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モバライダー mobarider

21億年前の火星の地殻活動が分かる?

2013年01月11日 | 火星の探査
2011年にサハラ砂漠で見つかった、火星から来た隕石。










約320グラムの
火星由来の隕石“NWA 7034”
通称“ブラックビューティ”








この隕石が、水を多く含むなど、
従来の火星から来た隕石と異なる性質を持つことが分かりました。

ひょっとすると、この隕石が21億年前の火星の地殻活動を知る、
手がかりになるかもしれないんですねー

今回、調査が行われたのは、2011年にアフリカのサハラ砂漠で見つかった隕石“NWA 7034”です。
1年以上にわたる分析の結果、
これまで発見された火星由来とされるSNC隕石とは、様々な面で異なることが分かったんですねー

この隕石は、火山活動で形成された玄武岩のかけらが、接合したものでできています。
そして、SNC隕石とは違って、主に長石と輝石から成るその鉱物組成は、火星現地での探査車や周回機による地表観測の結果と一致しています。

また、他の隕石に比べて10倍以上もの水を含み、酸素同位体の比率も異なるんですねー
年代も非常に古く、21億年前に形成されたものと見られています。
なので、当時の水や大気の環境、火山活動を伝えてくれる有力な手がかりになるかもしれません。

これまでの火星の地質についての知識が、この隕石によって変わるかもしれません。
火星探査車“キュリオシティ”が、火星の岩盤で失われた有機物を探査するのに、重要な基準ともなるようです。