まつちんの北海道周遊記

北海道内をあちこちドライブで出かけ、風景を中心に書き込んでいきます。たまに小ネタも混ぜますんで、ひまつぶしに見てね。

神威岬(その1)

2012年07月21日 | 後志管内
前回からのつづき

食後、さらに積丹半島の海岸線沿いを走る国道229号線を進みまして、
次に立ち寄ったのが神威岬。
岬へは駐車場からまずはこの坂道を登って行きます。


それ程急という訳ではありませんが、
一直線でしかも見た目からして長く感じるので、
スタート時に「登ってやるぞ」という意気込みが必要です。



頑張って坂道を登りきりますと、門が見えてきました。

女人禁制の門です。
かつて岬一帯は女性が立ち入ると、
海が荒れて船が転覆するという言い伝えがあり、
女性は立ち入る事が出来ませんでした。



その禁制も幕末期には解かれ、今では女性の方ももちろん、
ここから先へと進んで行く事が出来ます。


岬まではアップダウンが結構ある遊歩道を800メートル近く歩いて行きます。
なかなかの体力が必要です。



それでも周囲に広がる積丹の綺麗な海を見ながら進めば、
思いのほか早く着くかと思います。



歩くこと数分で、念仏トンネルが見えるスポットへと着きました。

この写真だと、どこにトンネルがあるんだか、よく分からないので、
ずーっと拡大してみましょう。


この右側に見える、小さい穴が念仏トンネルです。
上の写真だとどのあたりか分かるかな?

大正元年(1912年)に灯台守の家族が町へ買い物に行く途中で、
荒波にさらわれて亡くなるという事故が発生しました。
そのため、同様の海難事故を防ぐべく、トンネルが掘られる事となりました。
工事は大正3年(1914年)に着工し、トンネルの両側から掘り進められますが、
中央部で食い違いが生じ、工事は中断します。
そこで犠牲者の供養を含めて、念仏を唱えて鐘を打ち鳴らしたところ、
お互いの位置関係が分かり、工事を完了する事が出来たそうです。
また、全長60メートルのトンネルは天井が低く、中が真っ暗なため、
念仏を唱えながら通ると安全だという言い伝えもあるそうです。
とは言え、周辺の岩盤からの落下が多く発生しており、
念仏を唱えたところで、危険きわまりないので、
現在では、ここは立ち入る事が出来なくなっております。


さて、それではさらに先へ進みましょう。
と、いきたいところでしたが、
実はここから先も通行止めとなっておりました。


どうやら、この先で大雨による土砂崩れが発生したんだとか。


女人のみならず、男子すらも禁制の神威岬でした。

<この日の走行距離>札幌からここまで109キロ(海鮮味処「新生」から3キロ)

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