9月10日
身支度を整えて食堂へ行くと窓の外は真っ白です。
玄関を出入りしている人達が口々に「寒い!寒い!」といってます。
確かに玄関から吹き込んでくる風は冷たい風です。
朝食を済ませて出発の準備をします。
今日は立山を越えて室堂までですので時間はタップリあります。
受付にいる小屋番の男性にお礼を言って玄関をでようとすると「これ、記念に!」といってキーホルダーをくれます。
今回、Akさんのザックを受け取ったことで随分便宜を図ってもらいました。
さて、玄関を一歩でると冷たい風がワーッと身体に当たります。
小屋の温もりを身体から一吹きで奪うような風です。
私の出で立ちは、ウインドブレーカー代わりに着ている雨具のジャケットの他はいつもの服装です。
下はズボンだけです。
でも、この服装で我慢できないことはありません。
なんせ、真冬でもズボン下は素肌という生活を何十年もしているのです。
真冬の北海道に較べれば寒いといっても我慢できないはずはありません。
6:30分、剱御前小屋から砂礫地の急な登りをゆっくり登ります。
少しずつ身体が暖かくなってきます。
視界は20~30mほどでしょうか。
天気が良ければ左手には目の下の剱沢から剱岳が見えるはずなのです。
モクモクと歩きます。
登山道の横にあるハイ松を見ると白いものが枝先についています。
よく見るとエビのシッポでした。
これにはビックリしました。
寒いと思っていましたが、まさか9月の中旬で本州の山でエビのシッポを見るとは思いもしませんでした。
本州といえども三千メートルの山は侮れないですね。
傾斜が緩くなってきたと思ったら前方に何か黒い影が見えてきました。
どうやら別山山頂のようです。
6:55分、別山山頂に到着です。
社はしっかりとした石積にガードされています。
この社の奥に剱岳が見えるはずなのですが・・・
寒いので手を合わせるだけにして先へ向かいます。
いくつかのアップダウンを繰り返しますが、それほど大きなものはありません。
7:35分、真砂岳への分岐で一休みします。
風が強いのでハイ松の陰に隠れます。
ここで、真砂岳へ行くか考えましたが、この天気ですので山頂に着いても何も見えないはずです。
何も見えない山頂は興味がないのでパスすることにしました。
8:05分、富士の折立に到着です。
後ろのボーッとした黒い岩山が富士の折立山頂です。
ここも休まずに先へ向かいます。
10分ほどで大汝山休憩所に着きました。
ここで一休みします。
この大汝山休憩所には管理人の方が1人いました。
今日は天気が悪いので休憩料はいらないといいます。
この休憩所は非難小屋も兼ねているので悪天時には登山者の非難小屋として使うためだと教えてくれます。
管理人話では、昨夜の寒波で外にある水のタンクからの配管のとこかが凍ってしまったようで水が使えないといいます。
ストーブの上のヤカンに私の持ってきた水を入れて湧かします。
そのお湯でコーヒーを入れてくれたので、ストーブに当たりながらいろいろな話をしました。
興味を引いたのは、この周辺には遙拝所が数多くあるようだとのことです。
大学の先生がそれらの研究に来ているようです。
また、ここから見える剱岳は素晴らしくいろいろな天候の中で写した写真なども見せてくれます。
話に花が咲いて、何と3時間近くもこの小屋で時間を潰してしまいました。
11:00分、小屋の直ぐ脇にある大汝山に登り、雄山へ向かいます。
20分ほどで雄山に到着です。
時折雲が薄くなって上空が明るくなってきました。
社殿の前からうっすらと山頂が見えます。
社殿の全景です。
山頂へ向かうと関所のような柵で囲まれています。
この柵の奥にはいるにはお金がいるようです。
看板には、この先の土地は立山神社の所有地とあります。
何と入山料を取るというのです。
ちょっと商業的な胡散臭さを感じてしまいました。
山頂からの景色がそれほどいいわけでもないので柵の外から写真を写してお別れです。
雄山から一の越へ向かって降ります。
途中で雲は切れてきます。
室堂が見えてきました。
一の越までの登山道は大小の岩がゴロゴロしており足元に浮き石も多いです。
注意しながら降っているとこの寒さの中手袋もしないで登ってくるお年寄りがいます。
手が冷たそうなので私の手袋を譲って上げます。
12:00分、一の越山荘に到着です。
なかなか立派な小屋でした。
ここから室堂までは綺麗に整備された石畳の道を降ります。
この石畳の道は綺麗なのですが登山靴で歩くのはゴツゴツしてとても歩きにくいです。
かかとが痛くなってきます。
途中にあった祓堂です。
13:00分、室堂に到着です。
早速、室堂ターミナルの中にある売店でAKさんのザックを荷造りして宅配便で送ります。
段ボールやガムテープは剱御前小屋で貰ってきましたので作業は簡単です。
Akさんにザックを送ったとの連絡も入れておきます。
ターミナルの中は人で一杯です。
今日は天気が悪いので散策する人も少ないようです。
ターミナルをでるとパーッと雲が晴れて立山が見えてきました。
ここから今日の宿となる雷鳥沢ヒュッテへ向かいます。
みくりが池です。
そして地獄谷を通ります。
亜硫酸ガスが吹き出ています。
このガスを吸い込むと咳き込んでしまいます。
ガス警報装置がありました。
地獄谷を少し登ると雷鳥沢ロッジが見えました。
13:30分、今日の宿へ着きました。
このロッジには温泉があります。
早速、3日間の汗を流しに温泉へ向かいます。
昨夜泊まった剱御前小屋は、水源が無く雨水しか使えないため水は貴重品でした。
しかし、剱御前小屋から真っ直ぐ降るならわずか2時間ほどの距離にあるこの室堂は
水は豊富なばかりか温泉まであるのです。
今日は汗を流し綺麗な身体になったのでグッスリ寝ることができます。
身支度を整えて食堂へ行くと窓の外は真っ白です。
玄関を出入りしている人達が口々に「寒い!寒い!」といってます。
確かに玄関から吹き込んでくる風は冷たい風です。
朝食を済ませて出発の準備をします。
今日は立山を越えて室堂までですので時間はタップリあります。
受付にいる小屋番の男性にお礼を言って玄関をでようとすると「これ、記念に!」といってキーホルダーをくれます。
今回、Akさんのザックを受け取ったことで随分便宜を図ってもらいました。
さて、玄関を一歩でると冷たい風がワーッと身体に当たります。
小屋の温もりを身体から一吹きで奪うような風です。
私の出で立ちは、ウインドブレーカー代わりに着ている雨具のジャケットの他はいつもの服装です。
下はズボンだけです。
でも、この服装で我慢できないことはありません。
なんせ、真冬でもズボン下は素肌という生活を何十年もしているのです。
真冬の北海道に較べれば寒いといっても我慢できないはずはありません。
6:30分、剱御前小屋から砂礫地の急な登りをゆっくり登ります。
少しずつ身体が暖かくなってきます。
視界は20~30mほどでしょうか。
天気が良ければ左手には目の下の剱沢から剱岳が見えるはずなのです。
モクモクと歩きます。
登山道の横にあるハイ松を見ると白いものが枝先についています。
よく見るとエビのシッポでした。
これにはビックリしました。
寒いと思っていましたが、まさか9月の中旬で本州の山でエビのシッポを見るとは思いもしませんでした。
本州といえども三千メートルの山は侮れないですね。
傾斜が緩くなってきたと思ったら前方に何か黒い影が見えてきました。
どうやら別山山頂のようです。
6:55分、別山山頂に到着です。
社はしっかりとした石積にガードされています。
この社の奥に剱岳が見えるはずなのですが・・・
寒いので手を合わせるだけにして先へ向かいます。
いくつかのアップダウンを繰り返しますが、それほど大きなものはありません。
7:35分、真砂岳への分岐で一休みします。
風が強いのでハイ松の陰に隠れます。
ここで、真砂岳へ行くか考えましたが、この天気ですので山頂に着いても何も見えないはずです。
何も見えない山頂は興味がないのでパスすることにしました。
8:05分、富士の折立に到着です。
後ろのボーッとした黒い岩山が富士の折立山頂です。
ここも休まずに先へ向かいます。
10分ほどで大汝山休憩所に着きました。
ここで一休みします。
この大汝山休憩所には管理人の方が1人いました。
今日は天気が悪いので休憩料はいらないといいます。
この休憩所は非難小屋も兼ねているので悪天時には登山者の非難小屋として使うためだと教えてくれます。
管理人話では、昨夜の寒波で外にある水のタンクからの配管のとこかが凍ってしまったようで水が使えないといいます。
ストーブの上のヤカンに私の持ってきた水を入れて湧かします。
そのお湯でコーヒーを入れてくれたので、ストーブに当たりながらいろいろな話をしました。
興味を引いたのは、この周辺には遙拝所が数多くあるようだとのことです。
大学の先生がそれらの研究に来ているようです。
また、ここから見える剱岳は素晴らしくいろいろな天候の中で写した写真なども見せてくれます。
話に花が咲いて、何と3時間近くもこの小屋で時間を潰してしまいました。
11:00分、小屋の直ぐ脇にある大汝山に登り、雄山へ向かいます。
20分ほどで雄山に到着です。
時折雲が薄くなって上空が明るくなってきました。
社殿の前からうっすらと山頂が見えます。
社殿の全景です。
山頂へ向かうと関所のような柵で囲まれています。
この柵の奥にはいるにはお金がいるようです。
看板には、この先の土地は立山神社の所有地とあります。
何と入山料を取るというのです。
ちょっと商業的な胡散臭さを感じてしまいました。
山頂からの景色がそれほどいいわけでもないので柵の外から写真を写してお別れです。
雄山から一の越へ向かって降ります。
途中で雲は切れてきます。
室堂が見えてきました。
一の越までの登山道は大小の岩がゴロゴロしており足元に浮き石も多いです。
注意しながら降っているとこの寒さの中手袋もしないで登ってくるお年寄りがいます。
手が冷たそうなので私の手袋を譲って上げます。
12:00分、一の越山荘に到着です。
なかなか立派な小屋でした。
ここから室堂までは綺麗に整備された石畳の道を降ります。
この石畳の道は綺麗なのですが登山靴で歩くのはゴツゴツしてとても歩きにくいです。
かかとが痛くなってきます。
途中にあった祓堂です。
13:00分、室堂に到着です。
早速、室堂ターミナルの中にある売店でAKさんのザックを荷造りして宅配便で送ります。
段ボールやガムテープは剱御前小屋で貰ってきましたので作業は簡単です。
Akさんにザックを送ったとの連絡も入れておきます。
ターミナルの中は人で一杯です。
今日は天気が悪いので散策する人も少ないようです。
ターミナルをでるとパーッと雲が晴れて立山が見えてきました。
ここから今日の宿となる雷鳥沢ヒュッテへ向かいます。
みくりが池です。
そして地獄谷を通ります。
亜硫酸ガスが吹き出ています。
このガスを吸い込むと咳き込んでしまいます。
ガス警報装置がありました。
地獄谷を少し登ると雷鳥沢ロッジが見えました。
13:30分、今日の宿へ着きました。
このロッジには温泉があります。
早速、3日間の汗を流しに温泉へ向かいます。
昨夜泊まった剱御前小屋は、水源が無く雨水しか使えないため水は貴重品でした。
しかし、剱御前小屋から真っ直ぐ降るならわずか2時間ほどの距離にあるこの室堂は
水は豊富なばかりか温泉まであるのです。
今日は汗を流し綺麗な身体になったのでグッスリ寝ることができます。