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ヴァシーリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2021-09-10 10:37:04 | 音楽夜話(クラシック)


9月8日
22:30-24:45 16.30-18.45 RadioRomania
ジョルジェ・エネスク国際音楽祭2021 ORCHESTRA FILARMONICII REGALE DIN LONDRA




エネスク:組曲第2番 ハ長調 op.20(1915)


20世紀の作品なんですね。自身の冠のついた音楽祭で自作が演奏される。
5つの曲からなる組曲で、堂々とした作品。フランス系の影響があるのかもしれない
けれど、アメリカの映画音楽にもありそうなイメージがある。立派な作品です。


メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64  39
アンコール パガニーニ:24のカプリースOp1より 24番イ短調 


ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)。この演奏家はピアノもやるそうですが、
本日はメンデルスゾーンのVn協奏曲。美音です。グァダニーニという名器を
使われてるそうです。
吸いつくような音ですね。自ずと引き込まれます。集中している演奏だし、
ある意味、非の打ちどころのないものなのかもしれません。
それだからつまらないわけがない。
だけれど、不思議なことに、ほかのVn協奏曲は録音があるのに、
この曲に関しては彼女は実演のみで、録音がありません。
YOUTUBEにはいくつかLIVEがあるようですが、検索すると出てくるようです。
終演後は声がかかります。聴衆も満足なようです。これはLIVEで楽しんでねという
演奏者側の要望かもしれません。録音でなくというところがみぞかもしれません。
こういうアピールの仕方もあるのですね。


ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
「起」割と速い流れで持ってきた4番。聴きやすい。さらさら流れていく。
あっさり系も、時には、こういう演奏もあとくされなくて好きだったりする。
かといって気持ちが入ってないわけではない。そこが、演奏の面白味かも
しれない。1楽章の終わりの方も、十分歌っていく。どんよりしない
しなやかさがいいと思う。


「承」2楽章は、割とゆったり目に歌いこんでいく。


「転」3楽章は暗転。こんな早い3楽章は多分聞いたことない。
倍速気味で進んでいく。
この解釈はどうしたら出てくるのかわからないけれど、オケもよく
了承したな。快速の3楽章でした。


「結」終楽章。決して重くないけど、怒涛の歌いこみ。テンポ感はあり、
ゆったりではないけど歌いこんでいく。細部にこだわるところもあり、
フルートソロも、気が入っていて好感が持てた。
各楽章間のつながりも感られ、こういう演奏を行う指揮者とオケも
ある意味面白くライブの醍醐味を味わった。
アンコール
グリーク:ペールギュント組曲より「朝」




ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
ヴァシーリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
2021年9月7日 ブカレスト、アテネーウム音楽堂から生中継



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