日本経済新聞7月24日朝刊から
純有利子負債は借入金など有利子負債から、現預金と短期保有有価証券の合計である手元流動資金を差し引いた額。残高が多いと財務が脆弱とされ、格付け評価などに影響がでる。
純有利子負債は3月末に過去10年で初めて百兆円を割り込み、バブル後最低水準となった。収益力の回復で、手元資金が増える一方、余剰資金を借金返済に充てているため。
一方、手元資金超過額は手元資金から有利子負債を差し引いた額。実質無借金企業は3社に1社。財務の自由度は高まっており将来の成長へ向け、M&Aが加速する可能性があるほか増配に踏み切る企業も増えてきそうだ。
実質無借金企業ランキングベストテンは次の通り。(カッコ内は手元資金超過額)1位武田薬品(15,082億円)2任天堂(8,471)3日本たばこ産業(6,130)4松下電器産業(4,638)5アステラス製薬(4,248)6村田製作所(4,204)7ファナック(3,912)8ソニー(3,315)9ローム(3,285)10三共(3,025)11大日本印刷(2,544)12TDK(2,529)13SANKYO(2,363)14信越化学工業(2,321)15スズキ(2,047)16京セラ(2,013)17セコム(1,556)18エーザイ(1,462)19大東建託(1,457)20ヒロセ電機(1,359)。
一言:武田薬品工業の1兆5千億円は抜きんでています。5位のアステラス製薬は現在の株価水準から言っても長期的には狙い目か。