宇宙のはなしと、ときどきツーリング

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スノーボール・アース

2006年09月08日 | book gadget goods etc
むかし地球は白く光を反射する星だった。 って信じられます?

これは、6億~8億年前に大規模な氷河期あったためだそうです。
このことがスノーボール・アース(全地球凍結仮説)と呼ばれています。

この本は北極から赤道まで、
地球がほぼすっぽり氷に覆われた時期があったから、多細胞生物の爆発的発生があった。
という仮説について書かれているサイエンス・ノンフィクションです。

スノーボールアース仮説というのは、
1992年にカリフォルニア工科大学のカーシェビンク教授が発表したのが始まりです。
その後、1998年にハーバード大学のホフマン教授が調査結果などをまとめて科学雑誌に投稿し大きな反響を得たそうです。

この説が提案されるまでは、
地球は、マグマに覆われた状態から徐々に冷えて現在に至ったと考えられてきました。
もちろん、温暖な気候の時期と、寒冷な気候の時期、いわゆる氷河時代を繰り返してなんですが…
地球全体が完全に凍結するなどとは、あまり考えられていなかったのです。

これは、地球全体が一度凍結してしまうと、太陽光の大半が宇宙空間へ反射されてしまい氷床を溶かす事は出来ないと考えられていたからです。
「一度凍っちゃうと溶けることが無いので、現在も凍ったままの筈なのに凍っていない」ということです。

しかし、スノーボール・アース仮説では、
一度凍結した地球が火山活動による二酸化炭素で温暖化していくと考えることで温暖化の可能性を説明しています。
地球全体が凍っていると海などで二酸化炭素吸収すること出来ないため、二酸化炭素の濃度が高くなり温暖化のスピードが速くなるようです。

こうして考えると、地球という星が結構ダイナミックな変動を経て現在に至っていることに気付かされます。
誕生後ただ冷えただけ、っという訳では無い事を考えると今起こっている異常気象も驚く程ではないのかもしれません。
もちろん人間が原因であるという事は問題ではありますが…



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