凡凡「趣味の玉手箱」

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戦国の七雄-1 斉その3 管鮑の交わり

2005-07-25 17:29:26 | 十八史略を読む
十八史略を読む-26
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

管仲は鮑叔と組んで商売をしたことがある。儲けを分けるとき管仲は鮑叔よりも多く取ったが、鮑叔は管仲が貧しかったことを知っていたので欲張り呼ばわりしなかった。

また管仲が鮑叔のために良いことをしたつもりが、かえって彼を窮地に陥れたことがあるが、鮑叔は物事にはうまくゆく場合とそうでないケースがあることを心得ていたので、管仲を愚か者呼ばわりしなかった。

さらにまた、管仲は戦いに出るたびに逃げ帰ったことがあるが、鮑叔は管仲には年老いた母がいることを知っていたため、管仲を臆病者呼ばわりしなかった。

管仲は後に、「私を生んでくれたのは父母だが、私を理解してくれたのは鮑叔だ」と言っている。

桓公が諸侯をまとめ、天下を統一し得たのは、みな管仲の知略のおかげである。であればこそ、桓公は一にも仲父、二にも仲父、といって、管仲を大切にしたのである。

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