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(もしも)ディズニーの卒業生がレストランを開いたら(リンダパブリッシャーズの本)

2016年03月30日 | ★☆☆☆☆
『 (もしも)ディズニーの卒業生がレストランを開いたら(リンダパブリッシャーズの本) 』
香取 貴信 (著), 水元 あきつぐ (シナリオ), 小山 高志郎 (イラスト)


泰文堂 (発行)
B6判、ソフトカバー、224ページ
2016/01/01発行
ISBN-13 978-4-8030-0839-5
NDC分類: 689.21

定価 :1,296円(税込み)


 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
サービスの本当の意味、仕事のやりがい、全力で行う事で誰かの役に立てる喜び…。ディズニーランドでアルバイトをしていたときの体験をもとに、働くことに必要な本当の人間力とは何かを、マンガで解説する。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
もしもディズニーの卒業生がレストランを開いたら……。
いったいどんなレストランになるのだろう?
本書では「ディズニーの教え」をレストランで活かし、働き方を知る一冊です。


はじめに p.02
目次 p.04
おもな登場人物 p.05
プロローグ p.06
 解説1 オリエンテーション(導入教育) p.22
第1章 返ってきてこそ挨拶 p.25
 解説2 先輩が書いてくれた手書きの名札 p.42
     やり方を教えるよりも、何故そうするのかを一緒に考える p.43
第2章 ゲストの中にある「嬉しい」を実現する p.45
 解説3 機能的サービスと情緒的サービス p.60
     あると嬉しいサービスは感性を磨くこと p.62 
第3章 当たり前の反対は「ありがとう」 p.63
 解説4 清掃には2つの目的がある 82
     本気で心配されるから裏切れない p.83
第4章 お金で大切なのは入り口ではなく出口 p.85
 解説5 お金で大切なのは入り口ではなく出口 p.100
     大切な人が喜んでいるその姿は自分の喜びにも勝る p.101
第5章 ブルースカイミーティング p.103
 解説6 アイデア出しと、そのアイデアの検証は分ける p.118
     家を建ててもらった人にはもう一軒プレゼント p.119
第6章 卒業式 p.121
 解説7 アルバイトなのに卒業式 p.138
     新入社員の里親制度 p.139
     ギフトの儀式 p.140
第7章 気付かれないくらいがちょうどいい p.141
 解説8 サービスも相手に気付かれないくらいがちょうどいい p.158
第8章 気が付いたらすぐに伝える p.161
 解説9 嫌われ者は必要ないけど、嫌われ役は必要なこともある p.178
第9章 お金ではなく手間をかける p.181
 解説10 お金ではなく手間をかけてさしあげる p.194
第10章 毎日が初演 p.197
 解説11 毎日が初演 p.214
エピローグ p.217
おわりに p.221
著者紹介/奥付け p.224


萌え本分類:コミック型。
ナビゲーター:コミック部分の登場人物。レストランの新人バイト ひかり、職場の先輩 銀次郎、店長の虎之介、副店長の和子、ほか。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は白、桃色と黒。無地の背景にウェイター姿のナビゲーターのイラスト。
中表紙:カバーと同柄のタイトル。イラスト(下帯なし)のモノクロ版。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組み。奥付けページのみ横書き一段組み。
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。全体は18頁のプロローグ、4頁のエピローグコミックと10章の本文からなり、各章は扉1頁、12頁から18頁のコミック、3頁の文章解説で構成される。コミック部分は「高校卒業後、人生の目標を見つけられずバイトも続かないひかりが、明るい雰囲気に惹かれてバイトを始めたレストラン「ルミエール」。ディズニーランドで働いた経験を元に熱く理想を語る店長や先輩たちの元で働くうちに、彼女は働くことに必要な本当の人間力を身につけ成長していく。」というストーリーに沿って進行。彼女自身や周囲の人々との間に生じる様々な事件や問題を通じて、ディズニー式の人材育成プログラムやサービスマネジメントの方法論などが紹介される。文章解説部は、コミックのストーリーを補完するかたちで「著者が経験したエピソード」やそこから得られたメソッドが一人称形式で解説される。エピローグでは「主人公がバイト生活から“卒業”して、新しい人生を踏み出す」ところが描かれる。
索引、参考文献などは附属しない。

評価:
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当は小山高志郎さん。ストーリー担当の水元あきつぐさんのアシスタントを努めつつグラフィックデザインの仕事もこなす(本誌カバー裏面の紹介文より)のだそうで、絵柄は少年マンガ系から劇画調に近く萌え度は高くない。ちびキャラ化など萌えまんが的なお遊び要素もみられない。
テーマ萌え度:著者の香取貴信さんはTDLのアトラクション担当準社員を経て独自の接客マネジメント法を確立し、マニュアル法を凌ぐ感動のサービスの提供方法を指導。新人の育成や接客サービス分野での「ディズニーランド方式」を広めているコンサルタント。本書はそのマネジメント法をコミック形式で紹介する入門書である。ファミリーの一体感を重要視する新人育成法や「初心を忘れずに」「感動を大切にする」接客法の内容には共感できる部分も多いが、ジャンプ系のイラストともあいまってちょっとわざとらしいというか、読んでてあざとい雰囲気を感じてしまうのはこちらの心が汚れてしまっているせいなのかも。

萌え本的意義:  泰文堂発行の萌え本としては、「(マンガでわかる)- 」シリーズの『 -はじめての片付け 』『 -1分間勉強法 』と同月発行で計7冊目。これら3冊のうち本書のみが、サブタイトルの「(マンガでわかる)‐」が付かない。
泰文堂刊行のコミック本シリーズは、カバーの下部が「帯」風の切り替えになっているのが特徴。
 観光事業(NDC分類: 689)に関する類書では
(コミック版)9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方 』(中経出版刊、14/12)、
(マンガでよくわかる)ディズニーのすごい仕組み(どんなメンバーでも即戦力に変わる) 』(かんき出版刊、15/06)などが先行、
 また同テーマの『 (9割がバイトでも最高のスタッフに育つ)ディズニーの教え方の物語 』(角川学芸出版刊、11/11)は、萌えイラストとアイコン付きふきだし形式の解説が附属したラノベ風解説書である。
萌え要素が少ないので下記の評価(星ひとつ)としたが、一般書籍としての評価はもっと高いので一言申し添えておきます。


総合萌え度 :★☆☆☆☆


紹介ブログ記事:

小江戸川越 小林税理士事務所ブログ  2016年01月08日づけ記事、
http://koba-zei.cocolog-nifty.com/blog/
ディズニーの卒業生がレストランを開いたら
http://koba-zei.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-8e8b.html
「 TDRのエピソードを引き合いに出すと、大抵の方は「あそこは特別」とか「キャラクターがいるから」とか「参考にならない理由」を言います。本書ではあえてTDRではない中小企業を舞台にすることで、本当に大切なことは規模や業種とは無関係であり、どの職場においても当てはまる、ということを改めて考えさせてくれます。 」


リンダパブリッシャーズ紹介ページ
「 元ディズニーのキャストが経営するレストランでアルバイトとして働くことにした主人公のひかり。これまでは、すぐに飽きてアルバイトを転々とする日々を送っていたが、このレストランで働くことの意味を学んでいくハートフルストーリー。 」
 項目目次を掲載。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazon、hontoの発売日は2015年12月17日、公式サイトの発売日は同19日。その他の発売日は2016年01月との記載が主。
12月25日、駅前書店の店頭にて確認。
本書タイトルは、「もしドラ本」のパターンに属する。サブタイトル「(マンガでわかる)‐」が付かなかった理由かもしれない。

 上記の各サイト間でサブタイトル表記にやや振れがみられる。
Amazon.co.jp        もしもディズニーの卒業生がレストランを開いたら (リンダパブリッシャーズの本)
honto             もしもディズニーの卒業生がレストランを開いたら (リンダパブリッシャーズの本)
楽天ブックス        もしもディズニーの卒業生がレストランを開いたら (リンダパブリッシャーズの本)
セブンネットショッピング もしもディズニーの卒業生がレストランを開いたら
紀伊国屋書店       リンダパブリッシャーズの本 もしもディズニーの卒業生がレストランを開いたら
公式サイト上        もしもディズニーの卒業生がレストランを開いたら