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ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

甥の結婚

2020-01-24 15:59:58 | 日記

子供の頃からよくウチに遊びに来ていた夫の甥が結婚した。

甥がまだ小さかった頃から知っているので、私も自分の息子が結婚したように嬉しい。

もうすぐ40歳になろうかという甥がなかなか結婚しないことを、甥の母である義姉はずいぶん気をもんでいた。

会うたびに義姉は「誰か、いい人いないかしらね」と言い続けていたし、甥もまんざら独身主義ではなかったようだ。

甥は3高ならぬ2高で背丈以外はばっちり。背丈などは結婚には何の障害にもならないので2高もあれば十分。

しかも叔母(私)から見ても性格の良さはお墨付き。

ココにこんないい男がいるのに、世の中の独身女性はなぜ気づかないのだろうと思ったものだったが、あとから聞くと、甥は仕事が忙しすぎてほぼ毎日、家と会社の往復で女性と知り合うチャンスが皆無だったらしい。

そんな長きにわたって独り身だった甥が結婚する!というので、親戚一同大喜びで祝福した。

そして、なんと甥のお相手の女性が、お姑さんのお葬式に来てくれるという。

お通夜当日、甥と一緒に来てくれたのは、落ち着いた清楚な感じの素敵な女性だった。

ちなみにお相手の方は甥と同じ年齢で、二人とも初婚だが結婚式は挙げず入籍だけで済ませた為、お姑さんのお葬式が親戚へのお披露目になった。

初めて見ず知らずの親戚の中に入るのは、ずいぶん緊張されたと思うが、葬儀が終了するまでの二日間ずっと居てくれた。

お通夜が終ってお酒を飲みながらの食事会では、若いお二人の出会いの話が中心になった。

本来は亡くなったお姑さんのことを話すべきなのだろうが、お姑さんが一番かわいがっていた甥の結婚なので、お姑さんもきっと喜んでくれていただろうと思う。

さて、その出会いだが、、、私は行ったことがないのだが、「立ち飲み屋」でそれぞれ一人で来ている時に出会ったのだとか。それも会う約束をしたわけでもないのに、二度目も会ってしまったのだそうだ。

「あの二回目がなければ、こうなって(結婚)はなかったと思います」とお相手の方がおっしゃった。

お相手の女性は教師だが、普通の教師ではなく重たい障害を抱えていたり、虐待など家庭の問題を抱えているような子どもを教えているそうだ。

甥と出会ったのは、初めての赴任地での悩みがあり、普段は行かないのだがなんとなく仕事帰りに一人で飲みに行った時だったそうだ。

また甥の方も毎日の忙しい仕事終わりに気分転換でふらっと立ち寄った時だったとか。

その話を聞いて「どこに出会いがあるかわからない~♪」と歌うように言ったのは、かなり酔いが回ってきた伯父だった。

「そうだね、どこにご縁があるか分からないものだね」と親戚一同うなずいた。

お相手の女性はやりたかった仕事ができたので、もう結婚や出会いは望まず仕事だけに生きようと思っていたそうだ。

「教えた子たちが卒業して、会いに来てくれることが一番うれしいんです。元気な姿を見ると本当にうれしい」とキラキラした顔でおっしゃった。

甥は本当にいい方と出会ったなぁと、私も嬉しくて仕方がなかった。

というわけで、喪に服す悲しみの席ではあったが、もう一方では喜びと祝福の席になった。

偶然にも二つの新たな旅立ちの見送りと祝福の場に立ち会えたことで、忘れられない日になった。

 

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