Bar FU-TEN

もじっとの瘋癲的なブログ
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記事もお酒も、その日の気分次第でございます

TNT

2010年03月26日 | 自然科学
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

★コトッ(タンブラーを用意します)

今宵のカクテルはTNTにしようかなと…

★ギュッ ポトン(ライム半個を搾り、残った皮もグラスに入れます)

え?いやコレじゃないですよ



ちなみにコレ(↑)はトリニトロトルエンという火薬で、TriNitroTolueneからTNTと名づけられました

★カランカラン(グラスに氷を入れます)

確か高校の教科書にも簡単に製造法が書いてあったような気が…
今の教科書はどうなのかなぁ?

★トクトク(テキーラを45ml入れます)

もちろん原料のひとつである硝酸は爆薬製造には欠かせない薬品ですから、そんじゃそこらで手に入るようなものではないのですが、オトコノコの危険な好奇心をそそられた思い出があります。

★シュポン トクトク シュワー(トニックウォーターで満たします)

でも大学の教科書のコラムに、(アメリカだったかな?)少年が爆薬であるピクリン酸を作ろうとして指が吹っ飛んだ事故が書いてあって、やっぱ爆薬なんか作っちゃあかんって思いました。
(当たり前か)

★カラン(軽く混ぜます)

ちなみにこのTNT、製造が比較的容易で、普段の保存では爆発しにくく、毒性が他の火薬より少ないという特性があるので、広く使われている火薬です。

★カラン(マドラーを入れます)

またTNTはその利便性と歴史の長さから、(核)爆弾などの爆発の威力(熱量)の指標にもなっています。
“TNT換算”といわれ、TNT何t分の威力かを示しています。

火薬は兵器になり人を殺傷することもできますが、トンネル工事やビル解体など私たちの生活にも欠かせないものです。
平和的に使われるのなら、火薬も吹っ飛んで本望だと思うんですけどね。

というわけで、爆弾のTNTの話はここまで。

★お待たせしました、テキーラアンドトニックです。
Tequlia aNd TonicでTNTと略されたり、“テコニック”と言われることもあります。
“テキーラは強い”というイメージがありますが、強いお酒が苦手な人でも飲みやすいカクテルです。
(マドラーを挿し忘れちゃいましたが)ライムを好みでつぶすことで、味を自分好みに変えることもできるが魅力。
ちょっと気が早いですが、暑い日には特にオススメですよ。