井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

厚真町で災害ボランティア活動を行ってきた!

2018-09-15 16:44:53 | その他
 9月6日の未明に起きた地震は「北海道胆振東部地震」と名付けられました。
地震の最大震度は、厚真町で7とされ、北海道では経験したことのない直下型の地震でした。
その厚真町における災害ボランティア活動が9月13日から本格的に行われるということで参加してきました。

 今回は、厚真町、安平町とむかわ町の三町に災害ボランティアセンターが立ちあげられました。
私は、厚真町の災害ボランティアセンターにメールで登録し13日から2日間ボランティア活動を行ってきました。

 札幌から厚真町まで車で2時間ほどかかります。
センターにおける受付開始は8:30分からです。
国道274を走り、三川から厚真町に向かいます。
途中で安平町も通ります。
安平町の早来手前から厚真町へ向かう道路は通行止めとなっていました。
そのまま苫小牧方面へ向かい、遠浅(とあさ)という集落から厚真に行くことができました。

 途中の道路はいろいろな車両で混雑しています。
特に目についたのは自衛隊の車両です。
厚真町の町に入りましたが、街並みを見ても窓ガラスが割れたり屋根が崩れたり壁に亀裂が入っているような大きく被害を受けている家は見当たりません。
災害ボランティアセンターに着くと急ごしらえの駐車場が2か所整えられていました。
さすがに車が沢山駐車しています。

 ボランティアセンターの右側にテントが数張り立てられています。
8:30分、受付が始まります。
受付では、事前のボランティア登録をしているか、ボランティア保険に加入しているかの2点を確認されます。
その次は、センター内にてボランティア先を決める作業を待ちます。
椅子が50客ほど並べられた一番前にホワイトボードが3枚ほどあります。
そのホワイトボードにボランティアに行く先が一覧でまとめられているのです。

 担当者からのあいさつがあり、マッチングと称するボランティア先の必要人数に従って割り振りをします。
私は、農家さんの納屋の片付けをする仕事に割り振られました。
その農家さんは町から10kmほど離れたとこにあります。
4人で行きましたが、皆さんこの町の地理は全く不案内です。
車のナビを使い交通止をかいくぐり、目的の家に着くことができました。

 家主の方に挨拶して、さっそく作業に取り掛かります。
2間かける4間ほどの納屋は床一面に雑多なものが溢れかえっています。
この雑多な物を、一旦全部納屋から出します。
この作業に家主も加わって5人で午前中一杯かかりました。

 午後からは、地域ごとに設置された災害ゴミ受け入れの場所まで運びます。
この作業は2tトラックで3回ほど運び何とかゴミの全量を整理できました。
そこで今日の作業は終了となりました。
センターへ戻り作業報告を済ませて一日が終わります。


 翌14日も同じような作業を行いました。
この仕事が早く終わりましたので安平町で倒壊の恐れがあるほど被害を受けた家屋を見に行ってきました。
旧早来町の中心街にそれらの家屋がありました。

 1軒目は石造りの蔵です。

    

    
     札幌軟石と思われる石を積み上げた蔵です。
     壁厚は40cmほどあると思われました。
     正面の開口部が強度を下げたように思われます。
     左の壁にも大きな亀裂が入っています。

 2軒目も石造りの建物です。
1軒目の建物のすぐ近くにあります。
    

    
     こちらも札幌軟石を積み上げた蔵に窓を付けて喫茶店として利用していたようです。
     2階建てとのことですが、2階部分は完全に崩落しており屋根が裏側に崩れ落ちています。
     こちらの建物も1階部分に作った窓が建物全体の強度を落としたように感じます。

 3軒目は2軒目の建物の真ん前にあります。
    

    
     レンガ造りの建物ですが、2階部分のレンガを見ると厚さ10㎝ほどと薄く感じました。

 これらの建物以外では、数軒の建物が玄関のガラス戸や窓ガラスが割れているのを見かけた程度です。
テレビなどではこれらの倒壊した様子が何度も報道されていましたが、隣接する通りをみてもほかの家の外観を見る限り大きな被害は感じ理られません。
ほとんどの家は、ガラス窓なども割れず地震前と同じ姿で立っているようです。

 震源地に一番近い厚真町や安平町の家屋より、札幌市清田区の里塚で起きた液状化現象により傾いた家並みの方が被害が大きいといえます。

 いづれにしても被災地では避難所生活をしている人が千人を超えています。
特に厚真町で避難所生活を送っている人が多いのですが、厚真町では電気はほとんど回復したようですが、未だ断水が続いています。
この断水が続いていると普通の生活には戻れないと思います。
一日も早い水道の復旧が待たれるところです。

 



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