MOBU'S MUSIC MAZE

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テイスト・オブ・ジャズ 橋本一子 view

2021-09-10 11:18:11 | 音楽夜話(ジャズ)
テイスト・オブ・ジャズ 橋本一子 view


【今週の番組ゲスト:ピアニスト、ヴォーカリスト、コンポーザーの橋本一子さん】


12年ぶりのアルバム『view』から
M1「view」
M2「blackbird」
M3「giant steps」
M4「blue」




橋本一子さん。ずいぶん昔から活動していたのは知っている。
フリー・ジャズみたいな時もあったと思う。


M2ポールのブラックバード、黒人解放の内容を持った歌。
上原ひろみさんもアルバムに入れていた。
橋本さんのアレンジはしっとり重い。
アルバムは11曲。カバーとオリジナルと。


ジャイアント・ステップス。刺さるサウンド。高品質な音楽。
この方のソロは、ほとんど聴いたことはなかったけれど、
レベルが高い演奏だと思う。
「感じたものを救い上げる、もう一度響かせたいという思い」。


落ち着く音楽。高みにある音楽。誰でもできるものではない。


やるなー。



ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」(1874版)

2021-09-10 10:42:45 | 音楽夜話(クラシック)
ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」(1874版)


9月9日


03:04-05:00 20.04-22.00 BR-KLASSIK


 ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(1874年版)


ゲルト・シャーラ―指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ
2021年7月25日 エルバッハ






ブルックナーは自作の改訂を何度も行った作曲家でしたが、
この4番はいろいろあるようで、録音もそれなりに存在します。
版違いの面白さを探れるほどには、ブルックナーを知っている
わけではありませんし、検索して調べていっても、余程の
興味がないと音源までたどり着かないのも致し方ないところです。


番組表を見ていたら「1874」という年号がありました。
ふつうここは、ハース版とかノヴァーク版とかあるのに、
年号でした。これはあまり見ないなと思い、検索すると、
4番はいくつかの版が存在することがわかり、1874というのは
第1稿だというのです。


今よくコンサートにかかるのは、第2稿と呼ばれる、ハース版だったり、
ノヴァーク版だったりするようです。
4番の原型というかオリジナルは第1稿にありというところでしょう。


インバル/ロジェストヴェンスキー /ヴェス/ギーレン/以外にも第1稿
を録音している指揮者・楽団はあるようです。
放送で聴くのは初めてでした。確かインバルがブルックナーの録音を
していた時に、第1稿でしているという情報が提示され、いつものと
どう違うのかというところが説明されていましたが、当時はブルックナー
まで到達してなかったので、スルーしていました。


今は少しは聴き進んでいますが、版違いまでは進んでいません。
大体よく聴かれる版を聴くのみです。
たまたまこういう機会があるので、聴いてみるかと思ったものです。


第1稿は普段聴いてるものとは違いました。
オリジナルのブルックナーのたたずまいはこれはこれで面白いのではないか
と思います。当時の聴衆は共感できなかったのかもしれません。


大改訂を経た、現在の版は決定稿として流布されていますが、作品が生まれた
当時の姿というのも今聴くと新鮮で、手の入ってない森に分け入るような
感じもします。ブルックナーはこのように感じて筆を進めたのかぁと感じ入って
みたり、聴感では新鮮な感じのする4番でした。


表現したい作曲家と、一般大衆に聴かせられる曲は違うというところでしょうか。
その意味では、ブルックナーは独特な観点で(聴衆を相手にしていないような)
作曲していたのではないかとも思います。


時にはこういう新たな森に分け入る聴き方というのも面白かったです。
この版は定番にはなりませんが、演奏家は再現するということに
意義があるのかもしれません。


この、ゲルト・シャラーという指揮者は、ブルックナーの交響曲全集を
出していますが、全18枚という壮大なもので、自身の改訂版なども入れており、
エキスパートのようですね。

9・9 15.00 5つ星コンサート ラジオ・ルーマニア

2021-09-10 10:40:33 | 音楽夜話(クラシック)
9・9
15.00 5つ星コンサート ラジオ・ルーマニア


*ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト - 交響曲I KV 16 変ホ長調
指揮者アダム・フィッシャー ザルツブルク「モーツァルテウム」オーケストラ
ザルツブルクハウスでのコンサート(2020年8月23日)より。


これは、去年聴いていた。1番には目がない。あまりプログラムには乗らないけれど、
載ったときには聴きたい曲だったりする。再放送があってある意味よかった。


*ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト -クラリネット協奏曲イ長調 KV 622
これも以前にブログで書いた記憶がある。クラ協と5重奏曲とどちらが好きか。
モーツァルトの踏み絵の1つだ。


*交響曲第40番 ニ短調 KV 550
有名曲だけに、よくよく聴いてる回数は多いかも。
モダンオケによる演奏。早めのテンポで進む。ヴィヴラートも少なめかも。
聴きやすい演奏だった。


*クラリネット:ピエール・ションヌー。
*クラウス・マセラ(1996フィンランド)指揮。オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
 オスロ・コンサートホール(2020年9月3日)。


ヴァシーリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2021-09-10 10:37:04 | 音楽夜話(クラシック)


9月8日
22:30-24:45 16.30-18.45 RadioRomania
ジョルジェ・エネスク国際音楽祭2021 ORCHESTRA FILARMONICII REGALE DIN LONDRA




エネスク:組曲第2番 ハ長調 op.20(1915)


20世紀の作品なんですね。自身の冠のついた音楽祭で自作が演奏される。
5つの曲からなる組曲で、堂々とした作品。フランス系の影響があるのかもしれない
けれど、アメリカの映画音楽にもありそうなイメージがある。立派な作品です。


メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64  39
アンコール パガニーニ:24のカプリースOp1より 24番イ短調 


ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)。この演奏家はピアノもやるそうですが、
本日はメンデルスゾーンのVn協奏曲。美音です。グァダニーニという名器を
使われてるそうです。
吸いつくような音ですね。自ずと引き込まれます。集中している演奏だし、
ある意味、非の打ちどころのないものなのかもしれません。
それだからつまらないわけがない。
だけれど、不思議なことに、ほかのVn協奏曲は録音があるのに、
この曲に関しては彼女は実演のみで、録音がありません。
YOUTUBEにはいくつかLIVEがあるようですが、検索すると出てくるようです。
終演後は声がかかります。聴衆も満足なようです。これはLIVEで楽しんでねという
演奏者側の要望かもしれません。録音でなくというところがみぞかもしれません。
こういうアピールの仕方もあるのですね。


ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
「起」割と速い流れで持ってきた4番。聴きやすい。さらさら流れていく。
あっさり系も、時には、こういう演奏もあとくされなくて好きだったりする。
かといって気持ちが入ってないわけではない。そこが、演奏の面白味かも
しれない。1楽章の終わりの方も、十分歌っていく。どんよりしない
しなやかさがいいと思う。


「承」2楽章は、割とゆったり目に歌いこんでいく。


「転」3楽章は暗転。こんな早い3楽章は多分聞いたことない。
倍速気味で進んでいく。
この解釈はどうしたら出てくるのかわからないけれど、オケもよく
了承したな。快速の3楽章でした。


「結」終楽章。決して重くないけど、怒涛の歌いこみ。テンポ感はあり、
ゆったりではないけど歌いこんでいく。細部にこだわるところもあり、
フルートソロも、気が入っていて好感が持てた。
各楽章間のつながりも感られ、こういう演奏を行う指揮者とオケも
ある意味面白くライブの醍醐味を味わった。
アンコール
グリーク:ペールギュント組曲より「朝」




ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
ヴァシーリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
2021年9月7日 ブカレスト、アテネーウム音楽堂から生中継