井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

今年5度目の羊蹄山でお釜の縁まで登る!

2015-03-24 20:40:44 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今シーズンのうちに羊蹄山のお釜を滑ってみたいという野望を密かに持っていました。
今シーズンは比羅夫ルートを3回、真喜茂ルートを1回、計4回登っていますが、いづれもスキー中心の羊蹄山でした。
そのため森林限界辺りまでしか登っていません。

 天気予報を見ていると3月25日は風が弱いとの予報がでています。
おまけに天気も曇り時々晴れと絶好の天気なのです。
これを逃すと次にいつ行けるか分かりません。
一緒に登る約束をしていたOmさんも行けるといいます。
そんなことで、行って来ました。

 札幌を朝5時に発ちます。
7時前の登山口となる半月湖に到着。
さっそく登山準備をして登ります。

 さすがに平日とあっては登る人が少ないです。
私達の前の1人、後から外人さん達のグループが追いかけてきます。
このルートも4度目となれば慣れたものです。
1時間ほどで森林を抜けます。

Omさんはこのルートは初めてです。
簡単にお釜までのルートを説明します。

 しかし、今日の雪質はクラストした斜面です。
身長に登りますがスキーが横滑りしてくるのでスキーアイゼンを付けます。
このルートは西側から山頂へ登ることになるので斜面に日が当たってくるのが遅いのです。
   
   斜面に陽が射すとキラキラ光って綺麗です。

 さて2時間ほど登ってくると斜度が増してきます。
後発の外国人グループが私達より先行しているではありませんか。
彼らはスノーシューで直登しているので差が付いてしまいました。

 クラストした斜面がさらに堅くなってきます。
頑張って登りましたが1,200mであきらめシートラすることにします。
背中にスキーを担ぎ、ここからはアイゼンをつけて登ります。
   
     
 あえぎあえぎ登り、1,500m辺りで休憩を入れます。
目の前にはニセコアンヌプリがきれいに見えています。
   

 さあここからが正念場です。
苦しい登りが続きます。
 
 5時間ほどかかってやっと1,700m地点に到着です。
   

 ここからは傾斜が少しゆるみます。
   
    外人さん達のパワーには脱帽です。

 30分ほどかかって、やっと、お釜の縁まで登る事が出来ました。
   
    先行していた外国人グループです。

 目の前に三角点のある山頂が見えています。
   

 真狩側からお釜の底に向かって滑り降りた人がいます。
   

 しかし、私達にはお釜の底に向かって滑る体力が残されていませんでした。
私は1,700m辺りから太股の裏がつる有様。
とてもお釜の底から登ってくる体力はありません。
残念ながら今後の計画とするしかありません。

 お釜の縁は風もなく日差しもあるのでゆっくり体力を回復させることが出来ました。

   
    下をのぞき込むと避難小屋が見えています。

   
   せっかくなので記念写真をパチリ!

 40分ほど休んでから滑り降ります。
最初はハイ松に雪が吹き付けられたデコボコの斜面を降ります。
斜滑降で右に左に交わしながら降ります。
カール状のくぼんだ場所で少し平らな斜面があったのでそこは一気に滑ります。
すると、その縁に5~6人の人達が休んでいました。

そこから登ってきた大斜面を降ります。
斜面はクラストしている上にシュカブラでデコボコしています。
大きく斜滑降を使って降りますが、足の筋肉が悲鳴を上げてきます。
そんなことで騙し騙し降ります。
それでも登るスピードに比べるとスキ-ですので格段に早いです。

 途中から雪面の表面が融けています。
その斜面がまた何とも滑りづらいのです。
ここも我慢して滑ります。

 そんなこんなで苦労の連続ですが、やっと、森の手前まで滑り降りることが出来ました。
   
   自分たちの滑り降りた斜面を見上げるのは何といい気分です。

 ジェットコースターのような森の中のトレースを滑り降りると駐車場です。
3時を少し回った時間に降ることが出来ました。

 今日はとても満足な1日でした!!

   
    帰り道、倶知安郊外から見た羊蹄山です。
    手前に見える池は、羊蹄山から吹き出した湧き水を溜めて作った池です。

 


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2 コメント

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Unknown (ウチ)
2015-04-07 21:31:30
天気いいと山頂へ気持ちが向きますね!
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この日の天気は・・・ (MIKO)
2015-04-07 22:05:06
この日の天気は快晴の上に風がまったくないのです。
こんな日を逃したらお釜の縁まで登ることはできません。
残念なのは、雪がもう少し粉雪だったらと思いました。
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