不思議ちゃん ２

ワタシたちの仕事の基本は
・名寄せ・・・名前のあいうえお順で並び替える作業。
　　　　　　　たとえば田中さんという名前があれば、
　　　　　　　同じ田中さんを更に＜住所のあいうえお順＞で並び替えていく作業
・番号寄せ・・・書類の通し番号順に並び替える単純作業
・封入・・・宛名と中身を間違えないように書類の発送準備をする作業
・数数え・・・書類の数を数える超単純作業
・税番調べ・・・端末を使って税番を調べる作業

この５つが出来れば、
ほとんどのことはこなせると言っても過言ではない。

そんな仕事場でもパワーさく裂の不思議ちゃん。

彼女が寄せた書類を見てみると、
「あいうえお」が妙な順になっていたり、
「も行が～」と言ってみたり、
「＜ニシムラ＞と＜ニシモト＞がわかんなくなっちゃった～」ってかたまってたり、
数字がいったりきたりしていたり、
封入する書類が表裏逆に入って宛名が見えなくなっていたり…。

こないだひっくり返りそうになったのは、
７００枚程度の書類の数を数えるのに、
１時間半ほどかかってるなぁー、と思っていたら、
最後に「わかんなくなっちゃったぁー」と一言。

え゛ぇーっ？！
「数があわない」じゃなくて、
「わかんない」って言われても…。

そんないろんなメンバーが足並みそろえて…というのは結構大変なこと。
みんな、性格も違うし、育ってきた環境も違うし、
働いてきた実績も違うわけで。

「私は〇〇さんとはあわない」と
不思議ちゃんは度々弱音を口にするけれど、
それはまわりの人も同じこと。

どれだけ人のことを思いやれるか、ってことなんだと思うんだよね。