季節外れ超大型台風21号過ぎ去ったばかりでまた台風22号本土縦断の予報できがかり。続けざまの台風で雨台風のようだがあまり予報ばかり当てには出来ない。急いでふじりんごの玉回しやっと終し王林の収穫に入る。
丁度良く纏まった注文用紙も届き雨降る前に収穫して新鮮な内に発送が出来る。甘い強い香りの青い色の王林、病気に柔く栽培面積を減らしている。
バブル期に日本一の王林産地として果樹組合が音頭をとり生産に励んで来た。どこの産地も品種改良や減反田に植栽したりんごが成木に成長して生産量が増えて来た。当時は王林の大木がいっぱいあって共選場に山積みに成って集荷がなっていた。
急な生産量の増加で一緒に選果するふじ、紅玉等のかち合い共選果場では裁き切れなくなり置き場所確保で大変になっていた。生産者からの協力でそれぞれ輪番制で当番で割り当てて出役して貰い対応していた。
収穫最盛期には生産農家は消費拡大に市場視察兼ねて都会のスーパに販売宣伝に行った。当時りんご販売方法は1個売りは無く、10kg詰め段ボールが主だった。流行のりんご王林を試食用にナイフで細切れにして並べて置くと甘く食感の良い青いりんごの珍しさでお客様は群がって来た。それぞれがニコニコ笑顔で10kg入れ段ボールを担いで買って行った。
今の王林は面積が少なくなり珍しく程でふじりんごの授粉樹として栽培している農家が居る程度。王林同様に着色管理の不必要は青色、黄色の新品種が出始めている。それでも我が家には王林の顧客がいて大切なお客様で美味しいりんごを届ける為に熟期に収穫をしている。