徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

Winterthur

2009年06月06日 | Philadelphia周辺情報
前から行きたいと思っていたWinterthurに、やっと行ってきました。
それなのに、あいにくの雨・・・・。でも、行っちゃいました。

Winterthurは、先月出掛けたLongwood gardenからも近いです。Longwood gardenは、人の手がかけられているガーデンだと感じましたが、Winterthurは、庭園と言うよりは、「山、まるこど一つ持ってます」と言う感じでした。

Winterthurは、1951年10月に一般公開されたましたが、元々はデュポン家の邸宅でした。

1800年、デュポン一族は、フランス革命を逃れ、アメリカに移住しました。そして、1802年、E. I. (Eleuthère Irénée) du Pontが、一家はこのBrandywine Valley地区に住み着き、火薬工場として、デュポン社(E. I. du Pont de Nemours & Co.)を設立したそうです。
1810年代に、デュポン社は、このWinterthurの中心となる広大な土地を得ます。
1834年、創業者であるE. I. du Pontが亡くなり、子供達に多くの財産が残されました。
デュポン社の投資家Jacques Antoine Bidermannと、その妻でE. I. du Ponの娘でもあるEvelinaは、この地を他の兄弟から買い取り、20部屋のマンションを建築しました。そして、 Bidermannのスイスの先祖代々の名前から、Winterthurと名付けました。1839年、AntoineとEvelinaはWinterthurに移り住み、1863年にEvelinaが、そして1865年にAntoineが、相次いで亡くなりました。
1867年、Evelinaの弟であるGen. Henry du Pontが、彼の甥、つまりAntoineとEvelinaの息子から、自分の息子Col. Henry Algernon du Pont.のために、winterthurを購入しました。
そして1876年、1874に結婚したCol. Henry AlgernonとPauline Foster du Pontが、winterthurに移り住みました。

と言うように、デュポン家で受け継がれて行くわけですが、現在のようなガーデンやマンションを主に造ったのは、Col. Henry AlgernonとPauline Foster du Pontの息子About Henry Francis du Pontだったようです。
ヨーロッパや世界各地を旅をした彼は、アメリカの骨董品に関心を持ち、骨董品の収集を始めます。そして、1928年から1932年の間に、その収集のために家のサイズを倍にしました。
その後、20年間、この家に暮らしましたが、1951年に公に公開する事にしまし、現在に至ります。
それから、50年以上たった今も、こうして一般に公開され、彼等が集めたコレクションの数々が見られるわけです。
彼は、このWinterthurの他にロングアイランド・ニューヨーク・フロリダにも家を持っていて、このWinterthurには、春と秋の時期しか住んでいなかったそうです。

Winterthurに到着したら、ビジターセンターで美術館のチケットを買い、tramと呼ばれる車に乗り込みました。ガイドさんの案内を聞きながら、美術館に向かいます。
一時期、E. l. du Pontのひ孫であるHenry Francis du Pont(1880-1869)が家としても住んでいた、美術館は175部屋もあり、その一部がガイドツアーで見学出来ます。175部屋もあるので、一度に見学するのはとうてい無理ですよね。全ての部屋が、陶器や家具などのコレクションでいっぱいでした。85,000個もの17-19世紀の絵画、家具、陶器などがあるそうです。「The Midnight Ride of Paul Revere」で有名で、独立戦争の英雄と讃えられている、ボストンの銀細工師ポールリビアの手による銀製のジョッキもあるそうです。

美術館の外観と中
 

一角には、Campbell Collection of Soup Tureensなどもあり、いろいろな形のスープを入れる器が飾ってあり、面白かったです。(写真・上二枚)
美術館の裏には、プールもありました。


ランチは、ビジターセンターのカフェテリアで。「美味しいよぉ~」と言う声が聞こえてきそうな、甘いデザートは我慢して、量り売りの嬉しいサラダバーをいただきました。

あいにくのお天気でしたが、美術館を見るだけでも十分楽しめます。
春の時期は3月~5月が花が美しく咲いているそうです。また、秋もきっと奇麗だと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする