(別立てブログ“一日一楽日記”で投稿した記事をこのブログに再掲しました。)
11.10 恥ずかしながら「空の巣症候群」なる言葉を初めて知る。それも当店薬屋のお客様から。
当店のお客様には様々な方がいらっしゃる。特に印象深くて目立つのが、遠方のお客様である。どれだけもお手伝いできないのに、めちゃ感謝していただける方がけっこういらっしゃる。そうした方には、ほんと恐縮している。
そのなかで、当店新聞を楽しみにしておられる方が、滅多に来店できないからと、このたび84円切手を30枚送ってくださった。顧客台帳の記録を見てみると、令和2年3月が初来店で、その後、遠方にもかかわらず3度のご来店で、最終が令和4年1月。この間に、すでに2回、お手紙とともに84円切手を20枚ずつ送ってくださっている。
前回のときも、お返事を書き、もう切手は送らないでくださいとお願いしたが、弱ったもんだ。今回もそう書いたが。
さて、その方、今回のお手紙の中で、娘さんが単身赴任することになり、家から出て行ったものの「空の巣症候群」には全然ならなかったと安堵している旨、書かれていた。
“空の巣症候群?なんだこれ?”と一瞬思ったものの、話の内容からなるほどと合点した。
そこで、ウイキペディアを開いてみたら、次のように解説されていた。
空の巣症候群(からのすしょうこうぐん、Empty nest syndrome)は、子どもが家を出たり結婚したりしたときに、多くの両親が感じる憂うつで不安になる苦しみの一般的な信念を表す言葉である。子育てが終わり、子供が家を巣立っていったあたりからこの症状が出てくることが多いためこのように呼ばれる。
薬屋家業をやっていながら、この言葉をお客様に教えられて初めて知るなんて、ほんとお恥ずかしいかぎり。
しかし、ウイキペディアでは「両親」とも感じるやに解説されているが、父親も感じるんだろうか? 母親だけではなかろうか?
うちでは、娘も息子も巣立っていったが、小生も女房も「空の巣症候群」には全く縁遠かったが、小生の妹は、娘が結婚で巣立った後、息子も結婚で巣立ってしまい、巣が完全に空になったら「空の巣症候群」になり、しばらくしてそれが高じて、ひどい「鬱(うつ)病」に罹ってしまった。随分とそれに振り回され、飲ませた漢方薬が効いたかどうか、それは不明だが、その後、なんとか立ち直り、安堵した。
そうしたことどもを懐かしく思い出す。
それにしても「空の巣症候群」とは、実にいい命名。恐れ入りました。
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