凡凡「趣味の玉手箱」

キーワードは中国です。中国以外のテーマは”趣味の玉手箱にようこそ”で扱っております。

人民元経営者アンケート 中国集中リスクを意識

2005-07-24 23:25:59 | 株主の独り言
日本経済新聞7月23日朝刊から

人民元切り上げに関する経営者緊急アンケート 
トップコメント一覧

御手洗キャノン社長:中国へ部品を輸出、現地生産の製品を中国から輸出しており相殺。拠点はすでに分散している。

宮内オリックス会長:元は1年後に10-30%上昇予想。二桁の調整をしないと外国からの圧力弱まらず。

沢部TDK社長:状況によりインドやベトナムへの拠点分散を考える。来年には1ドル100円の円高も。

鎗田三井物産社長:生産販売拠点は引き続きASEAN、インドを含めた広域アジアの視点で最適化を図る

池田アサヒビール社長:中国事業は第三国への輸出向けではなく、中国市場の成長を見込んで最適な配置をしている。今後も同市場拡大に対応し体制を拡充。

清水新日鉱ホールディング社長:短期的にはドル安円高要因となるが、中期的には中国経済の失速による日本経済への影響により円安も。見通しにくい。

柳井ファーストリテイリング会長:生産拠点は現状維持、販売拠点拡充。元切り上げを生産拠点分散という視点からとらえていない。

井田いすゞ自動車社長:今後も中国の体制を拡充。人民元切り上げで中国製の価格競争力は低下する要因となるが、現地生産による合理化効果の方が上回る。

鈴木NTN社長:リスク分散や需要地・最適地生産を日頃から考えている。特にBRICsを意識しながら、東欧やアジアへの分散を加速する。

勝俣丸紅社長:中国の生産・販売拠点は、各商品のグローバル戦略に組み込まれている。今後も拡充する。円相場は1週間で落ち着く。

アンケート調査による中国以外への拠点展開候補地順位は以下の通り

1位ベトナム2位インド3位タイ4位東南アジア5位東欧、マレーシア

人民元切り上げが中国進出企業の収益に及ぼす影響

2005-07-24 22:56:37 | 株主の独り言
日本経済新聞7月23日朝刊から

2%の人民元切り上げが中国進出企業の収益に及ぼす影響

順風:中国現地での売上高比率の高い鉄鋼・非鉄金属・自動車(輸送用機械)などの企業

逆風:完成品を米国や日本に輸出する繊維・電機などの企業

10%の切り上げとなると
日本経済の押し下げ効果は0.1%程度となるが、中国に進出している企業の収益悪化が中国への追加的な投資意欲をそぎ、日米中経済が成長鈍化の悪循環に陥る懸念も。奥田トヨタ会長も今後二桁の切り上げになれば日本や東南アジア諸国に相当な影響がでると発言。

中国経済の軟着陸が進むかどうかもポイントの一つ。

動き出す人民元 ドル基軸「終章」の予兆

2005-07-24 22:36:57 | 中国知っ得情報
日本経済新聞7月23日朝刊から

2%の人民元切り上げの小さな一歩は世界経済にとっては意味のある大きな一歩:中国は一応、対ドル固定相場から離れ、通貨バスケットに連動する仕組みを入れた。事実上の固定から変動相場制の世界に踏み出したことは中国を本当の市場経済に取り込む上では前進。

通貨バスケット制の採用で「中国はドル以外の通貨への外貨準備の分散を加速するとの見方もある」という。

戦後長くドルとの関係だけを見ていればよかった日本。ドル安円高阻止に巨額のドル買い介入を続け、ドルに振り回されてきた日本。人民元改革が進めば、元(中国)は円(日本)より先にドル依存から抜け出す可能性も。

円とドルと元の関係をどう構築するか、。日本もしっかり考える時期にきている。

他山の石、以て玉を攻む(おさむ)べし

2005-07-24 22:04:43 | 中国のことわざ
中国のことわざ12:他山の石、以て玉を攻む(おさむ)べし

他人の誤った言行も、自分の行いの参考になること。自分より劣っている人の言行も自分の知徳を磨く助けとすることができる。

他山の石の出典は「詩経」の小雅、鶴鳴。他山の石、以て玉を攻む(おさむ)べし。

よその山からでた粗悪な石でも、自分の宝石を磨く役には立つという意味からきている。

参考:日本経済新聞7月24日朝刊 漢字コトバ散策、広辞苑、詩経

中国人熱烈歓迎 訪日ビザ25日から拡大 自治体が観光客誘致

2005-07-24 21:34:37 | 中国知っ得情報
日本経済新聞7月23日夕刊から

中国人の訪日団体観光旅行客の査証(ビザ)が25日から現在の3市5省から中国全土に拡大される。これを受け地方自治体の間で13億人市場の中国人団体旅行客を呼び込もうという動きが広がっている。各自治体の取り組みは以下の通り。

沖縄県:結婚式とマリンスポーツでジューンブライドの中国人カップル呼び込み

福島県:旅行客あこがれの東京へのアクセスの便利さ、福島―上海定期便を生かした観光コース。
純和風温泉旅館

岐阜県:中部国際空港から近いことをアピール。世界遺産白川郷。

大阪府:上海市との姉妹都市25周年。夜景で有名な上海外灘(バンド)の横を流れる黄浦江に巨大飛行船を飛ばすなど派手な宣伝活動。クラシックコンサートを中継し新たな観光客層掘り起こし。

神戸市:観光コースに組み入れれば助成金を中国観光会社に出す。

長崎県:江戸時代の出島を通じた歴史を強調。ハウステンボスで西欧の雰囲気を味わえる。

なお、2004年の訪日中国人旅行者総数は62万人程度で内団体観光客数は約4万7千人という。

インド先住民の入れ墨写真展

2005-07-24 20:17:37 | 思いつくままに
阿部櫻子さんがインド女性の入れ墨を写した写真が三鷹にある専門学校アジア・アフリカ語学院祭で紹介された。阿部さんは92年7月に初めてインドのマディヤ・ブランデーシュ州を訪れ、なぜインドの女性が入れ墨を行うのか現地で調べられたという。男が踏み入れない森の奥で入れ墨彫り師が若い女性の足・背中・顔・胸などに入れ墨を彫る儀式が行われる。痛みをこらえる女性の表情や体に彫られた入れ墨がリアルに写真で表現されていた。
(http://www.vfo.co.jp/ja/home/abe.htm)

なお、語学院際では文化人類学者西江雅之先生による「世界に広がるアジア・アフリカの言語」の講演(http://gama84ki.hp.infoseek.co.jp/menu.html)、

Studio Odissi安延佳珠子さんによる「東インド古典舞踊」(http://homepage3.nifty.com/studioodissi/)、

常味祐司さんによる「アラブ古典音楽演奏」「アラブのリズムワークショップ」
(http://www8.ocn.ne.jp/~oud/)、

川口賢氏ほかによる「中国武術演舞(少林拳)」
(http://homepage1.nifty.com/~panda/pan_link/link_html/link_04.html)、


留学生による日本語劇「ワンワンを探して」、「日本舞踊」渡邊真由子さんによる「アラブ・サッカー事情」講演などが行われた。

模擬店で出された「南インドカレー」も美味しかった。こじんまりしてはいたものの、国際色豊かで、生きたアジア・アフリカの情報が得られた有意義な学院祭であった。http://www.aali.ac.jp/