対戦

昨日のこと。
春休み中の姪っ子がリモコンを持ってWiiをしにやってきた。

二人でテニスやゴルフの対戦をして遊んでいたのだが、
ワタシがプレーしている最中に
「池入れっ！」とか「ミスしろっ！」と叫ぶ彼女を見て
なんなんだろう、これは？！とビックリした。

学生時代にテニスをやっていたワタシにしてみれば
「試合に勝つ」ということは嬉しいことだけれども、
基本的に「相手のミスを期待する」というよりは、
「自分のミスを反省する」方が断然に多く、
それよりなにより「ストロークしている」と爽快で楽しくて
そこで「スポーツマンシップ」とか「礼儀」とかってもんが
身についたのだと思う。

ゴルフにしても、
ワタシたちはプロではないのだから、
一緒にラウンドする人のミスを期待することなんてないし、
同じ時間を共有するってことを楽しむスポーツだと思っていた。

が。
彼女たちゲーム世代にしてみれば、
「人の不幸は自分の幸せ」（←彼女自身の発言）らしい。

バーチャルなゲームの世界では
到底スポーツマンシップなんて培われることはない。

そんなことはわかっているけれど、
そのあまりにもリアルで冷めた反応に愕然とし、
ゲームを中断して姪っ子相手に説教するワタシ。

人の不幸が自分の幸せ、なのだとしたら、
人も自分の不幸を願っているのだろうし、
それってイヤじゃない？と。

ゲームに熱中し自分の世界に篭ってしまい、
平気で人の心や身体を傷つけてしまう若者が増えるのも
なんだかわかるような気がした「対戦モード」であった。

ま、そんなこと言いながら、
ボクシングでは「負けられんっ！」と
ワタシもかなり熱くはなっていたのだが（笑）