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高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

接客の文化に美の本質を見る

2007年03月10日 12時55分34秒 | ●「ミストラル」起業(過去)
先日、新しい会社の社長と一緒に、私の以前からのお客様と3人で、都内の料亭で、食事する機会がありました。

食事をしながら話しもはずみ、場を代えてお酒を飲むことになったのですが、社長が芸者さんを呼び、さらに場が和むよう計らいました。

有名な温泉地では、芸者さんを交えて飲むことも、何度かあったのですが、都内では初めての経験です。

更に和んで話しも進んだのは、言うまでもありませんが、感心したのは終始控えめで、回りに気遣う若い芸者さんの態度です。

まだ若いのに気配りが自然に感じるのは、厳しい修行の賜物なのでしょう。

お客さんも気持ち良く帰られたようなので、芸者さんの慰労も兼ね、近くで飲み直すことになりました。

その場所は有名な会員制倶楽部で、若い芸者さんも一度行ってみたかったようです。

倶楽部に着いてみて、来ているお客さんの層からも、接客へのこだわりを窺い知ることができます。

一番感動したのは姉妹でやられている姉のママと、まだ現役の芸者である妹さんのコンビ。

二人の何気ない会話に込められる、お客への配慮は客商売の本質を見た思いがします。

特に初めて来た若い芸者さんへの気遣いは、同業というより大事なことを伝えようとする、むしろ親と子の愛情に近いものを感じました。

日本を表す言葉に古くから“富士山”と“芸者”があります。

北海道育ちということもあると思いますが、正直ピンときませんでした。

自国の文化を理解している外人だからこそ、日本人以上に“富士山”と“芸者”の美しさが分かるのかも知れません。

外見だけ美しくしても、心のこもってない美しさは、長続きしないと思います。

まだ現役の芸者である妹さんは、60近い大ベテランですが、常に心配りをしている分、気持ちが歳を取らないのでしょう。妖艶で包み込まれる美しさを感じました。

美しさに歳は関係ないことを実感した一夜でした。

ありがとうございます、秀○○姉さん。
コメント
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