Bar FU-TEN

もじっとの瘋癲的なブログ
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記事もお酒も、その日の気分次第でございます

2-ME

2008年07月02日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(カクテルグラスを用意します)

な・な・な・なんと
2-メルカプトエタノールが毒物および劇物取締法で毒物に指定されちゃいました

★コト コト コトッ(シェイカーを準備します)

あれ?
反応、薄いですね~

★トクトク(ジンを30ml入れます)

メルカプトエタノール(示性式:HSCH2CH2OH)は僕が卒業研究をしていたころ、かなりお世話になった薬品です。
高分子合成では連鎖移動剤として高分子の長さを制御したり、高分子同士の連結器の役割を果たす薬品として使っていました。
さらに僕は『自己組織化単分子膜』と呼ばれる膜を作るための薬品として、かなり重宝しました。
生化学では還元剤の役割も持つ、かなり使える薬品です。

★トクトク(ミントリキュールを15ml入れます)

唯一にして最大の難点は…
メチャクチャくさいこと
(チオール基(-SH)を有するものは大体猛烈にくさい)
卵の腐ったにおいがします

★トクトク(生クリームを15ml入れます)

さてさて毒劇物の指定ですが、法律で様々な制約があります。
例えば毒劇物専用の貯蔵庫を設けたり、施錠をしっかりしたり、使用量の記録をとったり、ビンには毒劇物の旨の表示をしたり…

★カランカラン カポ カポッ(氷をいれ、ストレーナーとトップをかぶせます)

もう後輩たちは鍵のかかっていない薬品棚から、気楽に取り出せる薬品ではなくなったということです。

★シャカシャカ(シェイクします)

メルカプトエタノールの規制には、硫化水素自殺の影響があるようです。
神経質になるのも仕方ないでしょう。
とはいえ、工学や生物学において重要な薬品がまたひとつ、鎖に縛られるのはどうなんでしょうか…
例えるなら、家庭からコショウが消えるようなものです!

★カパッ トクトク(カクテルグラスに注ぎます)

できることならぜひ、再考をお願いしたいです。

なお、この記事はgoo友でもあり、『Science Cafe ~科学と仲良くなろう~』コミュニティのメンバーである「まさか」氏のブログを参考にさせていただきました。
この場を借りてお礼を申し上げます。

情報ソースに関してはこちら
毒物及び劇物取締法に関する通知等 ホームページ(国立医薬品食品衛生研究所)

★お待たせしました、アレキサンダーズ・シスターです。
見た目は「グラスホッパー」に似ていますが、カカオリキュールが入っておらず、ジンが全量の半分を占めているため、甘みは遠く、さわやかさ重視のカクテルです
ひと口飲むと、生クリームにコクに負けない、スッキリ感があります。
甘いだけのカクテルに飽きてしまった女性向けのカクテルです
「今夜は羊の皮をかぶった女豹になりますか?」
なんちって


about ALEXANDER'S SISTER(BIGLOBEグルメ)


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
劇物 (さっすがあざみ)
2008-07-02 22:20:36
私の学生時代はサリン事件の影響で還元剤や硫酸や硝酸まで鍵付きの保管庫だったような記憶があります。管理は大事ですよね!
長くなるため大半は次回にまわしますが♪ (caxap)
2008-07-03 02:04:25


☆もじっとさんの記事を読んだあと、いろいろ話したいことが出てきてウズウズ。自分の考えることの課題も出てきました。カクテルが飲みたくなりました。非常に楽しく読みました♪
と同時に、とてもカクテルを堪能してる場合じゃなくなり!(もじっとさんの記事はライブであり、間に入ってくる話しとカクテルの仕上がりまでが絶妙である。非常に面白い)、錬金術、化学、カクテルと、こうゆく道も非常に私にはしっくり来ており、過去の記事も読んで書いたコメントが、ガビーン、途中ふっとび、今此処にバック。
ホメオパシー医学も錬金術の延長線上にあり、ダイルーションとサカッションにより、自然界の物質や生物、通常では毒物や劇物に該当する物質(例えばトリカブトやタランチュラや水銀や硝酸銀、ストリキニーネやピクリン酸、癌細胞組織、放射線…など)を希釈してゆき物質のエネルギー部分だけを作用化して、作用度を高めます。もじっとさんがこのblogで行っていらっしゃることは、私には大変に親しみがわきます。生体および生命エネルギー自体に出現している症状や異変や病の根源的原因を、どうかしているほど詳しくバックグラウンドから視ることで、ホメオパシーではその出現した異変を、本人の生命エネルギーに沿ったありかたで本来化させ消滅させてゆきます。そのプラスの作用をもたらすまで、科学的に希釈度を高めていった、既に物質が分子レベルで存在しない、「ある物質であったものの活性化されたエネルギー」だけを、生体に使用します。
劇物を悪用ではなく有効利用する能力が人類には本来は、与えられており、自然界は、人類に有効利用のヒントを長い年月投げかけているスフィンクスのようなものだとも感じます。もじっとさんが何故カクテルにゆくのか非常に私にはわかります。
ホメオパシーでも、単一レメディーを使うクラシカル派が主流ですが、私が自分に果てしなく実験を安全に繰り返し確認してきた結果と物質の知覚化からすると(これについては、尋常ならざるレベルとプラスなお墨付きはもらいましたが)、カクテル的なホメオパシーをタイミングや順序たがえず行った場合、めざましい成果が出ます。
つまりは、バーテンダーが本物か☆に、よるとも思うのです。
つづきはまた今度…♪
ありがとうございます (もじっと)
2008-07-03 21:30:20
>さっすがあざみ
そうですね。
研究室にある薬品は、だいたいなんだかんだで毒性はありますもんね。
適度な管理は必要だと思います。

>caxapさん
お気に召してもらえてうれしいです。
話し好き、お酒好きの僕にとって結構楽しいブログになりました。
自然科学系の学問って奥が深いですよね

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