徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

Spanglish --- スパングリッシュ

2006年04月20日 | 映画・テレビ番組・本など
スパングリッシュと言う映画を観た。スパングリッシュとは強いスペイン語訛りの英語の事。
メキシコからアメリカ移住したシングル・マザーとこの娘が、とある金持ち一家の家政婦としてやと割れる所からはじまる。
彼女は実に誠実な人で、大切に娘を育てている。この母子とそれを取り巻く金持ち一家の間で、面白可笑しいエピソードが繰り広げられる。

これはその娘が大学のスカラーシップを得るためのエッセイで始る。Most influential person: my mother. No contest.(私がもっとも影響を受けた人物、それは間違いなく私の母だ。)と言う彼女のエッセイの書き出し。
最後は、My identity rests firmly and happily on one fact: I am my mother's daughter. (私のアイデンティティは1つの事実に基づいて確固として幸福に成り立っている。 私は私の母の娘です。)で締めくくられる。これって、その昔山口百恵の「蒼い時」にもあったような・・・(知ってる人いますかね?)
やっぱり、子は親を見て育つと言う結論なんだけど、なんだか、娘を持つものとしては、考えちゃう物がありますね。一足先にこの映画を観ていた我が家の長女も「良いお母さんだ、この人」とか言ってるし・・・。

ところで、この主人公のシングル・マザーも良いけど、この映画に出てくる金持ち一家のおばあちゃん。なかなか良い味を出してる。実はアルコール依存症なのだが、彼女もやっぱり自分の娘(金持ち一家の奥さん)の事は良く知っている。酔っぱらっているようでも、娘の様子がおかしい事にはちゃーんと気付いていて、肝心な事を言う時は、「実は酔ってるふりをしてただけで、最近お酒は飲んでないの。貴方がしてた事をちゃんと見てたのよ」なんて言っちゃう。この母親像もなかなか捨てがたい。

そして、そのおばあちゃんの台詞で、It's not the worst thing in the world to find out that you love your husband.(自分の夫を愛してる事を知るのは、世界一悪い事じゃないのよ。)と言う台詞があります。「夫の事を愛してるのに気付くのも悪くないじゃん」と言うことだとは思いますが、意外と忘れがちですよね。
コメント
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