井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

今シーズン二度目の羊蹄山!

2021-02-14 21:24:47 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今シーズン二度目となる羊蹄山へ出かけてきました。

 2月13日、今日は土曜日です。
天気予報をチェックすると風は強いものの天気はいいようです。
今年の羊蹄山は雪の量が多いのでコースを比羅夫からにして何とかお鉢の縁までを狙います。
同行者は、昨年から一緒にバックカントリスキーに行っているYg氏です。
彼はフルマラソンのトレランもやっているナイスな若者です。

 札幌を朝6時に出発して、喜茂別のコンビニで行動食を買い込みます。
そして倶知安へ向かい、比羅夫コースの登山口である半月湖駐車場へまっしぐら。
駐車場についてみるとすでに10台ほどが止まっており、ほぼ満車状態です。
かろうじて一番端に1台分の隙間がありましたので駐車します。

登山準備を終え、入山届を記入して、さあ出発です。
7時半に日陰の雑木林を歩きます。
コースには前日のトレースが残っていますので使わせてもらいます。

歩き出すとすぐに身体が暑くなってきます。
今日は気温が高いのでフリースを脱いで調整します。
雑木林を快適に登ります。
目の前には羊蹄山が逆光のため薄青く光っています。

一山登って休憩を取ります。
後ろを振り返ると朝日に輝くニセコアンヌプリが見えています。

     
     言葉が出ないくらい綺麗です。

 この山の美しさに欧米のスキーヤーはあこがれるのだと思います。
さて、ここからのコースはいつもだと右へ向かい一枚バーンを登るのですが、
今日は左の林の中を登ることにします。
こちらの方が雪が柔らかくシールの利きがいいからです。

 傾斜がドンドンきつくなってきますが、森林限界手前辺りから一定の傾斜となります。
そこをギグを切りながら登るのですが、汗が出てきます。
途中で短く休憩を取り水分を補給しながら高度を上げていきます。

千mを超えると周りの景色が少し変わってきます。
樹木の丈が低くなり、ほどなく森林限界となります。
すると右手からの風が強くなってきます。
足元には前日に登ったトレースが残っているので不安なくドンドン登ります。

千5百mあたりまで来て上の方の見通しが利いた辺りで左足の膝に内腿に違和感が生じます。
その違和感は足がつりそうな症状です。
これを騙しだまし登るのですが、右足にも同じ症状が現れます。

ここで決断しました。
私はここから引き返すことにして、Yg氏はお鉢まで登ってもらうことにして待ちます。
風の陰になるブロックを探し、風下にスコップで穴を掘ります。
身体が隠れるくらいの深さの穴を掘り、その中でレスキューシートにくるまり彼を待つことにします。

風は時折強く吹くのですが、行動食を食べ、お茶を飲んで凌ぎます。
30分以上は待ったでしょうか。
寒さに耐えられなくなったので、Yg氏に電話をします。
すると彼は、あと5分ほどでお鉢の縁に着くというではありませんか。

私は高度を少し落として、森林限界辺りで待つことにする旨、伝えます。
足の攣りも改善してきましたのでスキーを付けて軽い沢型の雪の中に滑り込みます。
ここな雪質は最高でした!!
20センチほどの軽いパウダーがあるのです。
気持ちよくターンを繰り返し、10回ほどターンしたところで止まります。

少し高度を落としただけで風の当たりが弱くなっているのです。
ここでYg氏を待つことにします。
上の方までしっかり見えているので見逃すことはありません。

ボーダーや、スキーヤーが数人おりてくるのが見えます。
でも、Yg氏ではありません。
最後の方にYg氏が滑り降りてくるのが見えました。
滑りに少し疲れが見えますが、しっかりした滑りで降ってきます。

彼からの電話に出て、コースを指示します。
そして合流!!
ここからは、一枚バーンを滑ります。
先行者のトレースがありますので、できるだけそのトレースを避け、新しい雪を滑ります。
ここの雪も最高でした!!
気温の影響をあまり受けない、ちょっと重めですがパウダーなのです。
気持ちよくターンを繰り返し、高度を落とします。

途中から雪質が重くなってきます。
気温の影響で表面が融けているのです。
それにトレースが混んできて滑りずらくなります。

小高い丘の上で休憩を取ります。
    
     後ろには今滑って北斜面が見えています。

    
    拡大すると今日滑ったシュプールが沢山見えますね。

    
    正面には朝とは違った陰影を刻んだニセコアンプルりが秀麗な姿で佇んでいます。

 午後3時過ぎに半月湖の駐車場まで戻りました。
今日は足がつってしまうというアクシデントがありましたが、滑る方はそれなりに楽しめました。
また、一緒に登ったYg氏は、初めて冬の羊蹄に登ったという記念の日になりました。

    
    倶知安の町はずれから写した羊蹄山の姿です。
    秀峰という名に恥じない姿だと私は思います。


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