ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

詐欺師からの電話

2023-09-10 15:11:59 | 日記

ニュースでよく振り込め詐欺の事件を耳にするが、まさかウチに電話がかかって来るとは、、、というお話。

午後四時過ぎ頃、自宅の固定電話が鳴り夫が出た。

携帯電話が普及してから、固定電話は滅多に鳴らなくなり、たまにかかってくると、セールスだとか中古品はないかといった、すぐに断るばかりの要件なのだけど、今回は珍しく夫が話を聞いている。

私は出かける用事があって、それから四十分程いなかったが、帰ってみると夫はまだ電話をしていた。

やっと電話が終わった夫が、私の元に来ると電話の内容を教えてくれた。

電話は二回あったそうだ。

まず一回目。

中年の男性の声で「区役所の医療保険課です。三月に送った医療費の還付金のお知らせの返信がまだ来ていませんが、送り返して頂けましたか?」

夫「そんなの来てたかな?」

詐欺師「実は医療費の還付金があり、手続きをしてもらえると18570円戻ります。お手続きされますか?」

夫「とりあえずもう一度書類を送ってください」

詐欺師「わかりました」と電話が切れる。

一回目が切れた後、時間を空けずすぐに二度目の電話がかかって来たそうだ。

今度は先の電話とは別人の若い男性の声。

詐欺師「医療保険課の〇〇と申します。お手続きをされるということで二、三お伺いすることがあります」

このあと振込先の銀行名など聞かれたそうだ。

そして電話の最後に「明日、午前九時過ぎに振込先になっている銀行からお電話が行きますので、よろしくお願いします」と言われたという。

夫は半信半疑で、その話をしてくれたのだが、夫の話を聞いただけで、すぐに詐欺だとわかった。

これは別に自慢しているのではなく、第三者として話を聞くと大部分の人が詐欺だとわかるのではないだろうか。

ところが電話を受けた本人は、なめらかで丁寧な口調にすっかり騙される可能性がある。

夫は「そうだよな、やっぱり変だよな」と言いつつも、1%くらい信じているようだったので「じゃあ区役所に電話してみたら?そうしたら詐欺か本物かハッキリするでしょ?」というと、夫はすぐに区役所に電話をかけた。

結果はやっぱり詐欺。そもそも医療保険課なんて言う課はないそうで、たとえ還付金の返信が無くても、区役所から直接電話をかけて来ることはないそうだ。電話がかかって来た時点でそれは「詐欺」

仕事から帰ってきた次女にこの事を話すと「それは警察に連絡しておかないと」と言うので、夫が警察に電話した。

「明日の朝、また電話が来ることになっているのですが」と夫がいうと、「電話に出なくてもよいですし、詐欺だとわかっている事を伝えれば、すぐに電話は切られると思いますよ」とのことだった。(なーんだ、捜査して捕まえてくれるんじゃないのか)

明朝、夫はどんな風に撃退するのかと楽しみに電話を一緒に待っていた。

こんな時、亡き父なら罵詈雑言などを吐いて怒鳴り散らすはずだと、血の気が多かった父を思い出していた。

でも夫は性格上そんなことはしない。あくまでも穏やかに応対するのだろう、、、と思ったらやはり穏やかに対応していた。

とりあえず相手に喋るだけ喋らせておいてから、区役所に確認したことを伝えた。そしたら途端に電話を切られた。これで一件落着。

夫の横で、銀行員になりすました詐欺師の話を聞いていたが、喋りの上手いこと。やはり詐欺師だけのことはある。

落ち着いた声のトーン、丁寧な言葉遣い、よどみなく、なめらかな口調で説明など、多くの高齢者が騙されるのもわかるような気がする。

というわけで、次は実際に警察官から聞いた特殊詐欺に遭わないための方法を書こうと思います。

 


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