ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

ママ!・・・って・・・え??

2007-12-16 08:30:12 | コンゴ(M&S)
人に呼びかけるとき
日本語だったら、○○さんとか○○様
フランス語だったら、ムッシュー、マダム、
マドモワゼル、など敬称をつけますね。
コンゴもフランス語圏なので
通常ムッシュー、マダムを使っているようで
最初は気づかなかったのですが。

道端に何件か並ぶ屋台の八百屋さんで買い物をした時
ちょっと値切ろうと思ってお金を出し渋っていたら
80kg超級のイカツイ顔の店のおばちゃんから
ドスのきいた声で
”C'est bon prix , mama (これは安いよ、ママ)!!"
と言われました。
キョロキョロ、この人のお母さんらしき人はいないし
・・ママ・・って・・・私?え~っ?!

そのときは知らなかったけど、コンゴでは
(特にコンゴ人同士で)
女性には、ママ、男性には、パパ
と呼びかけるんですね。どうもこれが敬称らしい。

アパートのガルディアン(gardien/警備員)が来て
”Bonjours madame,mama est là? (こんにちはマダム、ママいる?)"
と言われ、??となってたら
横からナディーヌ(うちのメイド)が
”C'est moi ,c'est moi. (あたし、あたし)"
って出てきたこともあった。
そっか二人は親子なのか、と思ってました(//)
ちなみに最近呼びに来た人は
”ママ・ナディーヌいる?”って言ってたので
日本語の敬称と同じで、苗字やフルネームのときだけでなく
名前(prénom)の前につけることも可能なんですね。

そんなわけで外食のときも
パリでやるように”ムッシュウ~”なんて
気取って人差し指を立てるより
”パパッ!!”と、ちょっと横柄目に手をあげるほうが
サッと給仕人が来てくれる。
さらに、”プリムス、モコ!”
(プリムスはコンゴで作っているビール、
モコは現地公用語であるリンガラ語で一つの意)
と続けばもう完璧。
あなたも今日からキノワ(Kinois/キンシャサ人)です。

ちなみに彼らの地声は大きいので
呼びかけも大きめの声が、より効果的です。