“夜汽車よジョージアへ“(私も連れてって!)

2006年01月18日 | Soul/R&B
相変わらず、自分内フォーク・ブームは続いております。
ディラン台風も、依然勢力を保ったまま、というか威力を増しつつ近づいてきております。時速3kmで。じわじわと、だけど確実に。
ディランのギャスライトのライブ、ほぼ毎日飽きる事無く聴いてます。染み込んでってます。
ディラン周り、ディランそのもの、もー面白くって仕方がないのですが、今日はちと趣向を変えて。
ソウルのグラディス・ナイト&ザ・ピップスでっす。

なんでかってーとね、この間、たまたまラジオから流れてきたんです。
グラディス・ナイト&ザ・ピップスのブッダ時代のNo.1の大ヒット曲 “Midnight Traint To Georgia(邦題:夜汽車よジョージアへ)“ が。

その時、ちょっとだけヘビーな仕事中で、身体も心もクタクタのヘロヘロだったんですけど、この曲が流れてきたと分かった途端、そのクタクタが一瞬にして軽くなったんです。これホント。
そしてそれは曲が流れている間ずっと続いてて。
満たされた気分とでも言うんでしょうか。軽ーく至福感を味わいました。
自分がみるみる癒されるのが分かりましたよ。
音楽って偉大だなぁと、つくづく思わされました。
かけてくれたDJ or リクエストした人にも感謝感謝ですけどね。

サウンドがとにかく暖かい。グラディス姐さんの渋くも情熱的なアルト声も、それをしっかり支えるピップスの優しいバック・コーラスも、もー何だか聴いてるこちらのことをデッカク包んでくれるんですよね。
そいでね、こちらの想いをね、運んでくれるんですよ、ジョージアへ向かう夜汽車へとね。
それだけ歌の世界が確率されてて、夢心地なのです。
聴いてて思わず泣きそうになったもの。
「Whoo Whoo!」という夜汽車の汽笛を思わすピップスのコーラスのとこ、思わず合わせて歌いそうになったもの。振り付きで。


“ピップス“の面々がまた、1人1人イイヒトそー


グラディス・ナイト&ザ・ピップスはレーベルを何度か移籍しています。
ヴァーヴ→モータウン(67年~74年)→ブッダ→コロンビア(グラディスのソロ)と言った感じだったでしょうか。

私は彼女たちのブッダ時代のものは『The Buddah Box』という所有するボックスに2曲収録されているものしか持ってなくて、オリジナルは1枚もまだ持っていません。
その収録曲2曲のうち、1曲が代表曲の “夜汽車よ、ジョージアへ“ だったので、よく聴いていたわけです。


その他だとモータウン時代のものは、このベストをよく聴いています。


Gladys Knight & The Pips 『The Ultimate Collection』


iTunes及びiPodにまだ入れてなかったので、今日入れてガンガン聴いていました。
外でも中でも。

モータウン時代で有名な曲は・・・

“I Heard It Through The Grapevine(邦題:悲しいうわさ)“
“If I Were Your Woman (邦題:恋の苦しみ)“
“I Don't Want To Do Wrong(邦題:涙のあやまち)“
“Neither One Of Us (邦題:さよならは悲しい言葉)“

あたりのスロー・ナンバーですよね。
邦題を見てお分かりのように、恋の苦しみ、悲しみ、切なさなんかを歌わせたらグラディス姐さんは天下一品です。その持ち味はブッダ時代も変わらずで、 “夜汽車よジョージアへ“の世界なんて殆ど演歌の男女の世界かって感じの、うら寂しくもイイ男とイイ女の話が女目線でしっとりと綴られるわけで、聴いてると何だか自分までイイ女になった気になるんですよね 笑。


それになんてったってグラディス姐さんは、8才くらいの時から、いとこ2人+兄ちゃん1人の“ピップス“を引き連れて、ゴスペルやR&Bで世界中をブイブイとツアーしてたらしいですから、“Just Walk In My Shoes“や “The Nitty Gritty“ 、“Friendship Train“などのブイブイ系、ノリノリ系ナンバーも、姐さんの安定したごっつい歌唱とファンク・ブラザーズのあのサイコーな演奏と相まって、何とも魅力的で、これまた大大大好きです。
つまりスローもアップテンポも相当な実力派。悪いわきゃない、ってなもんです。

でもイマイチ日本ではこの人たちは、評価が低い&人気がないみたいなのですよね。
アメリカでの大スター振りとは対照的に。
こんなにイイのに。私は大好きです。今回のラジオの件でますます確信!
あ、でもベスト盤だからサイコーなのかな。
オリジナル・アルバムになると少~し弱いとという評価をよく見ますね。
アルバム、いつか手に入れて聴いてみたいと思います。



ちなみに、60'sのモータウンものは言わずもがな“死ぬ程“好きなので、オリジナルをアナログで少~しづつ集めたり、ボックスとかもチロと持っているのですが、ジャケのデザインや処理が好きなのと、データ面や音も充実なので、たくさん種類が出ているCDでの単体のベストでは、この『アルティメット・コレクション』シリーズで集めております。

 ナラベルとタノシー!