一燈照隅

日本が好きな日本人です

「日出ずる国」の生徒よ!

2005年11月20日 | たまには読書
先日、ブッシュ大統領が来日して時に金閣寺で小泉総理が「日出ずる国」と英語でブッシュ大統領に言おうとしてました。
「愛国心の教科書」渡邊毅著の中に「日出ずる国の生徒よ」と言う話があります。


「日出ずる国」の生徒よ!
ジャーナリストの高木一臣さん。現在、アルゼンチンで邦字紙「らぷらた報知」の編集をされている方ですが、昭和26年大学を卒業して26歳でアルゼンチンに渡ったときは、スペイン語がうまくしゃべれませんでした。

当時、無一文だった高木さんは、無料の国立夜間小学校に通うことにしました。その学校での歴史の授業の時でした。歴史の先生は、「〇〇、前に出ろ」と生徒を指名して教壇に呼び出して、復讐してきたかどうかを確認します。 高木さんも呼ばれました。ところが、高木さんのときには、こういいました。

「『日出ずる国』の生徒よ!前に出ろ」 高木さんは言いました。
「先生『日出ずる国の生徒よ』という呼び方はやめてください」
「なぜだ?」
「先生、太陽は落ちたんです。日本はもう『日出ずる国』でなくなったんです」
「君が『太陽は落ちた』というのは、日本が戦争に負けたからなのか」
「そうです」

「君は間違っている! 
日本が『日出ずる国』であるのは、戦争に強かったからではない。日本はアジアで最初に西洋文明を採り入れて、わがものとし、世界5大強国の仲間入りをした。
『西洋文明』と『東洋文明』というまったく異質の文明を統一して、一つの世界文明を創り上げる能力を持った唯一の国だ。この難事業をやり遂げたのは、日本をおいて他にない。日本がこの能力を持ち続ける限り、日本は『日出ずる国』であるのだ。戦争の勝ち負けなどという問題は、『西洋文明』と『東洋文明』の統一という大事業の前には、取るに足りないことだ。君は日本が戦争に負けたからといって、卑屈になる必要は毫もない。俺は『日出ずる国』の人間なのだという誇りと精神を失わず、胸を張って歩きたまえ」

異国の先生から、こんな言葉を聞こうとは―。高木さんは、このとき溢れ出る涙を抑えきれなかったそうです。


戦後日本には国に誇りを持てない人が蔓延しています。中にはどこの国の人なのかと思えるような発言をする人もいます。
日本は世界に誇れる文化が有り、文明の国です。胸を張って歩きましょう。



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