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MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

阪田知樹(ピアノ)カヒ・ソロムニシヴィリ指揮スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団ブラームスP協1番交1番他

2025-04-05 23:46:09 | 音楽夜話(クラシック)


02:30-05:00 19.30-22.00 RadioSlovenia


ソヤル・ヴォーグラル Črt Sojar Voglar:意気軒昂な序曲 Exuberant Overture
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
 ソリスト・アンコール リスト:献呈

同:交響曲第1番 ハ短調 op.68


阪田知樹(ピアノ)カヒ・ソロムニシヴィリ指揮スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団
2025年4月4日 リュブリャナ、ツァンカリェヴ・ドム文化会議センター内ガルス・ホールから生中継


阪田知樹(ピアノ)1993年名古屋生まれ。作曲・ピアノを行い、研究と実践を積み重ねてきている。
芸大中退で、海外の音大を出たり、コンクールで成績を残したりしている中でも、音楽の
勉強は続けているという。30代になり、周りにも同職者(ライバル)の多い中で、
活動を続けている。トピックといえば2014年に「4月は君の噓」という、まんがの
イメージキャラクターに選ばれ、アニメだけでなく、映画にもなっており、その中での
演奏を担当したりしている。「のだめ」とはまた違うタイプの作品だけれど、
なにか読んでみたくなった。


今回のブラームスは、オーケストラ自体の演奏カロリーも高く、阪田さんの演奏も
骨太で確実な技術に裏打ちされたもので、指揮者ソリストオケの三位一体のバランスが
よく、一つになって向かってくるという感じがよく伝わるものでした。
1番は長く途中で飽きたりすることもあるのですが、この演奏は惹きこまれました


後半の交響曲第一番はゆったりした巨匠のテンポで開始。熱い感じの音が横溢。
今どきのモダン・オケでこのカロリーは久々。重いヘビー級の演奏。ゆったり歌う
2楽章ロマン派。3楽章も丁寧に演奏していく。中身の濃さはオケの濃さなのかな。
終楽章も同じテンションで続けていく。盛り上がりを作り最後の1音まで手を抜かない。
長めの音符でそれを伸ばして終えようとする。ロマン派的なアプローチは面白かった。


カヒ・ソロムニシヴィリ指揮は現在同フィルの首席指揮者。
阪田氏と指揮者、オケで今年の11月来日公演があるという。東京では、ブラームスの
協奏曲2曲1夜という、ある意味賭けのようなプログラムだけれど、1番の良さは
聴いた。2番は、エリザベト王妃国際音楽コンクールのファイナルで弾いている。
YOUTUBEに動画がある。多分手のうちに入っている曲だ。この2曲を携えての来日。
もう一人のソリストはガジェヴ。今どきですね。

追記。
「4月は君の嘘」


「週刊少年マガジン」で連載されてたのは知らなかった。
この歳になると、そういうものは見なくなる。少年誌は
少年が見るものだと思ってたりする。主人公は中学生。
思春期、第二次性徴真っ只中、扱いずらい人種だ。
反抗期だったりもする。こういう学業や、お稽古事に
集中するのはよっぽどモチベ―ションを保つのは大変だろう。
異性に興味を持ち、主人公は母親に鍛えられながらもその母親から
死をもって引き離され、トラウマを抱えている。その本人をステージに
呼び戻す方々も、半ばすごい論法で彼の皮をはがしていく。
そのはがしに掛かった、思いを主人公に寄せていた女子も病に倒れていく。
物語は八ッピー・エンドには終わらず、何らかの心の澱を残して終えていく。
チャイコフスキーの「悲愴」の様な終わり方なので、ある意味、読む人を選ぶかも
しれない。「泣ける作品」ではあるけれど、不用意に読み進むには、
どうかな。主人公はそれを乗り越えていく。心の健康はぎりぎり壊れなかったけれど、
母子分離不安を抱えた主人公になんてことするの的な、周りの対応に、
精神科医でも、カウンセラーでもないけど、あまりのやり方にこれはどうよと思いつつも、
主人公が立ち直っていくので、成長物語として読んだ。
作家・編集者と読者を増やす売り上げを上げるということは至上命題なのだろう。
そのうえでより良い作品を、ということなのだろうがギリギリの所かもしれない。
作画もいいので、絵を見ながら音楽が聞こえてくるというわけではないけれど、
BLUE GIANTもそうだけれど、絵からイメージを広げることはできる。
鳴ってる気になることは大きい。上手くできてる。10代の春は色々あるといいたげ。
昔、サイモンとガーファンクルの曲に「4月になれば彼女は」というタイトルの
曲があった。内容はこのストリートは違う。あと、時折、警句の様に、シュルツ氏の
セリフがスヌーピーやらマーシーによって語られる。何かのアクセントになる。
細かい工夫も面白い。まぁ、しかし、できれば、ハッピー・エンドの作品が読みたいかも。
4月6日

エフゲニー・コロリョフ(ピアノ)アンドラーシュ・ケッレル指揮コンチェルト・ブダペスト モーツァルトP協23番 ブルックナー交7番

2025-04-04 19:05:55 | 音楽夜話(クラシック)
4.4
03:25-05:00 20.25-22.00 BartokRadio


モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
(アンコール)同:「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲) K.265 


ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調




エフゲニー・コロリョフ(ピアノ)アンドラーシュ・ケッレル指揮コンチェルト・ブダペスト


2024年10月3日 ブダペスト、リスト・フェレンツ音楽院コンサートホール


ロエフゲニー・コロリョフ(1949年ロシア)ピアニスト。バッハ弾きとして名高い。
モーツァルトはソナタが部分的に録音されてはいるが、協奏曲の録音は無いようだ。
それでもオファーが来るということは、何らかの実績を汲んで呼んでいるのだろう。
ピアノがスタインウェイなのか高域も珠を転がすように美しく鳴る。
23番はおきにいりの曲。そういう曲を丁寧に演奏されるとそれだけで満足してしまう。
アンコールもモーツァルト。準備万端。


7番は、以前、2024年10月4日 ブダペスト、バルトーク・ベーラ国立コンサートホールでの放送録音を
聴いた。今回は多分定期演奏会1日目のものかもしれない。1日と2日でゲストが違う豪華さ。
演奏は弦はまとまって美しく鳴り、ケッレルの指揮下で良くまとまっている。録音もあるので、
十八番になっているのかもしれない。鳴らしすぎることもなく、バランスがいい。
前回もそうだったけれど、傷のないある意味完璧な演奏。しかも脱力している。するする入ってくる。
なかなかないかも。


アルバム盤は以下で録音されている。その後の演奏。録音そのままと、オーディオ的に修正が
入っているもの2種2枚組での発売、聴き手にどう?と伺うメーカー。なかなかだ。
2019年1月15-19日 ブダペスト、イタリア文化研究所コンサート・ホールでの録音



ナタリー・シュトゥッツマン指揮アトランタ交響楽団およびコーラス モーツァルトプロ交40番 大ミサ

2025-04-04 13:20:02 | 音楽夜話(クラシック)
11:00-13:00 22.00-24.00 GPB


モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
同:ミサ曲第18番 ハ短調 K.427「大ミサ曲」


ベートーヴェンピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op19ピアノ・・・  シュトゥツマン指揮・フィラデルフィアオーケストラ。






オルガ・クルチンスカ(ソプラノ)
ユーリア・レジュネヴァ(ソプラノ)
ルンガ・エリック・ハラム(テノール)
ハロルド・ウィルソン(バス)
ナタリー・シュトゥッツマン指揮アトランタ交響楽団およびコーラス
2024年11月7,9日 アトランタ、ウッドラフ・アーツ・センター内シンフォニー・ホール


アトランタ響の定期。ナタリー・シュトゥッツマン指揮。
モーツァルトプロ。40番は時折テンポを遅くしたりするところもあるけれど、
おおむね順当。ナタリー・シュトゥッツマンは人肌当たりの温感があっていい。


モーツァルトの大ミサは未完であり1時間程度かかる曲なので、そうそう聴いたことは
なかった。レクイエムも未完だけれど、死の前だったそれに比べ、大ミサは結婚前後
だったのになぜというのはある。しかしながら、モーツァルトの熱は一応にあり、
作品自体はいいものに仕上がっている。未完の部分も後世の人が作ったりして形に
している。これも多分一昔前ぶりに聴いた感じがする。結構厚みがあって、
聴いててコクを感じたりする。クレドは未完だけれど、できてる部分を演奏していたが
あとで作ったのかもしれないけれど、モーツァルトぽくて感心した。
シュトゥッツマンはベートーヴェンイヤーを前にして、交響曲全曲演奏会を定期で
行う。5月あたりからの定期で始まるので楽しみ。放送録音忘れずにしないと・・・。



マルクス・ラング (コントラバス)サンットゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮イェーテボリ交響楽団 タンドゥンCB協 ロット交1番

2025-04-04 10:53:51 | 音楽夜話(クラシック)
4・4
03:00-05:00 20.00-22.00 SRP2


譚盾(タン・ドゥン):コントラバス協奏曲「狼圖騰 Wolf Totem」
ハンス・ロット:交響曲第1番 ホ長調


マルクス・ラング Markus Lang(コントラバス)サンットゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮イェーテボリ交響楽団
2024年10月24,25日 イェーテボリ、コンサートホール


譚盾の協奏曲は中国の音階を使われてるようで、響きは二胡のようでもある。
(彼は二胡演奏としてプロ劇団に入団している経験がある)。
現代作曲家(1957年生まれ)であっても、旋律・リズム・ハーモニーはある。
その意味では聴きやすく入りやすい。なかなか凝った作品だった。


時々コンサートにも上がる。放送にも乗るハンス・ロット。マーラーも
影響を受けている様だ。1番の交響曲にその影がある。
「厚みと華やかさがあるオーケストレーション、ロマンティックな情熱、
美しい旋律と壮大な展開、そして執拗とも言えるほど繰り返されるクライマックス。
後期ロマン派のオーケストラ作品」(ぶらあぼ・林)
これ1曲で、かなり楽しめる。



クレイグ・オグデン(ギター 1967)ジョージ・ヘンリー・ジャクソン指揮BBCコンサート管弦楽団 ビゼー・ロドリーゴ・アルボス 

2025-04-04 10:48:17 | 音楽夜話(クラシック)
4.3
21:00-24:00 13.00-16.00 BBC3


ビゼー:組曲「カルメン」第1番
組曲第1番
1. 前奏曲 Prélude
2. アラゴネーズ Aragonaise
3. 間奏曲 Intermezzo (Entr’act to Act III)
4. セギディーリャ Seguedille
5. アルカラの竜騎兵 Les dragons d’Alcala
6. トレアドール(闘牛士)Les toréadors (Prelude to Act I)


ロドリーゴ:ある貴紳のための幻想曲
アルボス Enrique Fernández Arbós:スペイン風小組曲 op.4


クレイグ・オグデン(ギター 1967)ジョージ・ヘンリー・ジャクソン指揮BBCコンサート管弦楽団
2025年4月3日 ロンドン、アレクサンドラ・パレスから生中継


カルメン組曲は中学の音楽の時間の鑑賞の時に前奏曲とか、アラゴネーズとか
闘牛士など聴いたかな。フルートが綺麗とか勇ましいとか感想いいあったり
したような。今でいえばライト・クラシックかな。オペラの劇中音楽の
オケ版だけれど、よくできていると思う。
掴みはOK. このコンサートはMCが入っていて、曲の間にコメントを入れてくる。
外国では時折見かけるスタイルだったりする。


ロドリーゴのある貴紳の~はアランフェスとよくカップリングになっていた。
なので、割と知られているような感じもある。この「貴紳」とは「原語で
「宮廷に仕える紳士」という意味であるが、この曲集の素材を提供した
サンスと委嘱者であるセゴビアの両者を指すとも言われる。」(wiki)
セゴビアのことであるというのは以前どこかで聞いたことがあった。
「初演は1958年3月5日セゴビアのギター、エンリケ・ホルダ指揮の
サンフランシスコ交響楽団」(wiki)。割と最近の曲だったのですね。
でもロドリーゴ自体(1901~1999)というから、さもありなん。
曲自体が割とレトロな感じで、速弾きがあるわけでもなく割とロマンチックだったり
するから、セゴビアのキャラをとらえていたのかもしれない。久々聴いた。
オグデンは50代のベテラン。名前は時折でてくるものの、多分聴いたのは
はじめて。


アルボスは、19世紀から20世紀にかけて活動した、Vn奏者、作曲編曲 指揮。
作品はそう多くなく目録も見当たらなかったものの、純朴な管弦楽曲だった。
編曲にその才能があったようで、有名曲を編曲して管弦楽曲になおしているものも
ある。カクレた存在だけれども、指揮もなかなかうまかったらしい。