MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

Bud Powell (Piano) 1924–1966.9月27日 生誕96周年

2020-09-27 19:25:26 | 音楽夜話(ジャズ)
Bud Powell (Piano)  1924–1966.9月27日 生誕96周年


高校の担任がJAZZ好きだった。パウエル好きということで、
時代はクロスオーバーに行こうとしてるときに、
先生の後追いして、背伸びしてJAZZそれもバップなどから
聴き始めたものだから、今まで気楽なフォーク・ロック青年だったのが
しかめつらして、ラジオにしがみつく一時期を過ごした。
その当時はネットもデジタル・オーディオもない。
情報はラジオと雑誌と口コミだけ。
先生のパウエル好きは気合入っていてその後、JAZZピアノまで
習い始めるということになった。


バド・パウエル。ジャズ・メンはどうしてこのような波乱万丈な
人生を歩まないといけないのか。心が痛かった。
そうまでして生み出したアルバム。最初は馴染めなかった。
しかしながら、少しづつ耳が覚えていった。


入り込むようになってから、パウエルの天才の音楽というものは
こういうものだということが感じられるようになったところで、
彼の人生も受け入れられるようになった。ある意味、自分も
大人というものに近づいたのかもしれない・・・。


なんだかよくわからないパウエルのピアノと格闘していた青春の午後。
聴いてた1枚のアルバム。


「バド・パウエルの芸術」


これはジャズ初心者が聴く盤ではない。この盤の良さがある程度
わかるには、かなりの時間がたったことは確か。


山田和樹指揮モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2020-09-27 11:23:27 | 音楽夜話(クラシック)
04:00-07:00 21.00-24.00 RadioClassique


ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 op.72b  233
同:三重協奏曲 ハ長調 op.56
同:交響曲第3番 変ホ長調 op.55「英雄」55
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)(ドイツ)
マリー=エリザーベト・ヘッカー Marie-Elisabeth Hecker(チェロ)(ドイツ)
マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)(ドイツ)


山田和樹指揮モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
2020年9月20日 モンテカルロ、レーニエ3世音楽堂 


モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を2024年まで
延長して取り組んでいる。


今回はベートーヴェンプログラム。3重協奏曲のソリストは、
皆、ディスコグラフィー持ちのソリスト。まだ、30~40代くらいの
ソリストをあげている。


音は若々しく、整理された感じで進んでいった。
ハ長調の序曲って珍しくないか・・・。


3番はハ長調だったんだ。それに加えて、3重協奏曲もハ長調。
ある意味明るい感じはそこからきているのかもしれない。


二長調やト長調の明るさとも違う、オフ・ホワイトの様な質感。
それをうまく出していたような気がする。山田氏が色々な
ところから呼ばれるのもそのあたりが何かありそうだ。


要求と楽団が求めるところのバランスをうまく調節して
まとめあげる才があるのかもしれない。


「英雄」は変ホ長調だ。
調性で合わせていくのは、ありなのかもしれない。
後半のメインプログラムだから力も入るが、
なにか軽く進んでいってしまう。テンポも中庸だけれど
ある意味よく考えられているのかもしれない。
ベートーヴェンの作曲の技なのか、重心は高くない、
ある意味どっしり感はありそこは外していない感じがする。
歌わせるところは歌っているし、でも重くない。
そのあたりのバランスは上手いのではないかと思う。


次期の日本人指揮者の中では成長株だし、今後、外国の
オケで定着するかもしれない逸材。
N響のプログラムにも名が乗るので、ある意味、引く手数多
なのかもしれない。ぜひ、頑張ってほしい。