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デニス・ラッセル・デイヴィス指揮中部ドイツ放送交響楽団 演奏会

2021-09-23 20:34:07 | 音楽夜話(クラシック)


9月20日
02:30-05:00 19.30-22.00 MDR


ペルト:サルヴェ・レジナ(2002)約16分
出典:祝福された聖母マリアへの聖歌
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 約89分
ペルト:主よ、我らに平安を与え給え(2004) 約4分
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮中部ドイツ放送交響楽団および合唱団
2021年9月12日 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス




宗教曲もしくは、宗教的色彩を帯びた曲とでもいおうか。
ぺルトは器楽曲を1-2曲聴いたことがあった。
声楽曲はきっと初めて、それも宗教色を帯びたものは余計に。
サルヴェ・レジナは2000年代の作品なので、ぺルト自体は
一山超えた後の作品。16分くらいの曲。讃美歌みたいな流れも
あるけれど、短調で始まり長調で解決するという感じの流れは
あるものの、もっと深い世界が現れる。そこに身を置いて聴いていると
なにか癒しがあったり、瞑想しているように右から左へと考えが
浮かんでは消え時間が過ぎていく。それを体験する。そういう聴き方も
あるのかもしれない。1年くらい前のブルノ・フィルの時もぺルトの曲を
プログラムしていた。ぺルト押しの指揮者なのだろうか。


放送上編集されていたのか、コンサート前に楽曲の説明の様なものが、
ステージからなされていたので、間がなくブルックナーはぺルトのあとすぐ始まった。
6番。4番でも5番でも、7番でもない6番。1楽章山場まで10分くらい時間がかかる。
ドイツのオケなので、あまりとがったところがない。ブルックナーには必要な感じ
なのかもしれない。2楽章も丁寧に演奏されているように思う。咆哮するようなこともないし。
ホルンも綺麗に鳴っているし順調に進む。デイヴィスはリンツ・ブルックナー響と全集を作っている。
ある意味手の内なのかもしれない。聴きやすい曲ではないけれど、まとまっている感じがする。
入門には向かないけれど、聴き進んでいくとそれなりになじんで、やはりブルックナーだな
と思う。
ペルト:「主よ、我らに平安を与え給え」続けて、短調の旋律が続く。また世界が変わる。
ブルックナーとは、また違う世界観が現れる。
3曲続けてプログラムは何かを語ろうとした。ある意味長く、ある意味短く時間が過ぎた。
不思議なプログラムだった。



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