凡凡「趣味の玉手箱」

キーワードは中国です。中国以外のテーマは”趣味の玉手箱にようこそ”で扱っております。

猫鼠同乳(びょうそどうにゅう)

2005-07-27 23:19:11 | 中国のことわざ
中国のことわざ14:猫鼠同乳(びょうそどうにゅう)
読売新聞7月27日朝刊から

取り締まるべき立場の者が悪人となれ合う様を言う。

インターネットで調べたら中国語しかでてこないようだったので、おそらく中国のことわざなんでしょう。こんな時、中国語が理解できたらいいなあと思います。もっと若いときから中国に関心を持っておくべきだった。

ところでこのことわざは読売一面の編集手帳に出ていたのですが、格好な例が紹介されていました。

談合動物園で日本道路公団の現職の副総裁が猫、橋梁メーカーの逮捕者が鼠だという。

猫と鼠は睦まじく同じ皿の乳を舐めていたらしい。猫である副総裁は鼠である業者側に有利な発注方法を指示し、少なくとも5000万円の損害を与えたという。

談合動物園に公団から橋梁メーカーに天下ったもう一種類の動物がいるというのもおもしろい。(橋梁メーカーに天下ったOB会の存在などなにも知らなかったなどと副総裁は猫をかぶっているようだがこれからの捜査で明らかになって行くでしょう)

しかし面白いと喜んでばかりはいられません。我々が汗水垂らして働いて納めた税金という乳が談合動物園の面々に舐められてしまったのだから。


中外製薬の55円高に学ぶこと

2005-07-27 22:09:36 | 株主の独り言
本日、日経朝刊の抗ガン剤承認申請記事が中外製薬(4519)大幅高の理由だと思います。この株の決算期は12月で、中間決算発表で良好な実績が得られればさらに上げてゆくと思いますが(業績は好調なようです)、とりあえずは材料でつくしでしょうか?
   始値     高値     安値    終値    前日比
   1810   1885   1810  1845   +55円

     年初来高値      年初来安値 
03年  1635         1053
04年  1792         1456
05年  1885         1515

(関連:本日のブログ:マキタ、メイテック、日立ハイテクノロジーなど四半期決算)

メイテックの60円安から学ぶこと

2005-07-27 21:51:07 | 株主の独り言
メイテック(9744)の05.9および06.3予想がそれぞれ下方修正された。大幅に下げると思われたが予想外の小幅な下げであった。

これは増配予想によるものと思われる。この株は当分投資妙味はなさそうであるが、財務内容が良いこと、配当が高いことから、さらに大きく押したところ(3000円近辺?)は拾ってゆくつもり。今後もフォローしたい。

メイテック(9744)
             売上億円 経常利益百万円 利益百万円 一株利益円
  04.4-6     181   2821  1451  41.9
  05.4-6     199   2621  1278  33.7 
  05.9中予     410   6000  3200  83.3
  同 会社四季報予想  416   6400  3500  91.1
同 日経会社情報予想   416   6400  3500  91.1
  06.3予      833  12500  6650 173.2
  同 会社四季報予想  840  13200  7100 18439  
同 日経会社情報予想 840  13200  7100 184.9
始値     高値     安値    終値    前日比
      3470  3470   3400  3420   -60円
 
 配当は05.9中間に 42.5円 06.3に45円 年間 87.5円
 (会社四季報、日経会社情報予想は05.9中間32円、06.3月32円
年間64円配当)

      年初来高値      年初来安値 
03年   4380       2285
04年   4500       3350
05年   3920       3200 

(関連:本日のブログ:マキタ、メイテック、日立ハイテクノロジーなど四半期決算)

日立テクノロジーズの42円高から学ぶこと

2005-07-27 21:12:02 | 株主の独り言
日立ハイテクノロジー(8036)05.9期比売上については下方修正、経常利益は上方修正だが昨年同期実績比で減収減益見通し変わらず。

売上億円 経常利益百万円 利益百万円 一株利益円
  04.4-6     2393  7913  4718  34.3
  05.4-6     1975  5000  2012  14.6
  05.9中予     3923 10300  5500  39.9
会社四季報予想      4100  9500  4800  34.8
日経会社情報予想     4000  8500  4600  33.4
  04.9実績     4905 13390  7300  53.1
 
経験上この会社は見通しが控えめで上方修正されるケースの方が多いようである。

本日の42円高は上げすぎという感じがしたがこれからどうなるのだろう。この銘柄もフォローしてゆきたい。

    始値     高値     安値    終値    前日比
   1677   1717   1660  1703   +42
(参考:本日のブログ:マキタ、メイテック、日立ハイテクノロジーなど四半期決算)

マキタの145円高から学ぶこと

2005-07-27 20:45:12 | 株主の独り言
         売上億円 経常利益百万円 利益百万円 一株利益円
04.4-6   465    10933     6847   47.6
05.4-6   502    16105    15621  108.7

 マキタ(6586)四半期決算の売上と経常利益が昨年同期比に比べて大幅増がサプライズだが、日経の投資・経済面で数字のみの発表でコメントがなかった。

それにも関わらず寄りつきから昨日の終値を120円上回った。このニュースに注目した向きは寄りつきの成り行き買いを実施したかもしれない。

始値が本日の安値であるから、この日買ってその日のうちに売った人は儲けることができたと思う。(リスクを伴う)

自分の経験から2,3日から1週間の間に少し下押してから中長期的に上昇トレンドをたどることが多い(押したときに買うのが筋だが一般的には余り深押しはしないので買いのタイミングが難しい)のだが、この株の場合どうなるだろう。

今後もフォローしたい。
    始値     高値     安値    終値    前日比
   2375   2540   2375  2400  +145円
(参考:本日のブログ:マキタ、メイテック、日立ハイテクノロジーなど四半期決算)

これから読みたい中国関連本

2005-07-27 12:51:32 | 思いつくままに
書名                著者     出版社    出版年

中国古典からもらった「不思議な力」 北尾吉孝    三笠書房

中国古典「一日一話」        宮崎洋     三笠書房

中国人と日本人           邱永漢/著   中央公論社  1993/3

日本人と中国人           イザヤ・ベンダソン 祥伝社    2005/1
-なぜ、あの国とまともに付き合えないのか-山本七平

マキタ、メイテック、日立ハイテクなど四半期決算

2005-07-27 07:35:44 | 株主の独り言
日本経済新聞7月27日朝刊から

前年同期との比較を行う
実績・予想は織り込み済みかどうか会社四季報または日経会社情報で確認する
中間期決算および3月期決算予想が上方修正(または下方修正)されているか

四半期決算  (左から 売上億円、経常利益百万円、利益百万円、一株利益円)
マキタ(6586)  
  04.4-6      465 10933  6847  47.6
  05.4-6      502 16105 15621 108.7
  10月3日で一単元株式数変更:昔から注目していた株、買いやすくなるな 

日立ハイテクノロジー(8036)
  04.4-6     2393  7913  4718  34.3
  05.4-6     1975  5000  2012  14.6
  05.9中予     3923 10300  5500  39.9

メイテック(9744)
  04.4-6     181   2821  1451  41.9
  05.4-6     199 2621  1278  33.7 
  05.9中予     410   6000  3200  83.3
  06.3予      833  12500  6650 173.2
 配当は05.9中間に 42.5円 06.3に45円 年間 87.5円
      :高配当銘柄
  
その他ニュース
 日産自動車 4-6月 17%経常増益:業績好調なのになぜ株価が安い?
 中外製薬  制ガン剤を来年にも承認申請へ、厚生労働省が前倒し要請 

鶏鳴狗盗(けいめいくとう)

2005-07-27 06:20:37 | 中国のことわざ
中国のことわざ13:鶏鳴狗盗(けいめいくとう)

中国の戦国時代、斉の孟嘗君が狗(いぬ)のようにものを盗む者や、鶏の鳴きまねの上手な者を食客(寄食する人、居候)としていたおかげで難を逃れたという故事から来ている。

物真似やこそ泥のようなくだらない技能の持ち主。また、くだらない技能でも役に立つことがあるたとえ。

(参考:十八史略を読む-35、広辞苑、史記)

戦国の七雄-1 斉その12 鶏鳴狗盗

2005-07-27 06:06:40 | 十八史略を読む

写真は河南省の函谷関(2004年10月12日撮影)昔は深い谷であったというが今はその面影がない。

十八史略を読む-35
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

宣王が死んで子の泯王(びんおう)が即位した。宣王の異母弟の田嬰(でんえい)は薛(せつ)に封じられ、その子の文(ぶん)が父のあとを継いで薛の領主となった。

文は孟嘗君(もうしょうくん)と号して食客数千人を抱え、その名声は諸侯の間に広まった。秦の昭王は孟嘗君の評判を聞いて、斉に人質をやり、彼を自国に招いて監禁した。

孟嘗君は殺されると危機感を抱き昭王の愛妾の所に行き、命乞いをした。愛妾は孟嘗君に狐の毛のコートをほしいと言った。生憎、狐のコートは昭王への贈り物として献上してしまったあとだった。

そこで孟嘗君は食客の中から盗みに長けている者にコートを昭王の所から盗ませた。愛妾は大喜びで、昭王に孟嘗君を許すよう頼み、この結果、孟嘗君は釈放された。

孟嘗君は長居は無用ということで急いで秦を立った。ところが、関所の函谷関まで来たところ、門は一番鶏が鳴くまで開かないことになっていることを知った。孟嘗君は気が気でなかったが、食客の中に鳥の鳴き声をまねるのが上手な者がいることを思い出した。

そのものが鶏のときの声をまねると、辺り一帯の鶏が一斉にけたたましく鳴き声を上げ、まんまと関所の門を開かせることに成功した。

昭王はだまされたことに気づき追っ手をやったが後の祭りであった。斉に着いた孟嘗君はこの怨みを忘れなかった。

韓、魏と連合して秦を攻め、函谷関まで追った。形勢不利と見た秦は、数城を割譲して斉と和睦した。

まもなく孟嘗君は斉の宰相になったが、自分のことを斉王に讒言する者が現れたため、国を逃れる身となった。

戦国の七雄-1 斉その11 孫びんの策略

2005-07-27 05:55:22 | 十八史略を読む
十八史略を読む-34
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

魏が韓を攻め、韓が斉に救いを求めたので、斉は田忌(でんき)を将軍に立てて救援に赴くことになった。魏の将軍のほう涓(ほうけん)は孫びん(そんびん)と若い頃、共に兵法を学んだが、孫びんの才能が自分を上回っていたため、孫びんに無実の罪を着せ、罰として両足を切断し、顔面に入れ墨を施した。

その後、斉の使者がたまたま魏を訪れ、密かに孫びんを自分の車にかくまって斉に連れ帰った。かくして、孫びんは斉の軍師として田忌に従い、まっすぐ魏の都に向かった。

魏のほう涓はこれを聞くと、韓攻略をやめにして、斉軍を後方から追撃することになった。孫びんは魏の陣地に入り一つの策略を巡らせた。

斉が敵陣に入って次々と脱走兵が出たと魏に思わせるため、宿営地のカマドの数を毎日減らしていったのである。この策略にほう涓はまんまとひっかかり、一気に斉軍に迫ろうとこれまでの二倍の速度で行軍した。

孫びんの計算では夕刻には魏軍が馬陵(ばりょう)に到着するはずである。馬陵は谷間で、道幅は狭く、両側は険しい斜面となっていて、伏兵を置くにはもってこいの場所である。

孫びんは、路傍の大木の幹を削って、「ほう涓この木のもとに死す」と大きく書き、多くの狙撃兵を待機させた。

そして日が暮れたあと、ほう涓がこの木の下をさしかかり、何が書いてあるのか火を灯して読もうとしたとき、一斉に火めがけて、斉の石弓が唸りを上げた。

ほう涓は「とうとうきゃつに名を成さしめたか」と言って自分の首をはねて死んだ。斉軍は勢いに乗じて、徹底的に魏軍をたたき、魏の太子申(しん)を捕らえて引き上げた。

注)孫びんは中国最古の兵法書「孫子」の著者といわれる。