9月9日
朝食を取らずに出発した2人組がいないので朝食を食べるお客は私を含めて3人だけです。
小屋の人に「2千8百メートルから上は気を付けて!」といわれて小屋をあとにします。
5:50分、6時出発の予定でしたが少し早めに出発することができました。
天気は上々です。
いきなりジグを切る急登ですがゆっくり登っていきます。
一息ついたところで後ろを振り返ると早月小屋がもう目の下です。
上に目を転じると剱岳の本峰が覆い被さるように見えます。
途中で斜面に陽が差してきます。
そこに、先に出発した2人組がガスでお湯を沸かし朝食の準備をしています。
「お先に!」といって先へ進みます。
左側の尾根がいよいよ間近に見えてきます。
急峻な岩場が続く尾根です。
岩登りをしたことがない私にとっては登りたくても足を入れることのできない尾根です。
途中で1回休憩を入れます。
登山道が岩イワしてくると所々に鎖場などが現れます。
まあ、慎重に登れば何ということはありません。
この登山道を歩いている人は私を含め3人だけです。
回りに人影もないので自分のペースで歩けるのが嬉しいです。
小さな岩陰を回り込むと2千8百の標石がありました。
7:35分、ここで一息つきます。
ここでザックからヘルメットを出して被ります。
上を見ると山頂部が手の届きそうなくらい近くに見えます。
気合いを入れて山頂へ向かいます。
岩場を一つ一つ慎重に登ります。
ホールドやスタンスの岩もしっかりしているので怖がる必要はありません。
浮き石に足を乗せないようにして登っていくと山頂に続く痩せた岩尾根にでます。
そこから5分ほどで山頂でした。
8:20分、剱岳の山頂に到着です。
思ったより時間も掛からずに登れました。
山頂には7~8人が休んでいます。
目の前には立山が見えています。
なかなか雄大な姿です。
そして雲海を挟んだ向こうには鹿島槍ヶ岳や白馬岳が見えています。
私は、この周辺の山はほとんど初めて目にします。
隣にいた人に山座同定をお願いすると快く教えてくれました。
岩いわした尾根が目の下に続きます。
そして目に下の谷にはテントが一張り見えます。
岩の殿堂剱岳といわれる山です。
ここにテントを張って岩登りをしているのでしょう。
私には羨ましい世界を堪能している人達です。
山頂にはおよそ1時間ほどいたでしょうか?
天気が良いので周りの山を見ていても飽きないのです。
しかし、そろそろ下山しなければ行けません。
9:40分、下山します。
下山途中でAkさんがどこで間違って早月尾根へ降りてきたのか見ていると、なるほど小さな標識があるだけです。
これでは、別山ルートと早月ルートの分岐は注意していないと見逃してしまいます。
所々に書いてあるペンキも薄くなっているところがあります。
私もかにのヨコバイのところでタテバエへ間違ってはいるところでした。
登ってきたガイドさんに言われて気がつきました。
横を見ると小さな鋼板にカニのヨコバイと書かれていました。
カニのヨコバイを下から見たところです。
この左右の岩溝に足を入れて鎖を掴みながらトラバースします。
そこから梯子場や鎖場が続きます。
目を左に転じると早月尾根の最上部が見えています。
ここから少し降るとカニのタテバイがよく見える場所に来ました。
まあ、豆粒みたいに見える人達が岩に張り付いて登っています。
このルートが一般ルートというのは、かなり難易度が高いと思います。
カニのタテバイを見ていると10名ほどのツァー客が登ってきます。
私の入る場所は横幅1m50はあるちょっと広くなった場所なのですが、
この場所を山肌にへばり付く様に登っている人がいます。
思わず、この人達が、あのカニのタテバイを登れるのか?と首を傾げてしまいました。
人のことはさておいて、快調に岩場を降ります。
やがて、10:05分、前剱に到着です。
ここまで降って来ると剣の山頂も遠くなります。
10:35分、前剱下のコルで休憩を取ります。
目の下には剣山荘や剱澤小屋が見えています。
この辺りからの登山道は岩くずがガラガラとしており浮き石に足を取られそうになります。
最後の最後まで気を引き締めて降ります。
11:20分、剣山荘に到着です。
ここでホット一息、建物の横に腰掛けて軽く食事を取ります。
目の前に聳える剱岳の姿を楽しみながらの食事はとても美味しく感じました。
一仕事終えたという満足感で一杯です。
さあ、ここから剱御前の小屋を目指して登ります。
この途中から見た剱岳もなかなかいい姿をしています。
ゆったりした傾斜の登山道を登ります。
時折降ってくる人と声を交わすのも楽しいですね。
11:50分、剱御前小屋に到着です。
目の前、一気に室堂方面の景色が飛び込んできます。
煙を噴いているのは地獄谷のようです。
剱御前小屋で受付をする時にAkさんの荷物を受け取ります。
その時に随分感謝されて缶ビールを1缶もらってしまいました。
今日は順調に剱岳を越えられました。
あとはこの小屋でゆっくり過ごします。
2回の休憩室は、目の前に剱岳が見えます。
時折、谷から湧き上がる雲に隠れますが、その刻々と姿を変える様子を見ているのも楽しいものです。
3時頃になると寒くなってきました。
休憩室のストーブに火を入れてくれたので暖かく、ウトウトと昼寝をしてしまいました。
幸せな時間でした。
夕方、外へ出てみるとものすごく寒いのですが、目の下に富山の街の灯りが見えています。
明日の天気はどうなるのでしょうか?
朝食を取らずに出発した2人組がいないので朝食を食べるお客は私を含めて3人だけです。
小屋の人に「2千8百メートルから上は気を付けて!」といわれて小屋をあとにします。
5:50分、6時出発の予定でしたが少し早めに出発することができました。
天気は上々です。
いきなりジグを切る急登ですがゆっくり登っていきます。
一息ついたところで後ろを振り返ると早月小屋がもう目の下です。
上に目を転じると剱岳の本峰が覆い被さるように見えます。
途中で斜面に陽が差してきます。
そこに、先に出発した2人組がガスでお湯を沸かし朝食の準備をしています。
「お先に!」といって先へ進みます。
左側の尾根がいよいよ間近に見えてきます。
急峻な岩場が続く尾根です。
岩登りをしたことがない私にとっては登りたくても足を入れることのできない尾根です。
途中で1回休憩を入れます。
登山道が岩イワしてくると所々に鎖場などが現れます。
まあ、慎重に登れば何ということはありません。
この登山道を歩いている人は私を含め3人だけです。
回りに人影もないので自分のペースで歩けるのが嬉しいです。
小さな岩陰を回り込むと2千8百の標石がありました。
7:35分、ここで一息つきます。
ここでザックからヘルメットを出して被ります。
上を見ると山頂部が手の届きそうなくらい近くに見えます。
気合いを入れて山頂へ向かいます。
岩場を一つ一つ慎重に登ります。
ホールドやスタンスの岩もしっかりしているので怖がる必要はありません。
浮き石に足を乗せないようにして登っていくと山頂に続く痩せた岩尾根にでます。
そこから5分ほどで山頂でした。
8:20分、剱岳の山頂に到着です。
思ったより時間も掛からずに登れました。
山頂には7~8人が休んでいます。
目の前には立山が見えています。
なかなか雄大な姿です。
そして雲海を挟んだ向こうには鹿島槍ヶ岳や白馬岳が見えています。
私は、この周辺の山はほとんど初めて目にします。
隣にいた人に山座同定をお願いすると快く教えてくれました。
岩いわした尾根が目の下に続きます。
そして目に下の谷にはテントが一張り見えます。
岩の殿堂剱岳といわれる山です。
ここにテントを張って岩登りをしているのでしょう。
私には羨ましい世界を堪能している人達です。
山頂にはおよそ1時間ほどいたでしょうか?
天気が良いので周りの山を見ていても飽きないのです。
しかし、そろそろ下山しなければ行けません。
9:40分、下山します。
下山途中でAkさんがどこで間違って早月尾根へ降りてきたのか見ていると、なるほど小さな標識があるだけです。
これでは、別山ルートと早月ルートの分岐は注意していないと見逃してしまいます。
所々に書いてあるペンキも薄くなっているところがあります。
私もかにのヨコバイのところでタテバエへ間違ってはいるところでした。
登ってきたガイドさんに言われて気がつきました。
横を見ると小さな鋼板にカニのヨコバイと書かれていました。
カニのヨコバイを下から見たところです。
この左右の岩溝に足を入れて鎖を掴みながらトラバースします。
そこから梯子場や鎖場が続きます。
目を左に転じると早月尾根の最上部が見えています。
ここから少し降るとカニのタテバイがよく見える場所に来ました。
まあ、豆粒みたいに見える人達が岩に張り付いて登っています。
このルートが一般ルートというのは、かなり難易度が高いと思います。
カニのタテバイを見ていると10名ほどのツァー客が登ってきます。
私の入る場所は横幅1m50はあるちょっと広くなった場所なのですが、
この場所を山肌にへばり付く様に登っている人がいます。
思わず、この人達が、あのカニのタテバイを登れるのか?と首を傾げてしまいました。
人のことはさておいて、快調に岩場を降ります。
やがて、10:05分、前剱に到着です。
ここまで降って来ると剣の山頂も遠くなります。
10:35分、前剱下のコルで休憩を取ります。
目の下には剣山荘や剱澤小屋が見えています。
この辺りからの登山道は岩くずがガラガラとしており浮き石に足を取られそうになります。
最後の最後まで気を引き締めて降ります。
11:20分、剣山荘に到着です。
ここでホット一息、建物の横に腰掛けて軽く食事を取ります。
目の前に聳える剱岳の姿を楽しみながらの食事はとても美味しく感じました。
一仕事終えたという満足感で一杯です。
さあ、ここから剱御前の小屋を目指して登ります。
この途中から見た剱岳もなかなかいい姿をしています。
ゆったりした傾斜の登山道を登ります。
時折降ってくる人と声を交わすのも楽しいですね。
11:50分、剱御前小屋に到着です。
目の前、一気に室堂方面の景色が飛び込んできます。
煙を噴いているのは地獄谷のようです。
剱御前小屋で受付をする時にAkさんの荷物を受け取ります。
その時に随分感謝されて缶ビールを1缶もらってしまいました。
今日は順調に剱岳を越えられました。
あとはこの小屋でゆっくり過ごします。
2回の休憩室は、目の前に剱岳が見えます。
時折、谷から湧き上がる雲に隠れますが、その刻々と姿を変える様子を見ているのも楽しいものです。
3時頃になると寒くなってきました。
休憩室のストーブに火を入れてくれたので暖かく、ウトウトと昼寝をしてしまいました。
幸せな時間でした。
夕方、外へ出てみるとものすごく寒いのですが、目の下に富山の街の灯りが見えています。
明日の天気はどうなるのでしょうか?