『Through The Morning, Through The Night』(1969)

2006年11月16日 | 60's
昨日は京都に行ってきました。ベタですが嵐山へ。紅葉には少し早いのは知っていたのですが、案の定30~40%てとこだったでしょうか。それでも、とても美しい山々、景色に心洗われました。あと、美味しかった「わらびもちパフェ」にも心が洗われました。え?


さて、リスニング生活はというと。先日のプチオフ会の興奮いまだ冷めやらずな日々。
他の方々のお話を聞いて、自分の音楽の聴き方、というか聴く時の意識に変化が出始めつつあります。と言うのもイイ喝が入ったんですよね。
一つ強く思ったのは、自分の大好きな分野の音楽に対してもっとガッツリ向き合おう、ということ。注意力散漫で集中力が続かない。興味本位であちこち手ぇ出して、ぜーんぶが中途半端で終わってて、マジでダメだと思いました。極めることは無理にしても、もっと出来ることはあるハズ。もっと意識的に聴いていこうと思った次第です。
あと、192kbpsでエンコードしていこうとも(笑)今まで128kbpsでした。愛情が足りん!
好きな音楽を、もっと大切にしていこう!


そして今日はディラード&クラーク!
言わずと知れたバーズを脱退してソロ活動をしていたジーン・クラークと、ニュー・ブルーグラスバンド、ディラーズのダグ・ディラード(バンジョー)、この2人がタッグを組んだブルーグラス色の強いカントリー・ロック・バンドです。
実はこの間のプチオフ会で、BYRDさんに頂いたのです。どうも、ありがとうございました。

しかし、これを聴きながら、何度、ふはぁ~、と唸ったことでしょうか。
やっぱコレ、コレなんですよ、と、自分の中のヒゲオヤジがムクムクとヒゲを伸ばし始め・・・じゃなかった。レコガールがフォークダンスで小躍りし始めた、のです。ランラ、ランラ、ランララン♪

CDは1stと2ndの2in1+シングル曲などオマケ3曲付き、23曲のフルヴォリュームだったのですが、(こちらの編集盤でしょうか?)、内容はどちらも濃いし、別々に書こうと思います。

1stは文句無しの堂々とした名盤!!だと思います。ジャケットも相当カッコイイ!ブルーグラスに興味を持つ前から、小尾隆さんの本でこの1stのジャケを見て以来、すんごく気になっててずっと聴いてみたかったものなんです。

しかし!なぜか今の所、個人的に好んで聴いちゃう回数はこっちの方が多いのです。2nd。なので今日はこっち。

まず1stと2ndでは、メンバーが違っているのですが、一聴瞭然なのは、こっちの2ndには女性ヴォーカリストが入っていることです。ドナ・ウォッシュバーンという人で、彼女の歌声がまたイイんですよね。ブルーグラス純度が高いM-3 "Rocky Top" では殆どリード・ヴォーカルを取っていて、彼女のいなたくもかわいらしい声がカラッとした曲調に合ってて、自分の嗜好にも、なんかピタッと合ってんですよねー。もちコーラスとしてもイイ感じで。

あとは何と言ってもジーン・クラーク曲!M-2のタイトル曲や、1st収録の "Why Not Your Baby"(ヴェルクラ!)の続編といったような趣のM-4 "So Sad" 、M-9 "Polly" といった曲の中で流れる時間のかけがえのなさは一体なんなんですか?
ジーン・クラークのたゆたうヴォーカル。たまらんですね。顔も男前だし。大好きにw

そんな感動的なジーン曲の間に交互に挟まれたりするのは、ダグ・ディラードのバンジョー、バイロン・バーラインのフィドルが炸裂するノンキで楽しいブルーグラス曲!イェス!そのアンバランスさも、なんだか妙に応援したくなるのですよね、このアルバム。素晴らしい出来の1stと比べ。出来た長男、やんちゃな次男、てとこでしょうか。違うか。でもどっちもやっぱ好きです。

M-6 "I Bowed My Head And Cried Holy" などは導入部のゴスペルコーラスに大感動。ブルーグラスの根っこには、ゴスペルもキチンとあることを分からせてくれたりもします。

締めのビートル ”Don't Let Me Down” のカバーも、ジーン・クラークのヴォーカルにシビレながらアルバムが終わっていく余韻が素敵。

もう初冬、かな。こういう「寒っ」と感じ出した季節にモロ、ピッタシくる、最高な音楽。
ふぅ~。コーヒーがさらに美味しくなってきますね。この季節、この音楽。
カントリーロック最高!