徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

「君はそんなに弱くない」

2007年01月18日 | 映画・テレビ番組・本など
「君はそんなに弱くない(秋本康・著)」を読んだ。既に10年も前に書かれた本ですが。
今あるがままの自分を好きになれそうな本だ。無理せず、自然体でいいんだよと著者は言う。

この世の中の人間はみんな幸せと不幸せを背負っている。そもそも"幸せ"の定義は何か。
自分の近くにいる”幸せそうに見える誰か”と比べて自分を不幸だと思う。「隣の彼女よりも痩せていたら・・・」「隣の彼女は頭がいいけど、私は・・・」と言う具合。でも、そんな”幸せそうに見える誰か”だって、また誰かと自分を比較しているかもしれない。そんなことの堂々巡り。幸せの定義って、他人と比較してどうかという事だったのかも。

また、自分の不幸を何かのせいにする。風邪をひいたのは誰かから移されたから。先生の教え方が悪いから勉強が出来ない。こんな不幸の責任を誰かになすりつけてませんか?
これらの出来事の共通項は、いつも「ある人」がそこに居たと言う事。「ある人」とは紛れも無く自分。元凶は自分だったと言う事。なんでも自分のせいにしろと言うのではなく、物事を客観的にみて、原因を解明してポジティブに考えろと言うこと。他人はなかなか変えられなくてもも、自分の事なら変えられる。せめて、物事を別のサイドからみると言う業ぐらいは取得出来るでしょぅ。

そして、「人を無理に好きにならなくても言い」と著者は言います。「すべての人に好かれようとすることはない」と。そもそも、人間好き嫌いはある物です。だから、「嫌いな人を好きになる事」も「自分がすべての人に好かれる事」もどちらも無理な事。自然体でいれば、集まる人は自然と集まってくる物だと言う事です。

この本を読むと、普段思い悩んでしまう事が、とっても小さな事に思えてしまう。ぱぱっと読めちゃう文章ですが、けつこう元気がもらえる本だと思います。