『Music』(1971) Carole King

2008年08月22日 | 70's
昨日の北京オリンピックのソフトボールの決勝!ホント最高でした!
一昨日の、2戦あったうちの後の方のオーストラリアとの延長12回に渡った試合では、せっかくのピッチャーの上野選手の死闘振りになかなか応えられない打線の、ふわふわとした落ち着かなさぶり(もしかするとそれは監督のはっきりしないサインが1つの原因だったかもしれませんが)に超ハラハラさせられましたが、昨日の決勝は違った!!選手全員が勝利という1つのシンプルな目標に向かってしっかりフォーカスされてた!気合いも十分だった!上野選手の素晴らしい働きはもちろんだったけど、みんなで勝ったと思います!感動をありがとう!

あと解説の宇津木さん!人間くさい解説が最高でした!真の功労者ですもんね!あなたの解説は感動的でした!


さてー!キャロルのキングさんが11月に単独で来日しますよねーっ。
私は好きなんですけど、今のところ行かない予定。
大好きなのにね、なぜだろう。まぁこういうものは無理に行くものではもちろんないし、頭より先に身体が動いてる(チケ取りに)くらいでないと、ライブって行かないものだと思うから。そういうことなんでしょう。たとえ後々、後悔することは分かっていても。
ちなみに以前記事にも書いたフーも、結局今のところ行かない予定です。

でも愛していることには変わりがない。
ライブに行かない私は、抜けアルバムをコツコツ買って聴いて行くとします。
そしてまた出逢える時があったらいいなぁ。でももう例えそのチャンスがなかったとしても、それはそれでまたよしです。
って、だんだん自分に言い聞かせて無理矢理納得させているような気がしないでもないですが(苦笑)
そんなわけで、ここんとここのアルバムを聴いております。


この『ミュージック』は『つづれおり』の次に『つづれおり』と同じ1971年の12月に出されたソロの3rdアルバムなわけですが、ライナーにも引用されていますが、プロデューサーのルー・アドラーがいみじくも語ってらっしゃるように「2枚のアルバムの発売が逆になっていれば、これが『つづれおり』のような存在になっていた可能性だって否定出来ない」というわけで、本当に優れた内容の素晴らしいアルバムなんですよね。

私は紙ジャケで発売された去年の秋に、その紙ジャケで恥ずかしながらこのアルバムと初めて出逢い、以来この1年弱、折に触れ聴いては心を温めておりました。
以下好きな曲でっす!

M-2 "It's Going To Take Some Time" 。ささやかに始まり、ささやかなことをささやかに歌って、ささやかに終わっていく曲なのだけど、ものすごーく心に爪痕を残す曲。メロディか?メロディなのか?

M-3 "Sweet Seasons"。歌を聴きながら歌詞を読む。彼女が作る歌はひょっとしたら人類の創世記のそのもっと前から、この世に存在していたんじゃないかってそんなことをふと思ってしまう。それくらい、自然にただそこに存在している。誰かが「作り出したもの」とか、そういう事が全然信じられないというか。詩もメロディもそれを歌う声もそれを後ろで支える演奏もあまりに自然で、それ自体で完全完璧な存在。
そして彼女の作る完全完璧な歌には只のイイ歌にはない永遠性とでもいうようなものが備わっていて、だから聴いてると心から安心したりするのかな?

M-7 ”Music” 。アルバム・タイトル曲。この曲の中の

Ah, summer is over
But the music keeps playing
And won't let the cold get me down

ってラインが最高!夏の終わりの今みたいな少し寂しい想いがする時期には、このラインに守られていることにしよう!

M-8 "Song of Long Ago" 。これはあの瞬間に尽きるでしょう!そう、キャロルの♪ラララ~♪に続き、JTのコーラス♪ラララ~♪が入ってくるとこですよ!ここで音楽ラヴァーズの心を一気に打ち砕き、ヘロヘロメロメロにしてしまうのです!なんと感動的なラララだこと!しかも ”歌” についての歌だ!『Music』っ!

M-9 "Brighter" !これ歌詞もメロディも跳ねるベースも最高最高!!
キャロルの踊るような歓喜の♪ユー~~~♪て上がってくとこがいいのですよ!
このアルバムのマイ・フェイバリッツ・No.1!

M-10 "Growing Away From Me" 喜び溢れる前曲からいつの間にか始まってるんですが、R&Bマナーのコーラス、左でずっと鳴ってるコロコロ跳ねるギターなどがグルーヴィでまたたまらんのですな。キャロルさんはこういう黒さのある曲を作って歌うから好きなんです。


ジャケットが光と陰が半分づつの『つづれおり』と比べても、こちらの『ミュージック』は陽光サンサンあふれるもの。
この時、キャロルさんのお腹の中に新しい生命が宿っていたとのこと。
そんな特別な時期のハッピー&前向きなヴァイブに溢れているのがなんとも心地よい。
強くて優しい音楽です。