健康のためにはかつての日本人が食べていた日本の伝統的な和食が良い。
と一言でさらっといってしまうが、自分はかつての日本人が食べていた日本の食事をどこまで知っているのだろう?
自分の記憶では大阪万博以降 かなり 家の食事もかなり洋風化した気がする。それ以前は?といってもまだ幼少なのであまり記憶がないが、三食米食で 朝ごはんの献立はかろうじて覚えている。
ごはん みそしる しらす干し だいこんおろし
目玉焼き
これくらいしか思いつかない。
そこで昔の食事がどんなものだったのか興味を持ち、古本屋へ行ってみるとなかなかタイムリーな本を見つけた。
ちゃぶ台には興味がないが 献立には興味がある。
昔の食事が良いといっても 江戸時代は 階級差が激しく 下級武士ですら 米とみそしると漬物が基本で 魚は月に何度かくらい質素だった。豆腐や納豆も食べれる人は限られていただろう。
農民などは もっと貧しかった。自分の先祖がそのような食生活のなかで良く子孫を残すほど生き延びてこれたものだと改めて感心する。
明治もあまり江戸時代と変わりない。
それでも こちらの本に 明治 大正 昭和と尋常小学校の教科書に食卓風景の絵があるのだが、 大正 昭和と おかずが一皿ずつ増えているので 食生活も少しずつ豊かになっていったようだ。
昭和時代でも戦中戦後は食料不足で この時代の献立はかなり貧しく 戦前の食事内容にもどったのは 昭和30年頃だったらしい。
この本の中で、参考になりそうだったのが 昭和15年に婦人の友にのっていた一日の献立だ。
朝 ご飯 ほうれん草入り味噌汁 小魚の佃煮 たくわん三切れ
昼 ご飯 茶碗蒸し キャベツ和え つけもの りんご一個(キャベツが何で和えてあるか 茶碗蒸しの具は不明)
夜 ご飯 ほうれん草のおひたし 鰯焼き つけもの 羊羹
ご飯は朝昼晩 三杯とある。
ご飯を食べる量がびっくりするほど多い。そして漬物も三食(三食とも違う種類)
また 当時のレシピでつくるとかなり味が濃いらしい。(ご飯を食べるためと 保存性を高めるために塩をかなり使っているようだ)
味の濃さは良くないだろうが 献立そのものは現代人からしたら じつに健康的で参考になりそうだ。
米の消費量は昭和37年がピークだったとこの本には書いてある。現代は 米が減って変わりに副食が増えたこと また、小麦が増えた。
日本人の伝統的な食事とは おかずだけでなく、米を沢山食べる生活だったのだ。
実際 我が家はかなり米の消費量が少ない。これからはもっと米を食べよう。
とはいえ 夫は朝はパンが良いと言うのでこまるなぁ。