制当局の危機管理体制は機能しなかった。

③(...)政府、規制当局には
 住民の健康と安全を守るための意思が欠如している。



住民の健康を守るため、
被害を受けた住民の生活基盤回復するための
対策が為されなかった。


子ども時代の夢を奪われた日本の子ども。この残酷さは、身震いするほど悔しい。

2012年11月28日 | 日記


敗戦後の日本 



おぞましいものや、物の怪(もののけ)や、 
わけの判らぬ事態に遭遇して、人間は総毛立つ。

子どものころは、お化け屋敷探検や墓場の肝だめしなど、
反面、暑さしのぎのユーモアを潜ませていた。

興味津々、トムソーヤ成りきり気分でワクワクしたものだ。

そんな楽しい思い出がおありの大人たちは、
日本の今の子どもたちの心を気遣っている。
たまらなくって、大人が泣き叫びたい辛さにある。

子ども時代の夢を奪われた日本の子ども。
この残酷さは、身震いするほど悔しい。


昔、戦争で父親を亡くし、家族がバラバラになった例などは、山ほどもあった。
小学のクラスの友にも施設で暮らす友がいた。
彼女は頑張り屋だったから、泣き言を言わなかった。
きっと、心の中で戦っていたんだね。

でも、彼女にも、ぉらにも希望が輝いていた。
「生きてさえいれば、きっと素晴らしいことに出会える」

毎朝、昇る太陽を拝んでは
「おてんとさま、ぉらは一人ぽっちじゃありません」と叫ぶ。

よその子たちが
親子そろって夕ご飯の匂いが
そこここに立ち込めている日本の夕べ。

そんなあったけぇ玄関口を開けて「ただいまぁ♪」
意気揚々と吸い込まれていく。
奥のほうから、爺や婆や母親の声が聞こえる~「おかえりぃ♪」


敗戦後の食べ物がない時代も、
家族は芋の茎や豆や配給物資で生き延びたようだ。
金銀宝石・兜や刀剣などは
戦時中に国家へ収めたと聞く。

庶民はなけなしの帯や呉服を
列車に乗って農村へ出かけ、わずかな米と交換した。
たとえ、身ぐるみ裸になっても 「命」さえあれば何とかできる。

ぉらも小さなリュックを背負って、お米を運んだ覚えがある。
母は帯の間にまで米をつめていた。
米が見つかって摘発されるための防衛だ。
何とか、見逃してもらっていたようだ。
でなければ、生き延びられない。

摘発の警官もまた、家族を守らねばならなかった。
「命」守るための戦いを見た。

今、日本の子どもたちに、大人の闘いが見えるだろうか?



世界で、初めての
放射能放出量=福島原発事故は、
チェルノブイリを
はるかに越える凶悪な状況だ。


もはや、日本に任せられない。
かく情況に陥った、と思う。

①レベル8を提唱する博士。

②世界の各リーダー博士が行動されている状況。

③日本の政治が、世界に認識された「世界原子力村」であること。

など、ぉらの低頭脳で考えてみた。
とんでもない状況にありながら、
「脱原発」を叫ぶ人々が、被曝の汚染地域に多くの人々を集める「矛盾」。

これは、善意に解釈すれば
「放射能に対する認識の相違」である。

が、果たして「善意」で済んでしまうことだろうか。


東京都知事選も「東京の汚染度」の認識について、
ぜひ、候補者にお聞きしたいものです。

東京都民の「命」をいかが、守られますか?
東京都が行っている「瓦礫焼却」による放射能汚染拡大について、
どう、都民の「いのち」を守られますか?

既に、都民の健康問題が報告され続ける現状に対して、
どう、責任を取られますか?

責任がとられない問題に属すると考えますが、
いかが、お考えですか。

子どもたちの夢を奪い尽くした「原発」をいかが、なされますか?


縮緬雑魚(チリメンジャコ)にもならないミクロ婆より.