大きな心の財産、それは“許す心”。相手を許すことで、実は“自分も許される"のです。

大きな心の財産、それは“許す心”。相手を許すことで、実は“自分も許される"のです。

　心の病を治してくれる強力な助っ人、それは“許す心”なのです。
　人に裏切られて、腸が煮えくり返ったり、怒り心頭に発した経験は、誰しもあることでしょう。そして、その人を恨み続け、憎み続け、寝ても覚めても頭から離れなくなり、ワラ人形に５寸クギを打ち付け、呪い殺してやりたいとさえ、思うようにもなったことでしょう。
　それが高ずれば、腹の虫を治めんとして、善悪を省みず、魂を地に落とす羽目に陥るのは必至です。
　でも、時間が経てば、どれだけか冷静さを取り戻し、あきらめの境地に至ることが多いです。しかし、心のモヤモヤがいつまでも消えず、つらい思いを引きずったときには、精神が不安定な状態になったり、心が打ち沈んで鬱（うつ）になったりもします。最悪の場合、統合失調症や鬱病になってしまいます。

　さて、これを乗り来るには、どうしたら良いでしょうか。
　その前に、ある自戒を紹介しておきましょう。
　つらいことが多いのは、感謝しないから。
　悲しいことが多いのは、自分のことしか分からないから。
　行き詰まりが多いのは、裸になれないから。
　つらく、悲しく、どうにもならないのは、何事も人のせいにしているから、というものです。
　皆に感謝し、皆の気持ちを分かろうとし、皆に自分をさらけ出せば、何とかなりますし、平穏な気分にもなれるのです。

　そこで、裏切りの話に戻しましょう。
　その人に感謝するのは難しいですが、許すことは何とかできそうですよね。
　“裏切られたが、もう許してあげよう”
　そう思った途端に、恨みや憎しみで、がんじがらめにされていた自分の心が、呪縛から解き放されて自由になれます。悩みが消え、穏やかな気分が取り戻せます。
　相手を許すことで、実は“自分も許される"のです。
　“許すこと”は誰のためでもない、自分のためなのです。
　このようにおっしゃっておられるのは、自分の経験から「心の財産」を著された、清水睦子さんです。その本から、一部を要約して紹介させていただきました。（注：この本は自費出版につき、残念ながら今では入手できません。）

（2015.3.7 挿入）
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　　読んだ人の9割が涙した！「鏡の法則」 100万部を超えたロングセラー　
　この本は入手可能です。よろしかったらお読みください。（挿入ここまで）

　ところで、心の病の発症は、五月病が有名なように、“木の芽時”に多い傾向にあります。植物と同様に、ヒトの身体も新陳代謝を盛んにし、生きようとして激しくもがくからでしょう。気分がうきうきする一方で、大きく打ち沈んだり、カッとして怒りやすくなったかと思えば無気力になったりします。
　そんなときには、先程の自戒や“許す心”を思い出し、心の自由を取り戻しましょうね。

　最後に、薬屋のおやじから、商品PR。
　昔、アメリカの少年院で行なわれた人体実験を紹介しましょう。
　カルシウムたっぷりの食事を与えたグループと、カルシウムが不足するグループの行動比較です。前者は、乱暴な行動が少なく、後者は、先生の言うことを聞かないという結果が出ました。このように、カルシウムは、イライラを鎮め、精神を安定させるには、必須のミネラルなのです。
　ところが、カルシウムだけの摂取では、かえってマイナスになる恐れがあります。
　一昔前までは、マグネシウムは過剰気味なほど摂取できていました。
　しかし、近年は、マグネシウムが絶対的に不足するような食生活に変わってきました。
　カルシウムとマグネシウムは同属の元素で、性質が良く似ていて、体内で、両者のイオンがバランスを取って生命維持活動を展開しています。
　このバランスが非常に大切で、カルシウムだけを補給すると、マグネシウムとのバランスが整わなくなり、意味がないどころか支障が出ることさえあるのです。
　ですから、カルシウムとマグネシウムをバランスよく補給する必要があります。その比率は、３：１と言われています。カルシウム剤なりミネラル剤をサプリメントとして飲むのであれば、これを参考にして選択なさってください。
　以上が、日頃の食養生として心掛けていただきたいことになりますが、残念ながら即効性はありません。即効性は、漢方薬にいいものがあります。“大人の宇津救命丸”です。「ジャコウ」を高配合したものがそれです。