特殊詐欺に遭わないためにできる事、また気をつける事を聞いた。
特殊詐欺の被害は、これほどニュースで報道されているにも関わらず、一向に減らない。
2022年の全国の被害総額がなんと約370億円。
被害者が多いのは、やはり首都圏を始めとした大都市圏だが、北海道もなかなか多いそうだ。
ちなみに北海道は令和4年に届け出のあった被害総額が12億円で、前年の3年の6億円に比べて倍増していた。
理由は、令和4年は特殊詐欺グループが北海道を狙ったことによるものだとか。(年によって狙う地域を変える?)
被害額370億とか、12億でもすごいと思うが、これはあくまで警察に届け出があった金額で、実際は届け出ていない人もいるため、この倍のお金が騙し盗られている可能性がある。
ではどんな人が騙されているのか、、、
こんな大金を盗られているのなら、きっとお金持ちが多いのだろうと思うが、実はそんなことはなくて、ごく普通の人、お金がそれほどない人であっても被害に遭っている。
中には、一生かけてコツコツ貯めてきた老後資金を、全部持って行かれた人も多くいる。
このような場合、被害に遭った人はとても苦しんでいるそうだ。
なぜ騙されてしまったかと自分を責め、さらに家族からも責められて、もう気の毒で見ていられないという。
ところで、騙されたことがない人は「なぜ簡単に騙されるのか?自分は絶対に騙されない」と思っている人が多いのではないだろうか。
これはまさに夫がそのタイプで「自分は大丈夫。絶対に騙されない」と言っていた。
しかし騙されやすいのが、このタイプの人で、「詐欺に遭ったらどうしよう。怖いわー」なんて思っている人ほど、用心深くて騙されないのだとか。
詐欺に関わらず、何でも用心深さが大切な世の中になりました。。。
ところで詐欺グループというのは、一つだけではなく幾つもある。
それは、まるで会社のようなシステムになっていて、福利厚生がしっかりあって待遇がよく、研修もあったりするそうだ。
なんの研修?と思うでしょ。
それはうまく騙すためのテクニックを磨く講習で、詐欺グループは日々努力してブラッシュアップしている。
それに対して私たち善良な一般市民は、騙されないための努力をほとんどしていない。
だから、少しでも被害者を少なくして自分も被害に遭わないために、知識を持たなければいけないのだと思う。
まずどんな詐欺の手口があるのかというと、息子や孫に成りすます「オレオレ詐欺」。
これは有名な手口だが、最近はもう少し巧妙になってきて、いきなり最初からお金の話をしないそうだ。
最初の電話で「オレだけど、今度携帯電話の番号が変わったんだ。新しい番号教えるから、すぐ登録して」という。
「あんた、なんか声が変わったんじゃないの?」と返事をすると、「うん、コロナで喉をやられちゃって声が変なんだ」と言われる。
その言葉を信じて、新しい電話番号を登録すると、次はその番号から電話がかかって来る。
携帯電話には息子の名が表示されているので、すっかり息子だと信じてしまうという詐欺。
他にも区役所や警察を名乗るもの、還付金がある、必ず儲かる、老人ホーム入居の優先権があります、口座が不正に使われていますなどは、詐欺だと思った方がいい。
こう言った電話があった場合は、一旦切ってから誰かに相談することが大切で、家族や警察、公的機関に相談することが詐欺を事前に防ぐことになるのだが、中には考える余地を与えない、電話を切らせないなどやり方が巧妙になっているので注意が必要だ。
一番わかりやすいのは、電話やメールでお金の話が出たら詐欺だと疑えということかもしれない。
だから息子や娘には「お金の援助依頼など、お金の話をする時はメールや電話ではなくて、必ず会って話をしなさい」と事前に伝えておくことが必要だという。
最後に特殊詐欺の被害に遭わないために、、、
詐欺の電話のほとんどが固定電話にかかって来るので、ナンバーディスプレイにする。もしくは常に留守電にしておくことが有効で、犯人は自分の声を録音されることを嫌がるため、留守電は良い方法だそうだ。
不幸にも電話に出てしまった場合、「還付金」「ATM」そして先ほども書いたが、電話でお金の話が出たら詐欺だと疑うことだという。
大切な財産を守るために、自分が気をつけるだけではなく、離れて暮らす家族も気にかけてあげたいものです。