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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

ネパールの政情

2006-08-03 21:14:25 | カイラス巡礼・旅行記
空港からホテルへ来る途中に王宮がありました。
大きな交差点の一角には土嚢が積み上げられ、
その中には銃を持った兵隊がいました。
そうです、ネパールの政情は不安定なのです。

 実は、ネパールは共産党毛沢東主義派(通称マオイスト)
といわれる人々が政府軍と争っています。
この10年間で1万3千人が死亡したといわれています。

 私がツァーに申し込みをした4月は全国で共産党毛沢東主義派が
呼びかけたゼネストが行われ、このゼネストが共産主義者以外の
民主勢力をも巻き込みギャネンドラ国王の専制政治に対する
民主化運動としてカトマンズの街が騒然となっていました。 

5月に入ってから、ギャネンドラ国王が国会を召集しコイララ政権が
発足すると、民主化に期待が集まりゼネストは一気に鎮静化に向かいました。

さらにマオイスが3か月間の一方的に武力停止宣言するなど
和平へ向けて大きく動き出しています。

 私がカトマンズへ入った6月には主要な道路でもほとんど兵隊を
見かけることもなく、交通整理の警官がいるだけで
そんな事件があったことを感じさせるものはほとんど見られない平和な状態でしたが、
その裏には今も沸々といろんな思惑が渦巻いているようです。

 ただ、マオイストは外国人の観光客に危害を加えることはないと
聞いていましたので、その点は安心していました。