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ダニエル・ロザコヴィチ(ヴァイオリン)山田和樹指揮RAI国立交響楽団ベルリオーズ・サン=サーンス・エルガー

2024-06-29 19:49:41 | 音楽夜話(クラシック)
6・27
03:30-05:05 20.30-22.05 RadioTre


ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 op.23~序曲
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61
ソリスト・アンコール イザイ:無伴奏バイオリンソナタ作品27-3 バラード


エルガー:創作主題による変奏曲「謎」 op.36


ダニエル・ロザコヴィチ(ヴァイオリン)山田和樹指揮RAI国立交響楽団
2023年11月23日 トリノ、アルトゥーロ・トスカニーニ音楽堂


山田さんは多分、まとめの上手い指揮者なのかもしれない。
特に傷もなく仕上げていく。多分手腕もいいのだろう。
アベレージ以上の演奏をされる。それだからベルリンフィルからも
オファーが来るのだろう。序曲であっても手を抜かない感じが伝わる。
だからと言って固いわけでもない。音楽は流れていく。不思議なものだ。


2曲目はサン=サーンス。この後も同じソリスト同じ曲で、半年後の
演奏が聴ける。このソリストは、ヴァイオリンを始めて2年でステージに
立っている。ふつうそんなことはなかなかないと思うが、15歳でドイツ
グラモフォンと契約するという、天才技を発揮している。多分、おおよその
有名協奏曲は手の内にしているのではないかと思う。
伴奏もうまくつけている感じも受ける。技のあるソリストだけに、
オケの表情付けも難しいのかもしれない。サン=サーンスの協奏曲は
あまりステージにかからない気もするけれど、もしかしたら彼の
十八番かもしれないし。発声のしっかりした美音の流れを聴く。


作品の正式名は『管弦楽のための独創主題による変奏曲』
(Variations on an Original Theme for orchestra)というらしい。
この曲もあまり耳にすることはなく、「ニムロッド」という曲が
有名曲として流れることがあることを知っているくらい。
そのニムロッドも聴きつけたことがないというなかなか手ごわい。
作品はよく振り分けられていたのではないかと思えた。
バランスがいい。聴き疲れしないのはそういうことなのではないかと思った。
色々なカラーの音楽が次々流れた。そのニムロッドも流れた。なかなか雰囲気のある
曲ということは分かった。少し聴きこみが必要だと思う。
山田さんの指揮は流れを作って聴きごたえがあった。




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