徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

愛国心

2006年04月25日 | 思った事
インターナショナルな集まりに行くと、必ずと言っていいほど「何処から来ましたか?」と言う質問になる。私は単に「日本から」と答えるが、他の国の人達はとても自慢気に自分の国の話をする。

英会話教室で一緒だったコロンビア出身の青年は必ず「I’m from beautiful country Colombia.」と答える。
その英会話教室で自分の国の物を紹介すると言う日も、皆喜んで先を争うように色々紹介していた。中には自分の国の料理を作ってきて、クラスメイトに振る舞う人も居た。
とうの私はすっかり忘れ、たまたま財布に入っていた千円札をご披露。

そんな時、ふと思う。彼等は難民であったり、仕事を得る目的があったりしてアメリカに来ている。見方を変えれば、自分の国を捨て、アメリカに夢を抱いて来ているように思える。当然「アメリカが大好き!」「アメリカ一番!」と思っているかと思っていた。しかし、ちゃんと彼等は自分の国を大事にしていて、とても誇らしげに自分の国を語る。

私達のように何年かの間だけアメリカに駐在や留学と言う形で住む日本人はどうだろうか。いずれは必ず日本に戻るのに、そんなに自分の国を自慢気に話す事も少ないのではないだろうか。私が思うに、どうもそれは日本人だけに限られるようだ。同じアジア人と言え、中国人・韓国人は誇らしげに自分の国を語る。自分の国がいかに素晴らしいか、歴史を含め、食文化や民族衣裳に至るまで、自分の国の事をよく知っているように思う。

なぜだろう・・?日本人だけが、なぜ日本と言う国を誇らしげに語らないのだろう。きっと、それは日本人と言う控えめで、謙虚な国民性による所が大きいだろう。でも、それだけが理由だろうか?
私自身、アメリカと言う国には少なからず憧れを持っていた事は事実だ。そして、実際にこの国で暮らして、アメリカの持っている良い面はもちろん、欠点も目に入る。日本人だったらこうするだろう・・と少しずつ日本の良い所も見えてきたように思える。

さて、今回アメリカに住み始めて2年が過ぎた。明日からは所用のために日本へ行く。私は日本の好きな所が見付けられるだろうか・・・。2週間ほど日本に滞在する今回、パソコンは持って行かない。ゆっくりとした時間の流れの中で、のんびり読書でもして過ごそうと思っている。
コメント (12)
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